31歳からの恋愛相談室:今回の回答者はアルテイシアさん
「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、アルテイシアさんです
■アルテイシアさんプロフィール
今回の回答者:アルテイシアさん
夫であるオタク格闘家との出会いから結婚までを綴った『59番目のプロポーズ』でデビュー。女性が自分らしく、オリジナルな幸せを追求して生きていくための方法や考え方を発信。『恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座』『オクテ女子のための恋愛基礎講座』『アルテイシアの夜の女子会』『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった』他著作多数。
twitter:@artesia59
お悩み:婚活で出会う男性は可もなく不可もない人ばかりで、決め手に欠けます
お悩み:婚活で出会う男性は可もなく不可もない人ばかりで、決め手に欠けます
マッチングアプリをやり始めたら、案外、マトモな男性が多いことに驚きました。マトモというか、見た目もスペックもそこそこというか、可もなく不可もないというか……。
自分のことを棚上げして言うと「あえて会いたくなるほどの魅力はないけれど、もしかしたらギリギリいけるかも(でも無理かも)」と思うレベルの人が多いです。
それでも会ってみないとわからないかなと思い、3カ月で10人と会ったものの、どのデートもとても疲れました。受け身な男性ばかりで、話を盛り上げるためにすごく気を使ったからだと思います。そのうち3人とは何度か会いましたが、結局ピンとこなかったので、私から疎遠にしてしまいました。
探し方が甘いのか、会った回数が少ないのか、会った人数が少ないのか。それとも、私が男性に求め過ぎなのか……。
既婚の友人からは「結婚は日常だから、一緒にいて楽かどうかが大事」「楽しさや面白さは、友達に求めればいい」と言われました。たしかに、一理あるような気もします。でも、ときめくまではいかなくても、楽しいとか面白いとか、そういう感情なしに付き合える気がしません。
婚活迷路に入りかけている私に、アドバイスいただけたら幸いです。
アドバイス1:自分が譲れない条件は譲らなくていい
大切なのは、なるみさんが結婚相手に何を求めるか。友達の意見は関係ないですよ、だって友達が選んだ人とあなたが結婚する訳じゃないから。「結婚には妥協が必要」とよく言われるけど、必要なのは妥協じゃなくて、「自分は何を譲れて、何は譲れないのか」の優先順位を整理すること。
それをじっくり考えたうえで「面白さは譲れない」と思ったなら、貫けばいいです。譲れない条件を満たしてる相手なら、それ以外がイマイチでも、うまくいくもの。逆に世間的には好条件の相手でも、自分のこだわりを満たしてないと「やっぱ物足りない……」となりがちです。
パートナー選びと物件選びは似ています。死ぬまで50年住む家を選ぶときは「自分のこだわり」が一番大事ですよね。こだわりは人それぞれ違うので、他人の意見に振り回されず、自身と向き合ってください。
いつも言ってるけど「結婚は単なる箱で、中身は50年の共同生活」。たった1人と50年暮らすんだから、そう簡単に「これや!」と決まらなくて当たり前。「死ぬまで50年、自分はどんな相手とどんな生活を送りたいか?」をリアルに想像してほしいです。
アドバイス2:本当に譲れない3つの条件を決める
アドバイス2:本当に譲れない3つの条件を決めること
その時に、ふわっとした言葉をあげる人が多いんですね。たとえば「一緒にいて楽しい人」とか。でもどんな人といると楽しいと感じるかは、人それぞれ違う。「尊敬できる人」とか「優しい人」とかも同じです。
なので、そこからより具体的な人物像をイメージしてください。たとえば、私も「面白さ」は譲れなかった。私が面白いと感じるのは「トークがうまい」「笑いをとれる」とかじゃなく、「独自の考えや価値観を持ってること」でした。
実際、夫と14年暮らしても「へえ、そういう考えもあるのか」と飽きないです。ちなみに、残り2つの条件は「心身共にタフで打たれ強いこと」「弱い立場の人や動物に思いやりがあること」でした。
こういう条件って、頭で考えてるだけじゃよくわからないんですよね。物件選びもそうだけど、実際いろんな物件を見ていく中で「ここは譲れない」「ここはどうでもいい」とかわかってくる。
