31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は藤本シゲユキさん
「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、藤本シゲユキさんです
■藤本シゲユキさんプロフィール
今回の回答者:藤本シゲユキさん
ホストクラブオーナーを経て、女性向けの恋愛カウンセラーになるという異色の経歴の持ち主。2014年からアドバイザー業に専念。男性心理を知りつくした立場から、人生と恋愛の成功率を上げるための的確なアドバイスを行う。累計相談件数5000件以上、HPは月間100万PV超。
HP:だまされない女のつくり方
twitter:@hamshigesan
お悩み:付き合う前にセックスしてしまいましたが、付き合いたいです
お悩み:付き合う前にセックスしてしまいましたが、付き合いたいです
先日、マッチングアプリで出会った7歳年下の男性と、3回目のデートで体の関係を持ちました。交際はしていない状態で、です。
お互い楽しい時間を過ごせたと思うし、自分も納得のうえでやったことなので、とくに問題は感じていませんでした。
ただ、これから彼と交際するためにはどうしたらいいかと思い、インターネットでいろいろと検索をしてみました。すると「付き合う前に関係を持ったら即終了」「男性にとってセックスはゴール、セフレにしかなれない」など、「打つ手なし!」という情報がほとんどで、いまさら後悔し始めています。
過去の出来事はもうどうしようもないものの、これからの行動次第で、彼と付き合うことは可能なのでしょうか。最善策を教えていただけたら幸いです。
アドバイス1:「付き合う前にセックスすると恋愛成就率はガタ落ち」は事実
アドバイス1:「付き合う前にセックスすると恋愛成就率はガタ落ち」は事実
付き合う前に関係を持つということは、たとえるなら、デパ地下の試食コーナーで、お金を出さないと食べられない量を、ただで試食させるようなものになるんですよ。
付き合う前の女性に感じる魅力は、「その人自身に対する価値(ルックス・コミュ力・母性・素養・教養など)」と「手に入っていないことによる価値」の2つから成り立っています。とくに、後者の「手に入っていないことによる価値」は絶大な力を持っています。多くの男性がいいなと思う女性に対して感じている魅力は、この部分で底上げされているといっても過言ではないんですよね。
多くの女性アイドルグループで、「恋愛禁止」といったルールがあるのは、清純さを売りにしてファンに夢を与えるという意図だけではなく、「手に入っていないことによる価値」を底上げするためでもあると、僕は思っています。
アドバイス2:「セックスしたけどもっと知りたい!」と思われているかが分かれ道
しかし、数は少ないものの、セフレスタートから交際に至った女性が存在することも事実。これは、前述した試食コーナーのたとえで言うと、「たくさん試食したけれど、買ってでもまた食べたい」と思わせたからなんですよ。買ってでも、というのは「付き合ってでも」ということであり、また食べたい、というのは「もっと知りたい」ということなんです。なので、身も蓋もありませんが、交際前に関係を持ってしまい、結局恋が叶わなかった女性のほとんどが、「付き合ってもいいからもっと知りたい」と思わせられなかったということになりますね。
勘違いしないでいただきたいのは、たとえどんなに優れた人や商品であったとしても、万人に受け入れられることは「絶対に」ありえないので、需要がないところに自分を供給してもうまくいくことはありません。
モテる男女って、自分がどこに需要があるかをなんとなくわかっているから、負け戦をしないだけなんですよね。逆にモテない人ほど、需要がないところに自分を当てはめようとします。
そういった理由から、「セックスしたけどもっと知りたいと思わせる力がある」「ニーズがある」という2点をクリアしていれば、セフレスタートでもうまくいきます。
なので、これからの行動次第で彼と付き合えるかどうかは、ゆずべるさんがこの2点をクリアしているかどうかにかかっていますね。
アドバイス3:恋愛はプレゼンと同じ。自己開示後は、相手の判断次第
アドバイス3:恋愛はプレゼンと同じ。自己開示後は、相手の判断次第
とくに、恋愛を含む対人関係は、「相手」が存在するので、成功するかどうかは、相手の受け取り方と解釈次第ということになります。
恋愛は、プレゼンと同じなんですよ。今の自分を開示して、あとは相手の判断に委ねることになるので、うまくいけば、ニーズが合致したことになり、うまくいかなければニーズがなかったということになります。
そして、僕がプレゼンと言い切ってしまう理由は2つありまして、その1つめが、「人間はどこまでいっても今の自分でしか勝負ができない」ということ。
