31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は藤本シゲユキさん
「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、藤本シゲユキさんです
■藤本シゲユキさんプロフィール
今回の回答者:藤本シゲユキさん
ホストクラブオーナーを経て、女性向けの恋愛カウンセラーになるという異色の経歴の持ち主。2014年からアドバイザー業に専念。男性心理を知りつくした立場から、人生と恋愛の成功率を上げるための的確なアドバイスを行う。累計相談件数5000件以上、HPは月間100万PV超。
HP:だまされない女のつくり方
twitter:@hamshigesan
お悩み:結婚を考えている彼氏から「弟が実はニートだ」と打ち明けられました
お悩み:結婚を考えている彼氏から「弟が実はニートだ」と打ち明けられました
婚活を初めて約半年、何人かと会った結果、彼氏ができました。現在、交際3カ月です。
同い年で真面目な仕事をしていて、何より本当に気が合うので、絶対この人と結婚しようと思っていました。しかしある日、「実はまだ言ってなかったことがあって……」と、彼から突然のカミングアウト。弟がニートだという話でした。
弟さんは、高校を途中でギブアップしてしまったとのこと。以来約10年間、ご両親の働きかけもむなしく、一度も働いたことがないそうです。
彼は3人兄弟の長男で、彼以外の家族全員は関西の実家に住んでいます。私たちは関東在住で、物理的に離れているため、このまま結婚したとしても当分の間は特に影響はないと思います。ただ、将来ご両親が亡くなったあと、長男である彼が面倒を見ることになるのでは……と考えると不安で、結婚に踏み切ることができません。
彼自身は、頼まれても面倒を見る気はない!と言い切っているのですが、1人ぼっちになって困窮した弟を本当に見捨てられるのかは疑問です。
この先ずっと不安を抱えたまま過ごすのかと思うと、結婚はやめたほうがいいかなと思います。でも、彼自身のことは心から好きなので、別れる決心がつきません。また、彼と別れた後にいい出会いがあればいいですが、なければ一生独身だとも思うと、踏み切れません。
彼と結婚して弟さんの問題を心に抱え続けるか、それとも大好きな彼と別れを選ぶか。どちらのリスクを選択するかだけの話なのかもしれませんが、今までの人生で一番悩んでいます。何かアドバイスいただけたら嬉しいです。
アドバイス1:「思っていることを言う・聞く」が解決の基本
アドバイス1:「思っていることを言う・聞く」が解決の基本
良い方向に解決した場合は、相手に感じていた不安が減少します。
もちろん、思っていることを言ったり聞いたりしたことによって、相手が拒絶したり濁したりして悪い方向に転がる場合もあります。しかしこの場合、相手は自分に向き合ってくれない人間だったということが証明されるので、今後の付き合いを見直すきっかけになるんですね。
アドバイス2:不安の解消には「宣言する」ことも必要
そしてもう1つ、不安を解消するために必要なのが「宣言する」ことなんです。つまり、「私はこれこれこういうことをされたら、絶対に別れる」「私はこれこれこうなったら絶対に無理だから」と相手に釘を刺しておくということです。
「私、あなたが浮気したら絶対に別れるからね」と彼氏に釘を刺す女性がいますが、言うか言わないかでは抑止効果がまったく違います。
そう言われているのに浮気するチャレンジャーな男性も存在しますが、その多くは、バレたときのことを何も想定していない、ただの考えなしで詰めが甘い人なんです。ようは、浮気するときに「バレないだろう」という前提でしか考えておらず、「バレないためにどうやって隠し通すか?」まで考えていないということですね。
ちなみにこういう人は浮気以外でも、「ちょっと考えたらわかることなのに、なんでこんなことやったの!?」ということを平気でします。
今からお話することは、彼がそういう男性ではないという前提になりますが、結婚する前にこう宣言してください。「将来、あなたがもし弟さんの面倒を見ることになったら、私は一緒にいれないから。冷たく思うかもしれないけど、それを約束してくれないなら、結婚できない」と。
何かあったときに弟さんを見捨てろと言っていることに変わりないので、発言するのにかなり勇気がいることだと思います。
しかしこれは、まうすさんがどうしても無理なことになるわけじゃないですか。だったら、きれいごとを抜きにしてはっきり宣言したほうがいいです。
それに、1人になった弟さんを助けるのは自立を妨げることになりますし、相手のためを思って突き放すのも、見方を変えると立派な愛ではないでしょうか。
たとえば、ギャンブルで借金まみれになった友人が「お金貸してくれ!死にそうなんだ!」と泣きついてきても、今のこの友人にとって必要なのは、お金じゃなくどん底を味わって頭を打つことなんです。
人って、激しく頭を打たないと気づかないことが多いですからね。
話しを戻しますと、結婚前にこういった「どうしても無理なこと」「絶対にしないでほしいこと」を話さないまま、入籍した人たちが世の中にはあまりにも多すぎるんですね。その結果、受け入れがたいことを配偶者からされて、結婚後に夫婦仲がこじれているという例がよくあるんですよ。
結婚は、基本的に一生を共に過ごす相手と歩むためにするためのものなので、こういったことに限らず、大事な話は婚姻前にちゃんとしておかないと、後々自分の首を絞める出来事が起こる可能性が高くなります。
アドバイス3:最悪のケースを想定し、対処法まで考えておくこと
とはいえ、「頼まれても面倒を見る気はない!」と彼が断言しているのであれば、家族だからという視点を差し引いても、弟さんに対して思うところはたくさんあるのではないでしょうか。もしかしたら、憎しみに近い感情を抱いているかもしれませんね。ただ、僕たちは5分後に自分が何を考えているか、自分でもわからない生き物なので、彼の心変わりも可能性としてあることは否めません。
そうなったときのことを想定して、「弟さんが1人になったとき、働いたことがない人間が人生を歩む上で、どんな生きる術があるのか?」まで話し合っておくことをおすすめします。
起こってもいない出来事ばかりをぐるぐる考え続けるのは無駄でしかありませんが、最悪のケースを想定して、もしそれが起こったときにどう対処するかまで考えるのは、より良い人生にするために必要な行為の1つですよ。
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