だから「今はデータ集めのために、フィールドリサーチしてるんだ」という気持ちで、婚活してはどうでしょう。「10人も会ったのに決まらない」「また今回もダメだった」と思うと疲弊するし、発想を転換するのがおすすめです。
あと相談を読んで思ったのは、「可もなく不可もない、あたりさわりのない男性」ばかりなのは、あなたのマッチングアプリのプロフィールが「あたりさわりがない」からかも? 以前いただいたご相談への回答で提案した「フル開示」をして、クセの強いプロフィールに変えたら、マッチング率が上がるかもしれませんね。
アドバイス3:無理に盛り上げようとせず、相手に質問して深掘りしよう
「話を盛り上げるためにすごく気を使って、疲れた」というのは、よーくわかります。というのも初対面で女子を楽しませる会話ができるような男性は、とっくに結婚してるんですよ。でも「オクテで女慣れしてなくて、初対面は緊張して口下手だけど、じっくり話すと面白い男性」ならいます。それが私の言う「石の裏のキンタマ(金の卵)」です。
キンタマを見つけるためには、「話を盛り上げなきゃ」と頑張るのはやめましょう。そうじゃなくて「相手の人間性(考え方や価値観)を深掘りしよう」という姿勢で臨んでください。
初対面の「休みの日は何してるんですか?」みたいな上っ面な会話って、つまらないじゃないですか。お互いパートナーを探してるわけだから、ディープな質問をぶっこんでもいいと思いますよ。
たとえば「男性の育休取得についてどう思う?」とか。家事や育児の話とか、ワークライフバランスの話とか、LGBTQ+の話とか……あらゆる方面から話を振ってみれば、彼の人間性や価値観が見えてくるはず。意見が異なったとき、こちらの話にちゃんと耳を傾けてくれるかも大事ですよね。
そうやっていろんな話をするうちに「この人、口下手だけど意外と面白いな」「考え方が合うな」とか思うかもしれない。
ちなみに私は鬱の話題になったとき「鬱は甘え」「仕事はみんなつらい」とか言う奴は、絶対やめておけ!と言ってます(笑)。そういう人はモラハラみがあるし、「病めるときベース」で支え合えないから。
あとこれまでの相談回答でも話したように、初対面で緊張するオクテ男子の場合、事前のメッセージでいろいろ話すといいです。そのほうがいざ会ったときも「メッセージで書いた話だけど~」と会話しやすいので。
話上手だけど中身はクソ、という男性も多いもの。いつも言ってるように「あんぱんの皮じゃなく、あんこに注目」してくださいね!
アドバイス4:導火線しけってる系は、試しに付き合ってみるのもアリ
人間性を深掘りするのは大事。とはいえ、付き合ってみないとわからないのも事実です。付き合う前って様子見してるから、素をさらけ出せないし、腹を割って本音トークできない。それも疲れる原因ですよね。なので、3回ぐらいデートして「人間的に信用できるな」「友達になれそうだな」と思ったら、試しに付き合ってみるのもアリ。真面目で誠実な男性ほど、オクテで受け身なので、女子から「お試し交際」を提案するのがおすすめです。
「お互いをもっと知るために、試しに付き合ってみませんか?それでうまくいかなかったら、クーリングオフありで」という言い方だったら、リスクも少ないですよね。
「好きになれる人がいない」と言うと、「求めすぎ」「理想が高い」とか言われるけど、「そもそも人を好きになりにくい人」もいます。私は「導火線しけってる系」と呼んでるけど、なかなか恋心に火がつかない人。でも炭火のように、いったん火がつくと長続きする。逆に花火みたいにパーッと燃え上がる人は、一気に冷めたりしがちです。
導火線しけってる系は、一緒にいる時間を重ねるうちに、じわじわ好きになるパターンが多い。なので、お試し交際はおすすめです。あと、付き合ってハグやキスをしたらトゥクンとなる場合もあるし。ちなみに私は「セックスしてからが本番」というタイプでした(笑)
導火線がしけってる自覚のある人は「好きにならなくても、試しに付き合ってみる」「試しに付き合ってから、好きになれるか確認する」という案も検討してみてください!
なお、交際へのクロージング方法は、拙書『オクテ女子のための恋愛基礎講座』により詳しく書いたので、よかったら参考にしてくださいね。
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Q.「なんで結婚しないの?」に答え続けるのにもう疲れました
Q.「男を立てる」のが苦手です
Q.「3回会えば男性の人柄がわかる」という説がありますが、本当ですか?