フリーソフト・シェアウェア/フリーソフト・シェアウェアの選び方

フリーソフトを使わない理由ベスト5とは?(2ページ目)

今回は趣向を変えて、フリーソフトを「使わない」人にフォーカスしてみます。フリーソフトを使おうとしない理由はなぜなのかを検証して、ランキング形式で発表します。

執筆者:吉原 克

フリーソフトを使わない理由、ベスト3は?

続いて第3位の発表です。

第3位:自分にとってベストなソフトを探すのが面倒だから(21票)

これ、私も納得です。フリーソフトは開発者が各々、好きなように開発して公開するので、同じような機能を持つソフトがたくさんあるんですよね。それこそ品質の面でも玉石混交ですし、機能や品質は優れていても操作性やデザインが自分の好みに合わない、ということもあります。だからこそ、フリーソフトを機能やジャンルから検索したときにたくさんのソフトがズラッと並んでいると、それを見ただけで、

「このなかでもアタリとハズレがあるわけ? とてもじゃないけど、いちいち見ていられないよ」

という気持ちになります。

第5位の発表の際にも、フリーソフトのロングテール現象が起きていると書きましたが、その要因には「探すのが面倒だから、とにかく人気がある王道のソフトを使っておけば間違いはないだろう」といったユーザーの心理が関係して
いるといえそうです。それがさらに極端になると、フリーソフトは使わない、という選択に行き着くのですね。

では第2位です。

第2位:動作が保証されず自己責任で使うのが怖い(26票)

自己責任、という言葉にはかなり大きな抵抗を感じる人も多いようです。故障したとき言い訳が立たない、リスクを背負うのがどうしても嫌だという気持ちのあらわれといえます。

とはいえ、リスクは正しい知識によってその大きさが計量でき、かつ回避しうるものだと思うのですが、この回答を選んだ人は、

「もしITとかPCのことを勉強して詳しくなれば、自己責任で使うだけの知識や技術が身に着くのかもしれないが、フリーソフトの自己責任のためにそんな勉強をする気にはなれない」

という理由を挙げる人が多くいました。
PCは使いこなしたいけど、PCの中身やITについては詳しくなるつもりはない、ということのようですね。

ではいよいよ第1位の発表です!

第1位:特に必要を感じない(31票)

……ちょっと残念な結果ですが、これが事実のようです。
たしかに、たとえばクリップボード履歴監視など、OSの標準機能では提供されない「痒いところに手が届く機能を提供する」のがフリーソフトの独壇場だった時代はありました。

しかし最近は、たとえばWindowsでもクリップボードの履歴監視機能が追加で搭載される(ワードやエクセル、Outlookなどで図表やテキストをコピーすると、ウィンドウの右にコピーされたテキストが履歴表示されるアレのことです)など、昔はフリーソフトで実現していた機能がOSに補完され、無用の長物と化してしまうことが多くなりました。

このことは、ユーザーのソフトウェアに対しての「選ぶ目」が厳しくなってきている表れといえるでしょう。
今後、「必要だ」と言ってもらえるフリーソフトを開発するのは、大変なようですね(開発者の皆さんがんばってください!)。

ちなみにその他の意見としては、
  • フリーソフトというものの存在を知らない
  • WebブラウザとメーラーくらいしかPCで使わないのでフリーソフトは要らない
  • フリーソフトのようなどこの馬の骨が開発したかわからないものを使うのはプライドが許さない
などがありました。

フリーソフトを取り巻く環境は、シビアなんですね……。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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