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染み抜きのやり方を汚れ別に解説! 染み抜きをする前の注意事項
服についてしまった染み、応急処置方法も合わせてご紹介!
外出先でも、できる限りその場で染みの応急措置をとっておきましょう。まずは全体に関わる注意事項をチェック!
- 洗濯マークを確認し「水洗い不可」マークがあったら「応急処置」の1まででクリーニングへ
- 生成りや淡い色の服には蛍光(増白)剤は使わないように
- 色柄ものは色落ちテストをしてから
- 洗剤は服の素材に合わせて。洗濯表示に「中性」とあれば中性洗剤(アクロンやエマールなど)を使う。ない場合、ウールや繊細な素材は中性洗剤を、綿や麻ならふつうの洗濯用洗剤(弱アルカリ性)を、洗剤の表記の通りに薄めて使う
醤油、コーヒーなど水溶性の汚れの染み抜き
醤油、ジュース、お茶、コーヒー、お酒など水溶性の汚れは「水に溶かして(水でふやかして)当て布へ移しとる」が基本。■応急処置
- ティッシュ(ハンカチなど布でもOK)で汚れを吸い取ります。こすって周囲に広げないように。洗濯マークが「水洗い不可」の衣類は、ここまででクリーニング店へ。
- 染みのついた生地の裏面にきれいな白い布(生地へ色移りしないものならOK)を当て、水で湿らせたティッシュか布で、汚れをトントンとたたいて当て布へ吸い取らせます。裏からもたたければなおよいです。その場合は、服を裏返して汚れ面の方に当て布をつけます(ウェットティッシュはNG)。
- 当て布をずらしてきれいな面にしながら、2を繰り返します。石けんや中性洗剤があれば、それをつけて2の動作を繰り返すとさらに○。その後は水をつけた布で洗剤を落としておきます。
■染み抜きの方法
- 白いタオルを敷いて、汚れに洗剤液をつけて服を裏返しに。裏面から汚れを古歯ブラシでトントンたたいて汚れをタオルに移しとります。境界線をぼかすように。
- タオルをずらしながら繰り返します。
- そのまま普通に洗濯します。落ちなければ酸素系漂白剤で漂白を(白なら塩素系でも)。
口紅、チョコレートなど油性の汚れの染み抜き
口紅、チョコレートなど油性の汚れは、固形物をつまみ取ったあと「洗剤など薬剤で油を溶かして当て布に移しとる」が基本。■応急処置
- ティッシュかハンカチで汚れをつまみ取ります。水はつけず、決してこすって広げないように。大事な服なら帰宅後そのままクリーニングに出した方が無難です。
- 水洗いOKの素材なら、できれば服の裏に白いハンカチ等を当て、石けんや中性洗剤(台所用でも○)をつけたティッシュで汚れをトントンたたいて当て布へ移しとります。裏からもたたければなお○。その後、水をつけたティッシュで洗剤を落としておきます。
布や綿棒にベンジンを含ませ、溶かした汚れをタオルに移しとる
■染み抜きの方法
- 白いタオルを敷いて裏返した服をのせ、古歯ブラシに洗剤をつけて、汚れを裏面からトントンたたいてタオルに移しとります。汚れを広げないよう周囲から中央へむかって。ベンジンを使う方法もあります。
- タオルをずらしながら繰り返します。
- そのままふつうに洗濯をします。それでも落ちなければ酸素系漂白剤で漂白を(白なら塩素系でも)。
マヨネーズ・カレー、ミートソースなど複合汚れの染み抜き
水と油の両方を含んだ複合汚れなので、両方の対応が必要。■応急処置
- ティッシュ等で固形物をつまみとり、水分を吸い取ります。水洗い不可マークのものはこのままクリーニングへ。
- 裏に当て布をし、水で薄めた石けんや中性洗剤(台所用も○)をつけた布かティッシュでたたいて汚れを移しとります。服を裏返して逆からたたければなおよし。
- 当て布をずらしながら繰り返します。
■染み抜きの方法
油性汚れの方法で。洗剤は水で溶かした(薄めた)ものを使うこと。
血液の汚れの染み抜き
血液は石けんで大体落ちる。
血液は石けんをつけ、水で洗えば大体落ちます。頑固な染みは還元型漂白剤を使うか、オキシドールをティッシュか布に含ませてたたいて落とします。
牛乳や子どものよだれなどのたんぱく質汚れの染み抜き
たんぱく質を含むので、お湯やアイロンなどの熱で凝固してしまいます。なるべく早く、酵素入り洗剤につけ置き、もみ洗いを。【関連記事】