これまで「良い人ほど貧乏になる!」なんて衝撃的な話をしてきましたが、貧乏になる原因はこれだけではありません。そこで今回は、貧乏になりやすい人の3つの特徴を紹介します。
貧乏になる人には3つの特徴がある!
金融心理学者のブラッド・クロンツ博士の研究(1)によると、お金持ちになれない人には3つの特徴があるのだとか。その特徴は、以下の3つです。- 特徴1:お金儲けが嫌い!
- 特徴2:資産運用を怠る!
- 特徴3:お金の勉強を怠る!
特徴1:お金儲けが嫌い!
エラスムス大学の研究(2)によると、僕ら人間には「お金稼ぎ=悪」と考えてしまう傾向があるようです。貧乏体質な人は、「お金を稼ぐ=他人からお金を奪う行為」と考えがちです。この考えに頭を支配されると、「お金を稼ぐ=悪いこと=自分はお金を稼いではいけない」というように、心がお金を遠ざけるようにプログラミングされていきます。
結果として、お金嫌いが過ぎる人は目の前に大きなチャンスがやってきても、「お金儲けは悪いことだから……」と遠ざけ、チャンスを逃してしまうのです。
しかし、「お金稼ぎ=社会貢献の証」な訳ですから、嫌う必要はありません。もし本当に「お金儲け=悪いこと」なのであれば、世界の長者番付には悪人ばかりがズラリと並ぶことでしょう。
実際、世界の長者番付には、アマゾンを立ち上げたジェフ・ベゾス氏や、マイクロソフトを立ち上げたビル・ゲイツ氏が名を連ねています。彼らが世界にもたらした恩恵を考えてみれば、「お金儲け=良いこと」と考えるのが自然ではないでしょうか。
特徴2:資産運用を怠る!
貧乏体質の人は資産運用を怠ります。そのせいで、お金を増やす機会を失い、損をしてしまうのです。ありがちなのが、「資産運用はギャンブルだ」と勘違いしているパターンです。たしかに、巷にあふれる投資本にはガセも多く、「資産運用=ギャンブル」と思われても仕方がないのかもしれません。間違ったイメージのせいで、上手にお金を使えない方もたくさんいます。
しかし、実際には資産運用とギャンブルはまったくの別物です。それこそ、宝くじなどの純粋確率で結果が決まるギャンブルと違い、上手に資産を運用すれば、(思い通りにいくとはいえないまでも)上手にお金を増やすことも可能です。
さいわい、僕もAllAboutで、上手にお金を増やす方法をいくつか紹介しています。本記事と併せて、目を通してみてください。
特徴3:お金の勉強を怠る!
貧乏体質の人はお金の勉強を怠ります。そして、いい加減な噂話や、素人の助言に振り回されてお金を動かし、痛い目にあってしまうのです。貧乏から脱却するには、お金の勉強が欠かせません。とくに大切なのが、「家計の改善」と「資産の管理」につながる勉強です。
難しい理論を学んだり、分厚い参考書を読む必要はありません。僕もAllAboutで多く記事を執筆していますので、これらを参考にまずはお金の勉強をはじめてみましょう。
まとめ
あなたも、本記事を読んでいるということは、「貧乏は嫌だ!」「貧乏になりたくない!」と強く願っているハズです。筆者も、大学時代は工場で働いていた時期もあり、極貧の生活を送っていたこともありました。貧乏の辛さを知り、「早く抜け出したい!」という一心で、お金について必死に学び続けてきた背景があります。
人生は変えられます。何から変えられるか考えて、今すぐ行動に移してみましょう。
【参考文献】
- 論文:Bradley T. Klontz, Paul Sullivan, Martin C. Seay, and Anthogy Canale, 2015, "The Wealthy: A Financial Psychological Profile", Consulting Psychology Journal: Practive and Research, 67(2), pp. 127-143
- 論文:Amit Bhattacharjee, Jason Dana, and Jonathan Baron, 2017, “Anti-profit beliefs: How people neglect the societal benefits of profit”, Journal of Personality and Social Psychology, 113(5), pp. 671-696