中高年の男性の間で、DTM(DeskTop Music)が俄かにブームとなっています。
ここでは、音楽について特に専門的な知識・技能を持ち合わせていない人がこれからDTMを始める場合に必要な基礎知識と、おすすめのフリーソフトを紹介します。

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■なぜ中高年がDTMにハマりだした!?
DTM入門 おすすめの2大メディア

なぜ中高年がDTMにハマりだした!?

ここ2,3年の間に、特に音楽と深く関わってきたわけではない人の多くが手軽に作曲や音楽制作に取り組み始めています。
YouTubeニコニコ動画といった動画投稿サイトで自作の曲を公開する人が現れ、それを見た(聴いた)人が触発されて自分でも曲を作り始める……といった流れで、DTM人口が爆発的に増えているのです。

また、自分の作成した音楽楽曲を公開するのを主目的としたSNS「mySpace」では、楽曲の公開を機にプロデビューした人も登場しており、インターネット上での楽曲投稿が人生を変える可能性を持っていることまでもが広く認知されつつあるのです。

これまでは、もともと音楽的素養のある20代、30代がセミプロ級のクオリティを持った曲を公開して腕を競い合っていましたが、最近の傾向としてはある程度以上の収入があり、子供の養育もひと段落した40代、50代の男性がDTMに入門するケースが増えているようです。音楽教室などではDTMのコースに中高年の会社員男性が殺到するケースもあるとか。まさに男のロマンですね。

素人であっても本格的な楽曲制作が可能になったのは、なんといってもソフトウェアの発達。音楽の専門知識がなくとも本格的な楽曲が制作できるソフトが開発・浸透したことが挙げられます。

特に、そのブームの火付け役ともなったのが、「GarageBand」、そして「初音ミク」の登場でしょう。

GarageBand

GarageBand起動画面
マックOS Xのコンピュータを買えばもれなくついてくるGarageband

マックOS X10.4以降に標準搭載された音楽制作ソフト。アップルのコンピュータを買えば無料でついてくるわけですが、その機能の高さは驚愕。
メロディーさえつくってしまえば、自動的に伴奏をつけてくれるなど、初心者にはありがたい機能が満載です。
なかには、このソフトが目的でマックに乗り換えた、という話も聞くほど。

とにかく手早くカンタンに、聞き応えのある曲を作れるようになりたいなら購入してみる価値は十分あります。

初音ミク

声優の藤田咲さんが実際に発音した音声をサンプルとして、自分が入力したとおりの歌詞を「歌わせる」ことができるソフトです。
このソフトの登場により、
「ほんとは弾き語りがしたいんだけど、歌がヘタだから曲だけ作っても……」
というジレンマを抱えた人の悩みが解決。
事実、ニコニコ動画では「初音ミク」で検索すると、大勢のアマチュア作曲者たちが、各々で作詞作曲した楽曲を初音ミクに歌わせた作品が数多くヒットします。

ニコニコ動画「初音ミク」検索結果
数多くのユーザーが思い思いに自作の曲を公開している

また、初音ミクに続く「鏡音リン・レン」もリリースされました。こちらは声優の下田麻美さんの声をサンプリングしており、男性(少年)バージョンと女性(少女)バージョンを1人2役で演じています。ボーイッシュなボーカルで歌わせたいという意向を持っている人には朗報ですよね。

上記に挙げたソフトはいずれも、高度な音楽知識・技能なく使えるものですが、DTMについての専門知識・用語・ソフトの使い方を知っていれば自分にできることの幅がグンと広がるのは事実。

次のページでは、DTM未経験者が最初の一歩を踏み出すときに有益な情報源を紹介します。