しかし、いちいち画像を開いて良し悪しを判断していくのは非効率的。
ここでは、プロのフォトグラファたちからも高く支持されている画像セレクト向けビューアのシェアウェア「フォトのつばさ」を紹介します。
=CONTENTS=
■「フォトのつばさ」とは
■「フォトのつばさ」導入ガイド
「フォトのつばさ」とは
「フォトのつばさ」は、ITエンジニアの陳純氏が開発した画像ビュ-アです。シェアウェアとして配布されており、ライセンスを購入する前は「試用」という形で無料で使えることが保証されています。「フォトのつばさ」初回起動時には、このウィンドウがポップアップされる。使用許諾契約書への同意は必須だが、ライセンスを購入するか試用するかは自由に選ぶことができる。試用には「一台のパソコンにつき50日間に50回」という起動回数制限が設けられており、その後も継続して使いたいならライセンスの購入が必要となる |
陳氏が独自に開発した画像エンジンを搭載しており、他のビューアに比べて画像の表示精度が高い・画像の読み込み速度が速い・操作が簡単で使いやすい・動作が軽快(スペックの低いPCでも問題なく動作)、といった優れた特長を持っています。
「フォトのつばさ」起動画面。使い方はWindowsのエクスプローラとほぼ同じで、画面左のフォルダツリーから表示させたいフォルダを選択すると自動的にそのフォルダ内の画像が一覧表示される。使い慣れない新しいソフトを操作している感覚はゼロに近い |
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上記の画面で、画像をダブルクリックして選択するとこの画面になる。1つの画像を表示しつつ、画面右には同じフォルダ内の画像がサムネイル表示されている(これをローカルモードと呼ぶ)。サムネイル表示された画像は、ワンクリックで画面左に大きく表示される(これをブラウザモードと呼ぶ)ので、次々に拡大表示する画像を切り替えられる。切り替えの動作もまさに一瞬。一般的なビューアにありがちな、画像を開くまでの待ち時間がまったくない。画像の表示精度も高いので、ピントのずれや光の加減もよく見える。似たような写真のなかからどれがいちばんいいかを選び出すときなどには重宝するのは間違いない |
「フォトのつばさ」がプロのフォトグラファに支持される理由の1つとして、異なるメーカーの現像前RAWデータ写真を一気に表示できるという点があります。
また、縦写真(カメラを90°回転させて撮影した写真)を画像ビューアで表示すると通常は横向きのまま表示され、手動で画像を回転させる処理が必要になりますが、「フォトのつばさ」では自動的に回転して縦写真も正しい向きで表示してくれます。(注:「フォトのつばさ」にカメラ位置が認識できるメーカー・機種のカメラを使った場合)
⇒機能や使い方の詳細は、フォトのつばさ公式サイトを参照
シェアウェアだけどフリーソフト!?の秘密
「フォトのつばさ」公式サイトには、「シェアウェアだが配布は自由。同じプログラムをリムーバブルディスクから起動すればフリーウェアになります。」と明記されています。これは、「プログラムを写真と一緒にCD-RやDVDに焼けば、数年後でもディスクにあるRAWデータを任意のPCで閲覧できることが保障される」という目的のために設けた機能のようです。
結婚式などのイベント写真をRAWデータのままCD-Rに保存する際、「フォトのつばさ」本体も一緒に保存しておけば、あとになって
「CD-RにRAWデータを保存しておいたけど、そのデータを見られるビューアがない!」
と慌てる心配がないということです。これからCD-RやDVDに画像を保存する際は、「フォトのつばさ」を同梱する癖をつけておくと便利かもしれません。
次のページでは、「フォトのつばさ」の導入方法をガイドします。