家事

明るい気持ちで観られる、環境ドキュメンタリー映画

エコエディター・ライターとして活動する曽我さんがおすすめしてくれたのは、環境問題に対する解決策を実際におこなっている世界中の人々を訪ねるドキュメンタリー映画「tomorrow パーマネントライフを探して」。環境問題という社会派のテーマながら、観た後に「自分にもできることがあるかも」と明るい気持ちになれるそう。

曽我 美穂

執筆者:曽我 美穂

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未来も幸せに暮らすためのライフスタイルを探す旅のドキュメンタリー映画  


環境・社会問題に関するドキュメンタリーと聞くと、大切な問題だけれど、観た後に気持ちが重くなりそうだな…という印象はありませんか?
 
私もドキュメンタリーは好きなものの、環境問題についてのドキュメンタリーを観るのは、気持ちに余裕があるときにしています。そうしないと、観た後に暗い気持ちを引きずってしまうからです。
 
しかし、そんな印象を拭い去ってくれたのが「tomorrow パーマネントライフを探して」という映画でした。監督2人の「普通の人」目線で取材する姿勢が素晴らしく、一緒に旅をしている気分で楽しめます。

そして、何といっても良いのは、全体を流れる明るさ。自ら世界中に足を運び「これは良い!」と感じた取り組みばかりを紹介しています。観た後にほんのり、希望の光を抱けるはずです。
   

画期的な取り組みを「普通の人」の目線で紹介

 
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DVDのカバー写真も明るい雰囲気です。


 
世界の環境問題の深刻さは分かったけれど、どんなライフスタイルを送れば解決につながるのか…。この映画はそんな問いの答えとなる取り組みが紹介されます。

それぞれの取材内容はフード、エネルギー、マネー、民主主義、教育の項目ごとにまとめられているので、気になるテーマだけ観てもOK。私は1週間かけて観ました。公式ウェブサイトには、テーマごとの内容が紹介されているので、参考にしながら観るテーマを決められます。
 
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自然のままを活かした農業も取材しています。


「tomorrow パーマネントライフを探して」の監督は、フランス出身の女優・監督のメラニー・ロランと活動家・ジャーナリストのシリル・ディオンの2人。どちらの取材の姿勢も、相手の話をよく聞き、仲良くなったうえで良さを理解していくスタイル。

一緒に世界の解決策を取材しながら、ライフスタイルを模索する旅に出ている気持ちになれます。
 
 

監督が感動した、本当に素晴らしい取り組みだけ!

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教育に関する取材の一コマ。フィンランドの教育改革が紹介されています。


この映画では、さまざまな画期的な取り組みを、監督たちが自ら出向いて取材し、まとめています。町の中でおこなわれる農業、新しい選挙の仕組みなど、ワクワクする内容がいっぱいです。

取材先の人たちがみな、とびきりの笑顔と情熱を持っている点が本当に素晴らしいです。そんな明るい雰囲気が溢れているからこそ、この映画は、観た後に明るい気持ちになれます。
 
地球温暖化やゴミ問題など山積みの問題に「もういやだ!」と感じそうになったら、ぜひこの映画を観てみてください。きっと明るい気持ちになるはずです。
 
DATA
紀伊國屋書店| TOMORROW パーマネントライフを探して

監督:シリル・ディオン、メラニー・ロラン
発売日:2017年9月30日
形式:DVD
収録時間:120分
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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