私が仕事やプライベートで一筆箋として大切に使っているのは、やわらかなタッチで黄色いバラやピンクのゼラニウム、青いお花などが描かれたレターグッズ。画家・望月麻里さんによる「グレイスフルフラワー」シリーズです。
色鉛筆で描かれた花のスケッチに、やわらかいタッチの手書きの罫線など、望月さんの細部にわたるこだわりが伝わってくるレターグッズは、大切な人に手紙を送りたくなります。
グレイスフルフラワーの一筆箋、「ひとことふたこと箋」と封筒
「グレイスフルフラワー」は、グリーティング市場において米国で世界トップシェアを誇るホールマークの日本支社・日本ホールマークから依頼を受け、望月さんが原画を制作した「マインドフル スケッチ」シリーズの3つの絵柄のうちの一つ。季節を問わず使える花のデザインを、という日本ホールマークからのリクエストで描かれたものだそう。
封筒や便箋はそれぞれ単品で販売されているので、柄を合わせてレターセットとして購入したり、必要なものだけ購入するのもいいですね。私は大事な資料を送る際など、一筆箋をそっと同封するのがお気に入り。
小さなカードタイプの「ひとことふたこと箋」はかわいらしく、プレゼントにメッセージを添えるときなどに活躍します。お花やお手紙好きな方への贈り物としてレターセットをプレゼントしても喜ばれそうですね。便箋、封筒、一筆箋共に絵柄は2種類ずつ入っていて、この方にはどちらをお送りしようかな……と、セレクトするのも楽しみ。
「植物の静かな香りや、優しい風を届けたい」望月さんの花への想い
鉛筆と色鉛筆だけで描かれた花のスケッチ。色鉛筆ならではの繊細なタッチの陰影が美しく、ノスタルジックな羊皮紙調のセピア色と筆記体の文字も構成されています。やわらかなタッチで引かれた罫線までも、手書きされたものなのだそう! 望月さんの、細部にわたる想いとこだわりが、伝わってきます。
望月さんに、お花や作品への想いを伺いました。
「花を描く際は、満開よりも、5割から8割くらいの咲きかけの新鮮な姿を選んで描きます。描く予定の花が、まるで私の気持ちに寄り添うように、その日に一番美しく咲いてくれることがあり愛おしく思います。
グレイスフルフラワーには、便箋に花を添えるような気持ちをデザインしました。手紙を送る相手に、植物の静かな香りや、優しい風などが届くことを願っています」
望月さんは東京藝術大学美術学部 絵画科日本画卒業。イタリア・ローマでも個展を開かれ、確かな実績をもとに、お花のやさしさ・美しさを、日本へ、世界へと伝えておられます。
やさしい気持ちになれるお花のお手紙を、大切な人へ
ガイドが主宰する講座「花をたずねて鎌倉歩き」に参加くださることもある望月さん。皆さんで花歩きをしながら「わあ、こんなところに、こんなにスミレが!待っていてくれたんですね!」と、うつむきがちに咲くスミレや野の花の可憐さ、命の輝きに目を向けられる姿に、一緒に歩く私たちにも、花々へのやさしいまなざしが、しみ込んでいくようでした。
そんなお花への想いがにじんでいるから、望月さんの絵は、目にするだけで、ほっと明るい気持ちを運んでくれるのでしょうね。
大切な人にお便りを送りたいとき、やさしい気持ちになれる小さな絵をお部屋にあしらいたいとき……どうぞ、望月麻里さんが描かれた、お花のレターグッズを手にしてみてくださいね。
DATA
望月麻里|マインドフルスケッチシリーズ
レターパッド用封筒、ハガキ箋など