耐久性を訴える靴下はありますが、「ダーンタフ バーモント」はなんと生涯保証。靴下に穴があいたら、購入から何年経っていても交換してくれます!
履き心地も快適、靴ズレもしにくそうな、まさに作り込まれた一生ものの靴下です。
ジリ貧の町工場から生まれた奇跡のブランド
靴下に穴があいてしまった経験は、誰もがあるでしょう。長く生きているからかもしれませんが、少なくとも僕は何度もあります。履き込んだ靴下なら、不良品というよりも寿命だから仕方がないと諦めて、処分されてしまうのが靴下の常。そんな常識に果敢に挑戦する非常識な靴下ブランドが、米国バーモント州の小さな町から生まれた「ダーンタフ バーモント(Darn Tough Vermont)」です。
英語で「Darn」とは「くそ」とか「めちゃ」という意味で、「Darn Tough」で「めちゃタフな」と解釈できます。また「Darn」は動詞で「繕う」という意味もあり、この靴下にこれ以上ふさわしいネーミングはありません。
製造元となるCabat Hosiery Millは元々は自社ブランドを持っておらず、GAPやBanana Republicなどの有名ブランドに供給していました。90年代に安い中国産などに押されて売り上げが減少しましたが、現在のCEOでもある3代目のRic Cabotが2004年に「ダーンタフ バーモント」を立ち上げ、2016年には約10倍近い売り上げを達成する、奇跡の大逆転を果たしたのです。
なんと、一生使える耐久性
ダーンタフはタフであるために、糸などの素材やニッティング技術、フィットするデザインなどに徹底的にこだわっています。結果、3万回に及ぶ摩擦テストで、一般的なブランドの約7倍という優れた摩耗耐久性を達成しています。その自信から生涯保証、つまり一生使える耐久性を訴えており、通常の使用で穴があいた場合は商品を無償で交換してくれるのです。
ラインナップはメンズの場合「ハイク・トレック」「ランニング」「バイク」「タクティカル」など用途別に7種類、靴下の丈はメンズ・レディース合わせて、9種類あります。軽さと弾力性も9種類から選べますが、通年の普段使いなら「ライト」~「ライトクッション」あたりでいいでしょう。
用途や好みによって何を選ぶのかは変わりますが、ビジネスでもカジュアルでも使うのであれば、米軍も使っていると思われる「T3001 タクティカル ライトクッション」がおすすめです。さりげないデザインも施されているミリタリー仕様ですが、ビジネス用途でも違和感はありません。
履き心地にも大満足、靴ズレ対策にもなるかも
耐久性を売り物にしているから、ゴツゴツして履き心地を犠牲にしているなんてことはありません。摩擦が起きやすい部分が比較的分厚くなっており、特に靴を履いてからの履き心地は今までの靴下よりも優れていると感じます。新しい靴でよく靴ズレを起こすのですが、これなら改善されるのではないかと期待できそうです。
改善点を挙げるとすれば、多少毛羽立ちやすいこと。お手入れ方法としても書かれていますが、洗濯の際は、靴下を裏返して洗う方がいいでしょう。毎週1日程度のペースで履いていますが、これから何年間この靴下が耐久レースに耐えられるか楽しみです。
DATA
ダーンタフ バーモント
生産国:アメリカ
サイズ:S、M、Lの3サイズ(メンズ/レディースにより異なる)