31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は龍堂薫子さん
「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、龍堂薫子さんです
■龍堂薫子さんプロフィール
今回の回答者:龍堂薫子さん
広告代理店勤務を経て、ライターに。現在は新宿ゴールデン街のバーでもバイト中。奔放な性生活を赤裸々に綴ったブログが編集者の目にとまり、文字書きとしてデビュー。最近は「もはやブログやTwitterに書けない」ような、めくるめく(?)日々を送っている。今一番付き合いたい男は、東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターであるつば九郎。
ブログ:http://d.hatena.ne.jp/ryudo-kaoruko/
twitter:@ryudokaoruko
お悩み:男性からの不快な発言に対し、その場で反論できません
お悩み:男性からの不快な発言に対し、その場で反論できません
私はもともと、どちらかといえば大人しい、感情的になりにくいタイプです。そのため、誰かに失礼なことをされたときに、すぐに言い返したり、怒ったり、泣いたりすることができません。後から「あれはおかしかった!」と気づいて、1人部屋で怒りに震える……なんてことが多々あります。
とくに、婚活中に出会う男性相手に「また反論しそびれた……」と思う機会が多く、かなりのしんどさを感じています。
たとえばこの間、合コンで、とある男性に「いいこと教えてあげるよ。男は全員、女の子に手料理作ってもらったらイチコロだよ」と言われました。その場では、なんとなくモヤッとしつつも「そういうものですかね~」と言ってスルー。でも帰りの電車であらためて、「料理ができる=女子力という古い価値観が透けて見えてムカつくし、それをえらそうに合コンで語るな!」という怒りがわきあがってきました。
即座に反応できない自分が情けないし、かといって、気づいたときにLINEや電話でつっかかるほどの気力もない。地味にモヤモヤがたまっていくだけの日々に、嫌気がさします。
即座に言い返せるようになる方法か、もしくは気持ちをうまく整理する方法はないものでしょうか。何かアドバイスいただけたら幸いです。
アドバイス1:反論の言葉なんて、とっさに出てこなくて当たり前
アドバイス1:反論の言葉なんて、とっさに出てこなくて当たり前
でもしょうがないんですよ。なにしろ衝撃を受けているのですから、言葉なんかとっさに出て来なくて当たり前です。普通は、その場で即、言いたいことを的確に伝えるのは難しいです。文章にならいくらでも書ける私だって、口頭で反射的に言い返すのはとても無理です。
本来、友達でもない相手に、それは失礼だよと教えてあげる義理などないので、わざわざ労力を割いて怒る必要はないんですよ。しかし、私は基本的には、失礼なことを言われたら怒りたいし、怒るべきだと思っています。怒っておかないと今後同じ不愉快な思いをする人が出てくる可能性が高いと思われますし、クソ男のためではなく被害者のために反撃をしておきたいとも思うからです。
そうは言っても、その場の雰囲気を悪くしたら他の人に申し訳ない、仕事関係の相手だから角が立つとまずい、今後自分の損になるなどの理由でなかなか直接的に怒ったり反論したりしづらい場面もよくありますよね。そういうときは結局我慢しては後悔する、ということになりがちです。
アドバイス2:まずは「愛想笑いをやめる」と意識するところから
失礼なことやよく意味のわからないことを言われたりすると、反射的に愛想笑いをしていませんか。まず、愛想笑いをやめましょう。人は、自分に敵意がないことを示し、相手からそれ以上攻撃をされないために、つまり自分の身を守るためについ愛想笑いをしてしまいがちです。処世術としては間違っていないのですが、不快感を伝えないと相手からなめられる、という場面ではいたずらに愛想笑いをしてはいけません。習慣をいきなり変えるのは難しいですが、意識をしましょう。
考えをまとめる時間を稼ぐという方法もあります。「私はそうは思わないですけど、なんでそう思うんですか?」と質問をし、相手が話している間に自分の言いたいことをまとめます。相手の返答の中に、反論しやすいポイントが出てくるかもしれません。
ただ、その場のノリや話のテンポなどがありますから、すぐ次の話題に移ってしまったり、他の人が話し始めたりしてしまうと、この作戦は使えません。
アドバイス3:言葉ではなく表情で「うわ……キモ……」を伝える術もある
アドバイス3:言葉ではなく表情で「うわ……キモ……」を伝える術もある
とは言っても、私たちは俳優ではないので、意識的に「困惑している顔」「怒っている顔」「うんこを我慢している顔」などの微妙なニュアンスを表現し分けることは難しいですね。目を細める、口を半開きにする、眉を寄せる、の3つの内どれかができればまずまず不快感を表明できるのですが、無神経な人には意図を読み取れなかったりします。
余談ですが、私はセクハラ発言に「うわ……キモ……」という顔をしているつもりなのに、なぜか相手には「恥ずかしがっている」とよく勘違いされます。おまえみたいな恥ずかしい人間に対して私が恥ずかしいことなんか何もないんだが???と思いますね。
閑話休題。そこでグリコさんにマスターしていただきたいのが、あらゆる感情を内包する表情です。それは「白目を剥く」。「白い目で見る」という慣用句があるように、実際に白目になってみせるのです。
さらに、これは上級者向けですが、白目で、歯を食いしばったまま唇だけ開けるという必殺技もあります。新日本プロレス所属のプロレスラー・永田裕志さんが技を繰り出すときによくする表情で、見る者にとても強い圧をかけることができます。また、その際に、永田さんのように「ゼァッ!」と叫ぶとより一層効果が増すでしょう。表情については「永田 白目」で検索をするとイメージがつかめると思います。
もちろん、白目を剥かずに真っすぐに相手を見据えてはっきり睨むという選択肢もあるのですが、その場の雰囲気が悪くなってグリコさんの損になる、という場面では「白目を剥く」は有効だと思います。
アドバイス4:リーサルウェポンは「剛魂(ゴウコン)さしすせそ」
それでもまだ足りない場合は、もう私のリーサルウェポンを伝授するしかありません。賢明なるAll About読者さまは「合コンさしすせそ」を既にご存知のことと思います。このフレーズさえ覚えておけば合コンはだいたい成功裏に終わるというキラーワードですね。つまり
- 「さ」さすが~
- 「し」知らなかった~
- 「す」すご~い
- 「せ」センスいい~
- 「そ」そうなんだ~
- 「さ」下がれ
- 「し」しばくぞ
- 「す」すごい自信ですね
- 「せ」ゼァッ!(白目を剥きながら)
- 「そ」そうですか?私はそうは思いませんけど?
アドバイス5:不快な相手とわかり合う必要はない
そもそも、会う人会う人、全員と語り合って理解し合う、という丁寧なコミュニケーションを悠長に取っていられるほど人生は長くはないのです。これからも付き合っていきたいと思う大事な相手じゃないならば、わかり合えないということがわかったら、それはそれで大きな収穫だとも言えます。とっさに反論の言葉が出て来なくても、表情筋や剛魂さしすせそを活用して、わかり合えない相手はどんどん蹴散らしていきましょう。
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