なかなか泣きやんでくれない赤ちゃん。少し大きくなったけれども、夜泣きがひどい我が子。「どうして?」「何がいけないの?」「どうすればいいの?」など、言い知れぬ不安や困惑が募ってきます。それがだんだん、どこにもぶつけようのないストレスになり、怒りに転換……。
泣いている赤ちゃんと一緒にいると、こちらまで泣きたくなってしまう……

泣いている赤ちゃんと一緒にいると、こちらまで泣きたくなってしまう……

そうなると、赤ちゃんだけでなく、優しく声を掛けてくれているはずの周りの人にも怒りの矛先が向いてしまったり、抜け出せない悪循環に陥ってしまいます。実際子育てをしているママにとっては、周囲からすれば何気ないことでも大変だったりするんです。

そこで今回は、泣く子への対処法をご紹介しましょう。
 

そもそも、赤ちゃんは泣くのがお仕事!

赤ちゃんの泣き声は、周りの人に不安や不快を伝え面倒を見てもらうため、大人にとっては「不快」と感じるような泣き声になっています。そのため、当然ですがあまりにも泣きやんでくれないと、イライラしたり、不安な気持ちを駆り立てられたりするのです。

ただ、ちょっとだけ見方を変えれば、赤ちゃんは大人が日常的に行うおしゃべり、テレビを観る、遊ぶ、ぼんやりするなど、すべてを泣くことで表現しているのです。大人が家や会社で仕事をしているように、そもそも赤ちゃんは「泣く」という行為自体、与えられた仕事なのです。それがこころの底から理解できれば、むやみやたらに過剰な反応をいちいちすることなく、「泣く」という行為に対処できるようになっていきます。
 

泣きやまない理由はどこにある?

赤ちゃんが泣いているときには、何らかの理由が考えられます。以下に当てはまることはないでしょうか?
  • おむつ交換のタイミングは大丈夫ですか? おしりが汚れて気持ち悪くて泣いていることもあります
  • おなかはすいていませんか?
  • のどは渇いていないでしょうか?
  • 布団の掛けすぎなど、暑さを感じる環境ではありませんか?
  • 寒さを感じていませんか?
  • 周囲の音は、赤ちゃんにとってうるさくありませんか? 赤ちゃんは感覚が敏感です
  • 眠りにつく前触れではありませんか? 眠る前にもぐずることがあります。
  • 体調・気持ちが悪いということはありませんか? 泣き方が普段と違っていたら何かの異変を訴えていることがあります
  • 火がつくように泣いていたら、念のため病院へ
以上の中で、何かあてはまる点はなかったでしょうか? あればその不快を取り除いてあげることをまず実行してみてください。
 

泣き止まない赤ちゃんへの対処法

泣きやまない赤ちゃんへの対処法としては、下記のようなものが挙げられます。

■おしゃぶりなどを吸わせる
おしゃぶりや指・自分の足の指などを吸わせることで、赤ちゃんは自分の気持ちをコントロールし、泣き止む傾向にあります。

■ゆっくり動かしてあげる
抱っこをしてゆっくり揺らしてあげたり、ベビーラックに乗せてゆらゆら動かしてあげると、母親の胎内で聞いていた鼓動と同じ「f/1揺らぎ」の効果があり、安心して眠る傾向にあります。

■コーナーに寝かせる
もしもお部屋の真ん中に赤ちゃんを寝かせているなら、お部屋の角にお布団を移動させて上げましょう。赤ちゃんは角にいると安心・安全な気持ちになるといいます。

■おくるみをする
バスタオルなどで体をすっぽりと体をくるんであげると、安心感から泣き止むことがあります。

■スーパーの袋を1m以内でカサカサ鳴らしてみる
スーパーの袋をこすり合わせる音は、お母さんの胎内で赤ちゃんが聞いていた音と似ているため、安心するといいます。

■音を聴かせる
音楽を聞かせたり、吊りメリーなどを聞かせてあげると気分が変わり、リラックスして眠りやすくなります。リズミカルな曲がより効果的。

■外気浴(お散歩)をする
外の太陽や空気を感じることで視覚・聴覚を使い、皮膚は刺激を受けることで赤ちゃんの体は疲れます。家に帰ってきてから、その分ぐっすりと眠れるといいます。

以上、試してみたけれど、どうしても泣きやんでくれない……。そんなときは一体、どうしたらいいのでしょうか?

赤ちゃんは、理由がなくても泣くことがある

 
赤ちゃんが泣いていることに理由はそもそもある?

赤ちゃんが泣いていることに理由はそもそもある?


「泣くのには理由がある」と説明しましたが、赤ちゃんは特に理由がなくても泣くことがあります(もちろん、何らかのサインの場合もありますので、一通りのチェックを)。

実は、赤ちゃんにとって泣くという行為は、胸郭を広げ、肺に空気を送り込むための呼吸のエクササイズの時間でもあるのです。今まではお母さんのお腹の中にいたので肺呼吸は必要ありませんでした。そのため生後間もない赤ちゃんにとっては、肺に空気を入れるという私たちにとって何でもないことが、実は一大事なのです。

そして、私たちが歩いたり運動や活動をしたりして消費するエネルギーを、赤ちゃんは泣くことで消費します。逆に言えば、泣くことで消費しなければ、赤ちゃんは消費をする場所がないのです。つまり赤ちゃんの「泣き」には、体を整える意味合いも含まれているのです。

先にあげたさまざまな要因がどれも当てはまらず、泣き止むためのいろいろなチャレンジを試みてもまだ泣き止まない場合は、「泣くエクササイズをしているのね……」と、泣く行為自体を当然のものと受け入れ、おおらかに見守ってあげてください。そのようにちょっと見方を変えると、お母さん自身の心の持ちようも変わります。赤ちゃんには言葉よりも、お母さんの表情や雰囲気が情報として伝わります。和らいだお母さんの表情から子ども自身もリラックスできるようになり、泣き止みやすくなるという、嬉しい循環につながってきます。

まずは、お母さん自身が赤ちゃんの「泣き」を自然のこととして受け止め、おおらかに見守ってあげましょう。


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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。