PTA不倫が増加中!?
増えているPTA不倫……
今、小学生の保護者間で、PTA不倫が増えているのをご存知でしょうか?
PTAといえば、小学生を持つ多くの親にとっては、ハードルが高い組織です。春先に行われる新年度のクラス役員決めの儀式は、「指名」「抽選」「立候補」「じゃんけん」などいろいろあれど、あまり楽しくない時間であることは事実。およそ「不倫」などという色っぽい話とは無縁に感じるかもしれません。
しかし、このPTA役員という立場も、普通のクラス役員ではなく、中枢組織にあたる本部役員である会長、副会長、会計などになると、少し状況が違ってきます。
本部役員は多くの学校行事にかかわり、ときには自主的にイベントを主催するような場面もあります。それだけに、チームで各種打ち合わせや準備などに割く時間も長く、年に数回の会合に呼ばれるだけのクラス役員とは違った、濃密な人間関係が築かれていることが多いのが特徴です。もちろん学校によって特徴がありますが。
そんな中で生まれるPTA不倫の実態とは……? 今回は、経験者に伺った実例をご紹介しましょう。
37歳・萌香さんの場合:会計委員長としてPTAへ
頻繁にある懇親会
萌香さん(仮名)の一人娘の通う地元の公立小学校は、地域住民や保護者が学校行事に参加する機会も多く、PTA活動も活発。PTA活動には関心がなかった萌香さんですが、娘が5年生のときに、ママ友がPTAの副会長になったことから、頼み込まれ、会計委員長としてPTAにかかわることになったそうです。
その年のPTAの会長は、地元で会計事務所を経営している会計士のTさん。趣味がフットサルで、自らクラブチームでプレーするスポーツマン。自営で比較的自由な時間がとりやすいために、会長に推薦されたそう。
小学校のサッカークラブの練習にもコーチ補佐として、頻繁に顔を出しており、子供にも先生にも顔の広い「有名人」。萌香さんも「学校でよく見かける人」という認識はあったそうです。
実際にPTAの本部に参加して萌香さんが一番驚いたのは、役員が一緒に過ごす時間の長さ。平日の日中、役員室で打ち合わせがあるだけでなく、結構な頻度で夜の飲み会も行っていたことでした。
ビールを片手に子育て論やサッカー談義を熱く語るスポーツマンのTさんは、子育てに無関心な萌香さんの旦那様とは真逆のタイプで、素敵な人だなぁと思い始めたそうです。
放課後のPTA役員室
議事録をまとめていると……
2人の関係に変化があったのが、10月のある日。行事の予算の検討で、副会長のママ友、会長の3人で、役員室での打ち合わせの予定でしたが、ママ友は子供の発熱で打ち合わせを欠席。役員室ではTさんと萌香さんの2人きりで打ち合わせをすることになりました。
1時間ほどの打ち合わせを終えて、決定した内容をPCに打ち込んでいたところ、いきなり背中から抱きしめられた萌香さん。びっくりして振り向くといきなり唇を奪われ、「ごめん。でも、君のことが気になって仕方がないんだ」と、Tさんからまさかの告白。
娘を産んで以降、旦那様とはセックスレスだった萌香さんにとっては、男性から抱きしめられるのもキスをされるのも10年ぶり。
このときは「困ります」と断り、PCもそのままで部屋から逃げるように去りましたが、心臓のドキドキは止まりません。いきなりのハグやキスは、驚いたものの決して不快ではなく、むしろ久しぶりに体の奥で、ジュンっと女性としてのスイッチが入ったようなときめきがあったのです。
それからしばらくは、Tさんと2人きりになるチャンスはなかったのですが、萌香さんの中でTさんの存在は日に日に大きくなり、気づくと彼の行動を目で追っていたり、彼が他のママたちに話しかけている会話に思わず聞き耳を立てていたり……。
背中に回した手で「YES」
次に萌香さんとTさんが2人きりになったのは、校内イベントの準備のための買い出しで出かけた渋谷。買い物を終えて通りかかったのは昼下がりのホテル街。並んで歩いていたTさんの手が、すっと萌香さんの肩を抱く形に。そしてそのまま体を寄せ、無言でラブホテルの入口へ向かうTさんの動きに対し、それに抗うどころか、そっと彼の背中に手をまわして無言の「YES」のサインを送る萌香さんでした。
その後、地元ではなかなか2人きりでは会えないので、彼の仕事に合わせて都内に呼び出され、関係を続けていた萌香さん。子供が学校から戻る15時ぐらいまでの日中のみのデートを、会計委員長の任期の終わる3月まで、月に2、3回続けていたそうです。
