「人生に行き詰まった」「女性としてどうすべきか迷っている」「勇気が欲しい」という人はもちろん、舞台にポートランド周辺のクレーター・レイク、フッド山、「神々の橋」などが登場するので、ポートランド観光前の人にもイチオシです!
すべてをリセットするため、1人、大自然のなかへ
映画に登場するフッド山のトレイル
そんな彼女が、写真に惹かれたロングトレイルのガイドブックを手に、母が信じてくれた自分を取り戻すため、グチャグチャになってしまった日常から離れて大自然のなかを1人きりで歩く決意をします。
ハイキングの経験すらない彼女が挑む過酷なロングトレイルには、不慣れなための失敗や生死にかかわる根源的な恐怖、また無条件に親切な他人との出会いや同じトレイルを進む仲間との交流など、さまざまな出来事が待ち受けています。
「いつ止めてもいい」と呟きながらも、ただひたすら歩き続けるシェリル。時間をかけてふとした瞬間に思い出す過去を消化しながら、いくつもの新たな経験を経て、94日目、ついにゴールにたどり着く彼女。その姿はすがすがしく、今回この記事執筆するために改めて見直しましたが、「やっぱりいい映画だなあ」と思いました。
舞台はパシフィック・クレスト・トレイル
フッド山のパシフィック・クレスト・トレイル
ワシントン州とオレゴン州をつなぐ「神の橋」
ポートランド観光時に訪れたい映画の舞台
エンジェルズレストから見下ろすコロンビア渓谷
たとえば、島の周りを澄んだ青い水が囲む「クレーター・レイク(Crater Lake)」は、ポートランドから高速道路で約4時間南下すると到着します。この美しいカルデラ湖は、オレゴン州で最も人気のある観光地のひとつで、「オレゴンの七不思議」にも選ばれています。
このクレーター・レイクからシェリルがオレゴン入りして最初に訪ねる街、「アッシュランド(Ashland)」までは、車で1時間半ほどです。
フッド山とスキーリフト
車内から見る「神々の橋」
映画を見てからこれらの地を訪れると、それぞれの場面でのシェリルを思い出すかもしれません。PCTにトライするのは難しくても、少しでも日常から離れて大自然のなかに身を置くと、新たな気持ちになれるはず。
ちょっと行き詰まっていると感じたときには、ぜひ『わたしに会うまでの1600キロ』を見て、旅に出ることを検討してみてくださいね!
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DATA
わたしに会うまでの1600キロ
公開年:2015年
時間:1時間55分
監督:ジャン=マルク・ヴァレ