貯蓄はできない状態で、どう老後のためにやりくりすれば……

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、4年前にご主人を亡くし、遺族年金とパート代で生計を立てている56歳の女性。家計は赤字続きで、自身の老後も不安だが、お子さんは大学院進学の可能性もあり、年間200万円近くが必要になるとのこと。ファイナンシャル・プランナーの平野泰嗣さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料です)

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家計は赤字続きで老後が心配に

家計は赤字続きで老後が心配に


■相談者
暮らし上手になりたいさん(仮名)
女性/パート・アルバイト/56歳
千葉県/持ち家・マンション
 
■家族構成
長女(大学2年生)
 
■相談内容
4年前に主人を病気で亡くし、現在遺族年金約11万円と私のパート代約6万円、それに主人の妹から学費の足しにともらっている2万5000円が毎月の収入で、後は貯金を取り崩して生活しています。下記の出費以外に、医療費が月約2万円(整体や漢方薬が必要)、ペット費が月約2万円(フード代やトリミングが必要な犬種のため)、自分の国民年金の支払い(2年払いにしています)がかかっています。

下記の通信費の内訳は、スマホ2台分と固定電話、ケーブルTV(地デジ後ケーブルTVで視聴)、Wi-Fi代です。貯蓄は主人の生命保険で、かけてあった保険会社に利息がつくタイプの払込済みの保険扱いで預けてあり、娘の学費等で足りなくなると銀行口座に振り込んでもらっています。

娘の学費はあと2年で終わる予定で、その時点での貯蓄残高は3400万円ぐらいになると思います。娘は理系で、ときに徹夜になるほど学業が大変でバイトは少ししかできませんが、国からの給付型奨学金と大学からの給付型奨学金をいただいており、学費以外の教材費や生活費などはそこから出しています。

私のパートは65歳までは続けたいと思っています。65歳以降は遺族年金と自分の老齢年金で月13万円ぐらいもらえる予定です。自分で学費以外の生活費を把握するため家計簿をつけていますが、結局毎月10万円ほど赤字になっています。もう貯金できる状態にない私のような場合は、どのようにやりくりしていけばよいのかわからなくて、専門家のアドバイスをいただきたいと思いました。よろしくお願いいたします。
 
■家計収支データ
相談者「暮らし上手になりたい」さんの家計収支データ

相談者「暮らし上手になりたい」さんの家計収支データ



 
■家計収支データ補足
(1)教育費について(毎月16万6000円の内訳)
・大学費用(今年度)154万3000円
・通学定期 年間8万1000円
・パソコン購入 24万8000円(今回限り)
・昼食代 年間12万円
パソコン以外、同額があと2年間継続。大学院に行く可能性(本人の希望は半々)もあり、そうなれば2年間で350万円ほどかかるとのこと。
 
(2)奨学金について
・国からの給付型奨学金 月3万円
・大学からの給付型奨学金 年25万円
 
(3)所有マンションについて
現在築20年。これまで給湯、ユニットバス、キッチンリフォーム。現在、トイレのリフォームを検討中。
 
(4)加入保険の保障内容(すべて本人が被保険者)
[払込み済みの保険・4本]
①5年ごと利差配当付終身保険・A
2000万円払込済み(死亡2540万円、リビングニーズつき、現在解約した場合の支払金額2005万円)

②5年ごと利差配当付終身保険・B
990万円払込済み(死亡125万円、リビングニーズつき、現在解約した場合の支払金額993万円)

③5年ごと利差配当付終身保険・C
624万円払込済み(死亡1000万円、リビングニーズつき、現在解約した場合の支払金額621万円) ※2年前に一部解約して、振込を実施

④米国ドル建て介護保障付終身保険
547万円払込済み(死亡および介護状態8万2000米国ドル、リビングニーズつき、現在解約した場合の支払金額4万3000米国ドル)
 
[保険料を毎月支払っている保険]
⑤終身医療保険=毎月の保険料1万1848円
⑥定期保険=毎月の保険料7441円
※10年たったら介護終身年金特約を解約して死亡保険金も500万円にする予定
 
(5)生活費と今後の働き方について
相談者コメント「主人が亡くなってから何かと無気力になり外食が多くなったり、現実逃避のために自分の趣味にお金を使ったりしてずいぶん無駄遣いもしてしまいました。最近ようやくこれではいけないと思い、自分なりに節約している結果がお知らせした生活費(自分一人なら月15万円以内での生活が目標)です。娘にはできる限りのことをしてあげるのが主人の遺志だと思いますので、大学卒業までは頑張って払って、その後は私一人は細々と家で趣味(英語、手芸、書道)をやって生きていければと思っております。今の仕事は65歳ぐらいまでは続けられそうです。特に定年の規定はありませんが、体力的にそれぐらいかと考えています。その後は、現実逃避で勉強した英語(英検準1級取得済み、1級と通訳案内業の勉強中)で、できればお小遣い稼ぎをしたいと甘いことを考えています」
 
■FP平野泰嗣の3つのアドバイス
アドバイス1 目標とする月15万円の生活なら老後の不安は少ない
アドバイス2 死亡保障を確保する必要性は低い
アドバイス3 楽しみと張り合いをもって、資格取得を目指してほしい

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