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オキシクリーンで洗濯! 洗濯のプロが教える「正しい」使い方

「オキシ漬け」が様々な用途に使えると話題のオキシクリーン。洗濯に掃除にと幅広く使えるアイテムとあって、ヘビーに使い回している人も多いのではないでしょうか? オキシクリーンの正しい使い方を洗濯のプロが紹介します。

神崎 健輔

執筆者:神崎 健輔

洗濯ガイド

洗濯のプロが教えるオキシクリーンのコツ

オキシクリーンで洗濯!

オキシクリーンで洗濯!

「オキシ漬け」が様々な用途に使えると話題のオキシクリーン。日本上陸当初はコストコやネット販売が中心でしたが、最近は近所のスーパーやドラッグストアなどで取り扱われるケースも増え、とても身近な存在になりました。洗濯に掃除にと幅広く使えるアイテムとあって、ヘビーに使い回している人も多いのではないでしょうか? そこで今回は、洗濯の際にオキシクリーンを上手に使うためのポイントを紹介します。
 
<目次>

オキシクリーンにありがちな「勘違い」

オキシクリーンは、洗濯から掃除まで幅広い用途で使えるアイテムとして知られますが、その正体は「酸素系の漂白剤」です。

洗濯用の洗剤にも使えて、どんな洋服も、汚れも、「オキシ漬け」して何でも落ちると思っていたら大間違い。落ちるはずの汚れが落ちないどころか、大切な洋服を残念な状態にしてしまう可能性もありますので、使い方やメリット&デメリットはちゃんと理解した上で使いましょう。
オキシ漬け

「オキシ漬け」は40℃前後のぬるま湯が効果的。自宅の洗面ボウルで手軽にできるのも魅力のひとつ

 

オキシクリーンとは?

オキシクリーンは「酸素系の漂白剤」です。

・過炭酸ナトリウム
・炭酸ナトリウム

これらが主成分で、そのうち「過炭酸ナトリウム」は、おなじみの「ワイドハイター」など家庭に常備する方も多い酸素系漂白剤。「炭酸ナトリウム」はアルカリ剤で、酸素系漂白剤の効果を高める目的で配合されています。

■オキシクリーン「基本」の使い方
洗濯にオキシクリーンを使う際には、次の3つを守って使用する必要があります。
 
  1. 40℃前後のぬるま湯で洗う
  2. お湯で溶いてから使う
  3. 他の漂白剤との併用はNG

常温の水を使用した場合、もともとの洗浄効果は低いため普通の洗濯洗剤より汚れ落ちが悪くなる可能性があります。その上、洗濯時間内に粉末が溶けず洗濯物に洗剤残りする可能性もあるため、ぬるま湯を使用、またはオキシクリーンはお湯で溶いてから使いましょう。

また、他の漂白剤と混ぜると危険なので、使うときはオキシクリーンのみ、もしくは一般的な洗濯洗剤と併用であればOKと覚えておいてください。

■オキシクリーンが「得意」な汚れ
オキシクリーンが最も得意とする汚れは、下記の4つ。
 
  1. 汗による黄ばみ
  2. 血液
  3. 食べこぼし
  4. 臭い

特に、汗由来の黄ばみに関しては、一般的な洗濯洗剤では太刀打ちできない頑固な汚れに対しても効果抜群。40℃程度のお湯にオキシクリーンを溶いて、30分~1時間程度漬け込む「オキシ漬け」が有効です。

特に黄ばみがひどい衣類には、オキシクリーンを少量のお湯で溶いてドロドロの状態にし、直接黄ばみに塗ってから漬け込むとさらに効果的です。

また梅雨時期の洗濯で使うと、部屋干しの嫌な臭いを予防することもできます。

■オキシ漬けが「不可能」な汚れと失敗談
万能と思われがちな「オキシ漬け」ですが、オキシクリーンが苦手とする素材や繊維もあります。
 
  1. 動物繊維で作られた衣類
  2. 洗濯表示で水洗いが不可の衣類
  3. 濃い色、多色構成の衣類


オキシクリーンは、動物繊維に対しての刺激が強いため使用できません。また必ずすすぐ必要があるため、水に弱い繊維には使えません。

筆者が「オキシ漬け」に関して頻繁に相談を受けるトラブルとして、多色構成の衣類の移染があります。特に白モノに赤や青といった色生地を合わせて作った衣類や、部分的にレーヨンなどを組み合わせた衣類には、特に移染しやすい傾向があるので注意しましょう。

一般的な洗濯洗剤の足りない所を補ってくれるオキシクリーン。正しい使い方やメリット・デメリットをマスターして上手に使いこなせば、本当に頼もしい味方になってくれますよ。


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