以前、「お金持ちは誠実だ!」という記事を書きました。この記事では、お金持ちになる人は「誠実だ!」という話をしました。(ここでいう「誠実」とは、自制心が強い、粘り強い、真面目、責任感が強い、といったことを指します)
 
誠実な人はお金持ちになりやすいです(1)。しかし、「誠実さ」と「お人好し」を混同してはいけません。この点を勘違いすると、お金持ちになるどころか、貧乏街道まっしぐらとなる恐れがあります。
 
その証拠にJournal of Personality and Social Psychologyに公開された論文(2)によると、「協調性の高い人ほど収入が低い」ことが判明しました。
 

お人好しほど貧乏になる

この論文によると、「協調性の高さと収入が反比例する」ことが判明しました。つまり、協調性が高い人は収入が低く、協調性が低い人は収入が高いということです。
 
ここでいう「協調性」とは、信頼でき、率直で、従順で、利他的で、慎み深く、優しいことを指します。
 
協調性が高い人は、人がよいぶん人から好かれやすく、人間関係がうまくいきやすいようです。しかし、協調性が高いことで「他人との衝突を避けすぎる」悪い面もあり、これが収入低下につながるみたい。
 
かくいう筆者も協調性が高めなので、「不要なぶつかりは避けたい」と思ってしまいがち。とはいえ、収入アップを目指す人は、「必要な衝突から逃げない」ことを意識するとよいかもしれません。
 
それと、勘違いしてはいけないのが、「誠実さ」と「お人好し」は違うという点です。誠実さは収入アップにつながりますが、お人好しは逆効果みたい。
 
ズバリまとめると、お金持ちになる人は「誠実」であり、「ほどほどにワガママ」な性格だと有利ということですね。
 

トレーニング次第で貧乏は避けられる!

それと、あなたがお人好しでも、落胆する必要はありません。なぜなら、トレーニング次第で貧乏は避けられるからです。
 
もしあなたが、「お人好し過ぎて損をしているなぁ……」と感じるなら、衝突を怖がらずに「NO」という勇気を持ちましょう。
 
「NO」というときには、「全面的なNO」ではなく、「部分的なNO」を使うのがコツです。たとえば、「◯◯はすべてNGです」と表現すると角が立ちます。しかし、「◯◯に関してはOKですが、△△はNGです」と言えば、角が立ちにくいのでオススメです。(筆者も多用しています)
 

さいごに

オーストラリアで看護師をしていたブロニー・ウェアによると、死を迎える人たちが、人生を振り返って感じるもっとも大きな後悔の1つが
 
「人の期待に応える人生ではなく、自分に正直に生きる勇気が欲しかった」
 
なのだとか。(3)
 
他人のために生きることは美しいことです。しかし、他人のために自分を犠牲にし過ぎてはいけません。本記事をきっかけに、お人好しを卒業し、必要な「NO」を言える人が増えたら嬉しく思います。
 
●参考文献
 
  1. 論文:Lex Borghans, Bart H. H. Golsteyn, James J. Heckman, and John Eric Humphries, 2016, “What grades and achievement tests measure”, 113(47), pp. 13354-13359
  2. 論文:Timothy A. Judge, Beth A. Livingston, and Charlice Hurst, 2011, "Do Nice Guys-and Gals-Really Finish Last? The Joint Effects of Sex and Agreeableness on Income", Journal of Personality and Social Psychology, 102(2), pp. 390-407
  3. 書籍:ブロニー・ウェア, 2012, "死ぬ瞬間の5つの後悔", 新潮社
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