世界的に有名なチョコクリーム「ヌテラ」の本場・イタリア産で、400gと量が多いのに、375円前後とお手頃。ヘーゼルナッツの香ばしい風味がきいていて、ちょっぴり大人の味です。
スペインの朝食には欠かせないチョコレートペースト
2018年まで18年間生活したスペインで、私の朝食は大体いつも決まったものでした。日本ほどおいしいパン屋さんや、スーパー・コンビニの菓子パン、総菜パンなどが身近になかったからかもしれません。スペインで食パンといえば、1斤を何十枚にも薄く切って袋に入ったものが、どこのスーパーにもあります。「1枚1cmもあるかな」というくらいとっても薄くて、お腹を満たすには何枚も食べなくてはなりませんでした。トーストするのも忙しい! でもバゲットなどは、買った日に食べないと固くなってしまうので、朝食に食パンは重宝しました。
そして、飽きずにパンに塗っていたのが「チョコレートペースト」。スペインのチョコレートペーストというと「ノシージャ」というメーカーのものが有名です。チョコクリーム、ホワイトチョコクリーム、ホワイトとチョコのマーブルの3種類が定番。
瓶のカップに入っているのですが、ときどきキャラクターやブランドとコラボしてかわいいパッケージのものもありました。カラフルな花柄やハートが特徴の、「アガタ・ルイス・デ・ラ・プラダ」の瓶はかわいくて、中身がなくなってからもコップにして使っていました。
おすすめは「ノシージャ」?「ヌテラ」?それとも……?
スペインでは、チョコペースト「ノシージャ」を置いていないスーパーはありません。スペイン人なら誰もが一度は食べたことがあるはず。同じように感じたのは、イタリア人にとっての「ヌテラ」。スペインではイタリア人のお友達がいたのですが、彼らをイタリアからお土産で「ヌテラ」を持ってきていました。「スペインにも似たのあるよね? ヌテラだってほしければスペインでも買えるし」と意地悪く言ったら、「そうなんだけど、イタリア人からイタリア人にイタリア土産といったらヌテラだから! ヌテラ=イタリアなんだから」と返ってきてびっくり。イタリア=ピザとか、モッツァレラチーズとか思っていたのに。
そんな感じで、長年スペインにいた私にも、いつしかチョコペーストは欠かせない存在になっていきました。(「ノシージャ」でも「ヌテラ」でもいいと感じていたのは、スペイン人でもイタリア人でもないからだと思います。)
でも帰国したので、もういらないかなと思っていました。が、ある日「業務用スーパー」で「Nutkao ヘーゼルナッツチョコクリーム」を見つけて買ってみたら、見事にはまりました。
「ノシージャ」や「ヌテラ」も、日本でも探せば買えるのでしょうが、探してまではいらないと思っていたんです。でも「Nutkao」は、400gで375円前後。量と価格で計算したら、とってもお得。久々に試してみようと買ってから、いつも常備して子供と毎朝使っています。
味は、ヘーゼルナッツの味がしっかりきいていて、チョコの甘さだけじゃないのが気に入りました。どこか高級感があるというか、コクがあるというか。トロリとなめらかで塗りやすいところも好きです。
パンに塗るだけじゃない使い方
ほんのりきつね色にトーストした食パンに、熱いうちにさっと塗って食べるのがいつもの食べ方です。瓶に少しこびりついているくらいに残り少なくなったら、温めた牛乳を入れて、スプーンでよーく混ぜます。ホットチョコレートドリンクの出来上がり。瓶に口をつけてそのまま飲みます。また、我が家ではあまりしませんが、スペインではスポンジケーキによく塗ります。スペインにいたころは、毎月子供の学校の友達の誕生日会があり、毎月食べていたのが誕生日ケーキ。その定番が、スポンジケーキにチョコレートクリームを塗ったもの。
スポンジケーキが甘いので、私は甘すぎると思っていたのですが、ヘーゼルナッツたっぷりの「Nutkao ヘーゼルナッツチョコクリーム」なら、あそこまで甘くはならないかなと思います。スポンジも手作りなら、若干砂糖を控えめにしたりして。
中身がなくなった瓶は、洗ってペン立てに使えます。ちょっと横長で独特の丸みがあるフォルムは、安定感があって、大きさもちょうどいい感じです。
DATA
Nutkao┃ヘーゼルナッツチョコクリーム
内容量:400g