DTM入門 おすすめの2大メディア
ますます隆盛を迎える、アマチュアDTMですが、現時点で知識ゼロ、音楽経験なし、DTMソフト未経験という人は最初の一歩の踏み出し方がわからないこともあるのでは。そこでオススメなのが、以下の2大メディアを活用することです。
■All About「DTM・デジタルレコーディング」
ガイド記事やリンク集を通じて初心者から中級以上の方までを対象に、DTMについての様々な優れた情報が発信されています。
All About「DTM・デジタルレコーディング」サイト |
どの月に購入しても、初心者を対象にした入門CD-ROMがついてくるので安心だ |
“パソコンで音楽を始める月刊情報誌”とのキャッチフレーズのとおり、パソコン上でDTMを始める人向けの情報が満載の雑誌です。毎月、CD-ROMに「無料DTM入門キット」が添付されてきます。マニュアルのPDFファイルのとおりにソフトを操作していけば、最低限の基本的な知識は身につきます。
2008年9月号では、「音楽フリーソフトBEST50」と題した、まさに音楽制作用のフリーウェアについて大々的に取り上げられているので、保存版として購入しておく価値は大きいといえるでしょう。
これらの情報源を頼りに、少しずつDTMの用語や概念を理解していけば、いつのまにかある程度の操作ができるようになります。
ここで大事なのは、
- 完璧主義に陥らない
- 必ず自分で実際にソフトを動かす(実践を通じてカラダで覚える)
最近のDTMソフトには膨大な機能が搭載されていますが、頻繁に使う機能はさほど多くありません。
徐々に、(良くも悪くも)自分のクセが出てきて、作曲のたびに定番のように使う処理と、一度も使わない処理が出てくるのです。
また、ソフトとの相性もあり、どのソフトでも使いこなせるという人はまずいません。
料金を支払う有償ソフトの場合であれば体験版ダウンロードを通じて自分との相性を診断してから購入するのがセオリーですし、フリーソフトであればダウンロードして使ってみてダメそうなら別のソフトに乗り換えることはなんら悪いことでもありません。
方法やソフトはなんであれ、自分のやりたいこと、表現したいことが具現化できれば、ある意味、ツール(ソフト)に何を使うかは問題ではないのですから。
DTMで最低限、知っておきたいソフトの種類
さて、上記のメディアを活用して入門するさらに“以前”に、知っておきたいDTMソフトの種類をざっと解説します。自分で楽曲を作成する場合、必要となるソフトを機能で大別すると以下の種類に分類できます。
- MIDIシーケンサー……いわゆる「打ち込み(DTMでの作曲作業)」を行うソフトです。MIDIという形式で、音程や音の長さを指定することで曲をつくっていきます。
- 音源ソフト……音色自体を作るソフトです。初心者~中級の人の場合は、あらかじめ用意された音源(ピアノの音、など)をあてはめて作曲していくことが多いのですが、オリジナルの音色を作り出したい場合にはこうしたソフトを使います。
- ミキサー……曲の伴奏やボーカルなど複数の音源のバランスを調整するソフトです。ファイル形式変換機能を持ったものが多く、曲の仕上げにミキサーソフトでMP3などに出力することが多いです。
「で、結局、最初は何を使えばいいの?」
という方には、MIDIシーケンサーとして「Domino」を、ミキサーソフトとして「SoundEngine Free」をオススメします。
前のページで紹介した、初音ミクとMIDIシーケンサーで作曲した伴奏データを統合する方法が公式サイトに掲載されています。
これらのソフトさえ使いこなせば、動画サイトや楽曲が公開できるSNS「mySpace」などに投稿しても恥ずかしくないクオリティの楽曲は誰にでもつくれるようになります。
いきなり完成度の高い曲を作ろうとしたり、ためしに作ってみた曲がどうもショボいと思っても、好きこそものの上手なれ。
あまり高いハードルを設定せず、余暇を楽しむつもりで取り組めば、半年後にはちょっとした音楽プロデューサーになっているかもしれませんよ。