突然の結末
そんな関係が変わったのが、4月。新年度で役員の改選があり、PTA会長はTさんが続投でしたが、会計委員長には新しい人が選ばれたこの頃から、急にTさんからのLINEが減り始めます。「本業で大きな案件があって忙しくなった」「PTAも新年度で忙しい」など、いろいろな理由をつけて2人で会うことを避けだしたTさん。
もはやPTA役員ではない萌香さんはTさんと会うチャンスもなく、既読になるものの返事のないLINEに、もやもやした気持ちを抱えた日々が続いたそうです。
彼女にとって、定期的にTさんと会って、おしゃべりをしながらランチを食べて、ホテルでセックスをして、という関係は、日常から脱出できるワクワクした時間ではありました。
しかしながら、Tさんも萌香さんも、今の夫婦関係を投げ出すほどお互いを求めていたかと言えばそうではなく、あとから考えるとむしろセフレに近いような感覚だったとか。
従って、萌香さんはTさんとの関係が終わることに残念な気持ちは抱えていたものの、彼に執着して自分から大きく踏み出すことはなく、関係はそのまま自然消滅となりました。
ママ友の語ったPTA不倫の事実
知られていなかったPTAの実情
誰にも言えなかった約半年の関係を、萌香さんが当時副会長だったママ友に話すことができたのは、子供が小学校を卒業した2年後。小学校時代のPTAの思い出話から、Tさんと関係があったことをチラッと匂わせてみたところ、「ええー!萌香もだったの?」とママ友からは意外なリアクションがあったそうです。
ママ友によれば、Tさんと関係のあった女性は萌香さんだけではなかったそう。「あの人モテたからねぇ。彼が会長をしていた2年間でPTAにかかわる女性は、ほとんど手を付けてたんじゃない? あ、私はああいう熱い人、タイプじゃないからお断りしたけど(笑)」という衝撃発言。
自営業という時間が自由になる職業、熱血スポーツマンで子供好き、というTさんは、夫婦の倦怠期を迎えていたり、ワンオペ子育てで夫に絶望している「ときめきに飢えた」ママたちに囲まれ、絶好の環境。
PTA会長という表向きは無償ボランティアに見えるポストには、役員ママたちとの不倫し放題という、意外な報酬があったようでした。
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実はこの事例とそっくりのお話を、ガイドは多数聞いています。会合のあとの居酒屋飲み会は夜なのでそのあとホテルに行くのはむずかしいけれど、ライン交換したり、日中に会う約束をするのは絶好の場とか。
大きな行事のあとの打ち上げ会の場合、途中で「先に帰ります」と言って2人で抜け出し、夜中までホテルで過ごし、「今日は打ち上げだったから3次会まで行っちゃった」とそれらしい言い訳をする方もいました。
そして行事のための買い出し。これがまた絶好のチャンス。車でお相手と出かけて、大型店舗の駐車場で何度もキスをしたと、ドラマそっくりの事実を話してくれた方もいます。
知らない人にはなかなかわからない、PTA役員という名の濃密な人間関係。同じ学校に通う、同世代の子供を持つ同士、という安心感から、意外と簡単に深い関係になってしまう。2人になったとき、お互いの家族の悩みや仕事の愚痴を話す仲になってからがご用心。相手が心を開いてくれたと距離が縮まります。
そしてガイドが専門とするセックスレスの妻の場合。「夫は私をかあちゃんとしか思っていないのに、このひとは女として見てくれる」という久しぶりの満足感。そして非公式の男性とするセックスは新鮮で、若い頃を思い出す。恥じらいと、新たな性感発見の入り乱れた感情。
男性側は「奥さんを寝盗った」という男独特のマウンティング感覚に。男女ともにさらに燃え上がらせる要素を含んでいます。
ガイドが唱える「40代から二極化する女性の性欲論」をお読みください。以前はそれほど気持ちよくなかったセックスが、新たな相手に開発されることで天井上りの快感を感じるわけです。お相手との身体の相性が夫より良かった場合……大変なことになります。
萌香さんの例は、お互いの割り切り感があり、のめりこみ過ぎなかったことで大きな修羅場は迎えませんでしたが、ご近所同士の不倫は一度噂になったら取り返しのつかないことにもなりますから、お気をつけあれ。
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