人は、「素養・性質・習慣」にないことは絶対に持続できないので、恋愛だけ理想の別人格を作り上げたり、上手なコミュニケーションを取ったりすることは不可能なんですよ。
たとえば、普段は優しくない人が急に優しくしてきたら気持ち悪く感じるのと同じで、違う自分を演じてみても、相手には違和感しか伝わらないということなんです。いくらうまく演じているつもりでも、相手は目と耳を通して自分のことを見ているので、接していたらすぐにわかることです。
2つめの理由は、「好きになれるかどうかは最初の段階で決定している」ということ。
「そばにいればいつか振り向いてもらえるかもしれない」と期待して、好きな異性のそばに居続けようとする人が男女問わずいますが、情がわくことはあっても、恋愛感情を抱かれることはほぼありません。
なぜなら、そばにいればいるほど、「相手から見た足りない部分」が増えるだけなので、ある意味自殺行為なんですよね。
ご自身の経験を思い返していただきたいのですが、ゆずべるさんのことを好きと言ってきた男性がどんな接し方をしてきても、恋愛感情を抱けなかったという経験はありませんでしたか? もしすでに経験済みであれば、その男性とは会えば会うほど、足りない部分が見えてきたのではないでしょうか。
そして、恋愛感情とは理屈抜きでわき起こるものであり、本能なので、何をしたら好きになる、好きになってもらえるというのは、人それぞれまったく違うんですよ。
もちろん、「この人のことが好きなんだ」と気づくまでの時間は個人差がありますが、僕の見解としては、数時間のデートを3回ぐらい繰り返せば、好きになるかならないかわかると思います。
以上を踏まえたうえでお話しさせていただきますと、すでに3回会われているということなので、次に会ったときにはっきりさせたほうがいいですね。
「前回ああいうことがあったけど、私はあなただからそうしたの。私としてはこれからあなたと付き合いたいと思ってる。それについてどう思ってる?」と聞いてみてください。うまくいけば大成功ですが、はっきり断られたら、そこで諦めたほうがいいです。
アドバイス4:中途半端な反応なら期待薄。挽回したければ食い下がること
念のため、はっきり断られずに、中途半端な回答をされた場合のこともお話ししておきますね。もし、「まだ自分の気持ちがわからない」「もうちょっと時間をかけてみよう」といったことを言われたのであれば、残念ながら、今後恋愛感情につながる可能性は低いと思います。
なぜなら、人はどっちでもいいからこそ悩むものだから。たとえば「天国と地獄のどっちに行きたい?」と聞かれたら「天国に決まってるでしょ!」と答えるように、最初から即決できる質問だったら、悩まないからです。
そして、この状態から挽回できる方法があるのだとしたら、実は食い下がることなんですよ。
「なんで?私と付き合ったらいいこといっぱいあるよ」とか「もう私にしときなよ、いいじゃん別に」と食い下がれる女性は強くて、恋愛にかぎらず仕事でも食い下がれない人って、結構いろんなチャンスを棒に振ってるんですよね。
「でも、食い下がったら迷惑かもしれないし」と言う女性がいるのは、相手の気持ちを考えてるんじゃなくて、自信がないから傷つくのが怖くて自分を売り込めないだけなんです。
あと、恋愛はプレゼンだとお話ししましたが、彼に対してまだ使える武器があるなら、使ってから前述の核心をついた質問をしてもいいと思います。言うまでもなく、武器とはゆずべるさんが使える手札のことです。
好きな異性相手に取るコミュニケーションに対して、「これ以上どうやって接していいかわからない」と言う人がいますが、実はこの時点ですでにほとんどの場合が「ネタ切れ」なんです。つまり、自分にはもう戦える武器がないと言ってるようなものなんですね。
この状態で戦おうとしてしまう人は、自分の「素養・性質・習慣」にないことをして、さらに深みにハマっていきます。
恋愛コラムを書いている身でこういうことを言うのもなんですが、恋愛指南書やコラムの情報とか気にしないでいいので、一度思うようにやってみてください。こういった情報を真に受けている女性ほど、自分がないうえに自分で決めて行動することができないので、自分で自分の魅力を半減させています。
結果がどうなるかわからないことに対して、いきなり正解や成功を求めたら、ちまちました自分しか出せませんし、どんどん自分らしさも失われます。それではしっかりとプレゼンできませんし、うまくやろうとするから、逆にダメになるんです。食い下がりも必要ですが、開き直りも同じぐらい必要ですよ。
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Q.セフレ状態の彼と、どうにかして付き合いたいです
Q.「男性は結局追いかけたい生き物」という説がありますが、本当ですか?