この春の賃上げの可能性は高い! もし上がらなかったら転職を即検討してみよう

最近FPとして私が気になっていることの1つに、「値上げ」があります。

例えば、チョコレート菓子が実は中身が20%減っていることもあるなんて、知っていますか? お菓子や冷凍食品、洗剤などは「お値段そのまま、内容控えめ」という手段で10%以上中身が減っていることもあり、実質的に値上げが進んでいます。

文字通り値上げするケースも増えています。宅配便が各社続いて値上げしたのはご存じと思いますが、納豆やサバ缶にはじまり、今年はコカコーラなどの清涼飲料水の値上げも予定されているそうです。スタバは2月15日から、カレーショップのココイチは3月から値上げをするというニュースも飛び込んできています。

値上げが始まっているとすれば、あなたの給料が4月にアップしたとしても、ようやく「モノの値段が上がった分、給料が増えただけ」と考えたほうがいいかもしれません。実際、この数年間は賃上げをした会社のほうが多くなっています。まずは、「上がって当たり前じゃないの」くらいの気持ちでいたほうがよいでしょう。
賃上げ、ベースアップ

今年は4月に給料が上がるかもしれませんが、油断は禁物です。実は物価がじわじわ上がってますし、給料上がったとしてもあえて転職を考えたほうがいいかもしれません。


あなたの会社がもし、今年の4月に賃上げしなかったのであれば(そして昨年も一昨年も賃上げしなかったのであればなおさら)、賃上げをする体力がないということですから、転職活動を始めましょう。

そして「今年の春は確かに給料が上がった。でもやっぱり転職活動したほうがいいんじゃない?」というケースを3つ紹介します。
 

こんな場合も転職活動その1:社内でステップアップするチャンスがないなら、待っていても多分無理。さっさと転職しよう

社内の「人口ピラミッド」を考えたことがあるでしょうか。会社全体の年齢構成はあなたの出世のスピードにも影響してきます。簡単にいえば、「あなたの先輩」のほうが「あなたの同僚」よりもたくさんいて、「あなたの後輩」がほとんどいない場合、あなたがいくらがんばっても昇格昇進は遅くなる可能性があります。

会社としては入社年次を気にせず、能力本位で人事評価をするべきなのですが、なかなか実行されません。特に普通の人ほど「入社順」の出世が支配的になります。あなたのがんばりと別のルールによって昇格が待たされることになり、年収アップも遠ざかることになります。こんなことは面白くありません。

もし、自分より数年上の入社組がたくさんいて、昇格順番待ちが起きていると感じたら、そして自分には昇格するだけの能力があると思えるのなら、転職にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

特に「ベースアップはあったが、昇格に伴う昇給は期待薄」というような場合は、転職を考えたほうがよいでしょう。
 

こんな場合も転職活動その2:一生やりたい「職種」がはっきりしてきたが、人事ローテーションが春にやってくる

最近の会社では、「職種」としての専門性を重視する人事制度が増えています。特に金融機関などではプロフェッショナル人材として専門性を高く評価する傾向があります。

20歳代ではぴんとこなかったものの、何度か人事異動を繰り返していたら「あれ、自分は『総務』は完全に不向きで、『営業』が絶対向いている」とか「異動前に2年関わった『経営企画』についてもっと極めてみたい」のように好みや適性を感じるようになります。もしそうした「職種」の向き不向きが明確になってきたのに、会社は愚直に人事ローテーションを回しているのなら、そろそろ見切りをつけるチャンスかもしれません。

あなたが「職種」で勝負できるのなら、業界をまたいで転職の余地は広がります。たとえば「人事部」で人事評価システムの改革に携わったとか、退職金制度の改定を行ったというような人がいれば、そのノウハウは同じ業種でなくても他社のほしがるスキルになりえます。

「とりあえず4月に異動辞令がきた。やりたくないところで2年か3年くらい時間つぶしかー」というようなキャリアは、もったいないと思います。あえて転職活動してみてはいかがでしょうか。
 

こんな場合も転職活動その3:あなたが仕事関連の勉強をまじめにしていたら、上司が知識レベルでバカに見えてきた

仕事に関連する知識で、最初はあなたは上司の足元にも及ばないはずです。しかし、仕事に関する法律、ライバル企業の動静など、どんどん勉強していく人は、上司や先輩の知識に追いついていきます。

このとき、先輩や上司よりあなたのほうが頭が良くなってきたとしたら、これは転職のサインかもしれません。というのも、あなたより専門性が高くない上司のもとで働かされても、あなたの能力は十分に発揮できません。もちろんあなたより賢くない人が、あなたの適正な評価をできるはずもありません。

これは楽しくないですし、そんな上司がさらに上にいかないと自分に次のチャンスが回ってこないのもつまらない話です。だとすれば「あなたより頭のいい上司や先輩がいる会社」へジョブチェンジしてしまえばいいのです。これはさらにあなたのビジネススキルを磨くことになりますし、仕事の可能性もぐっと広がっていきます。

上司がバカに見えてきたら、一度転職活動してみてもよいと思います。
 

転職活動は帰りの電車で、スマホアプリですぐできる

今どきの転職活動はとても簡単です。スマホにいくつか転職サイトのアプリをインストールしたり、転職情報サイトで初期設定したりするだけでよいのです。

もちろん本格的にマッチングさせたいのであれば、設定をしっかりしたりサイトの担当者とコミュニケーションをした方がよいのですが、何もしないよりスマホをいじっておくほうがずっとマシです。

連絡もスマホに届きますから、職場バレもありません(ただし、スマホにメールの着信メッセージがポップアップして、職場バレしないようにだけはご注意を)。

「あの上司、今日という今日は本当に腹が立った!」と思ったら、帰りの電車ですぐ転職サイトにアクセスしてみましょう。もしかしたら数日で「え、自分にこんなオファーがくるんだ?」というチャンスが転がり込んでくるかもしれません。

実は今、正社員の有効求人倍率は1.1倍以上です。これは最悪期の3~4倍も求人がある、ということです。「前ちょっとやってみたけど、よい転職チャンスはなかった」という人も、再チャレンジしてみてください。

この春、給料が増えなかった人と、増えたけれどチャンスがあまり先にない人は、ぜひ転職にトライしてみましょう。夏や秋には満足いく年収が得られ、かつ充実した日々となっているかもしれませんよ。
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