地球儀は、本当に学習に役立つの?

地球儀は、地球の形を小さくした模型、つまりミニチュアの地球です。ですから、「方位」「面積」「距離」が正確で、日本の位置や海の広さといった地球の特徴も、パッと見て分かります。
 
学習に役立つ地球儀

 国々の位置関係も、地球儀なら一目瞭然。頭の中で地図の上下左右をくっつけて球状にするのは大変ですよね!


些細なことのように感じられるかもしれませんが、小さな子には、平面の世界地図を立体化するのはとても難しいもの。また、社会だけでなく、地軸の傾きと季節の変化や南中高度の変化の関係など、理科の学習にも活用できます。

地図には地図の良さがありますが、「世界を知るならまずは地球儀から」が、断然おすすめです。

Index
地球儀選びのチェックポイント8
1.世界の定番地球儀! リプルーグル「リビングストン」
2.学習向きスタンダード地球儀、帝国書院「N32-5」
3.地球儀デビューにぴったりの「絵入りひらがな地球儀」
4.AR搭載! しゃべる地球儀パーフェクトグローブ最新作、EXAR
5.子どもも大人も一緒に遊べる、ほぼ日のアースボール
6.かわいいインテリアになじむ渡辺教具のピンクの地球儀
7.勉強中、机で使いやすい、昭和カートンのミニ地球儀
8.ソファの横に置きたいスタンドタイプ、リプルーグル「トレジャリー」
地球儀の使い方― 「買ったのに使っていない!」というときには……
地球儀の見方や使い方の基礎知識が欲しいときには……

 

地球儀選びのチェックポイント8

1.大きさ
地球儀の大きさは、25~30cmが一般的。リビングに置いて家族で見るのであれば、30cmほどのものが使いやすいでしょう。

2.種類・色
地球儀の種類には、大きく分けて、行政型と地勢型の2タイプがあります。

【行政型(行政図)】
国別・地域別に色分けされています。国の形・面積が一目瞭然で、探している国が見つけやすいため、学習用として人気です。ただし、カラフルなので、インテリアにはなじみにくいという面もあります。

【地勢型(地勢図)】
森林・砂漠・氷雪など地理的特徴によって色分けされています。たとえば、標高の高い場所を茶色、低い場所を緑、というような色が施されているので、「面積の割に山が多い」「隣り合っていても標高差がある」など、地形がひと目で分かります。国ごとの色分けがない分、国境線が引かれています。

なお、「山岳隆起」というタイプは、高いところを実際に高く隆起させているので、よりリアルに地球を感じることができます。

ほかにも、アンティーク調、モノクロなどインテリアを重視したおしゃれな色の地球儀もあります。

3.固定の仕方
多くの地球儀は、北極点と南極点で固定されています。また、グルッとひっくり返して南半球を上にできる全回転タイプもあり、学習用にはこのどちらかがおすすめです。

そのほか、電磁力で浮くものや自転するものもあります。

4.表記
学習用には、日本語表記がおすすめです。ただし、「地球儀を使いながら英語を学びたい」「英語に親しませたい」という場合は、英語表記のほか、日本語・英語2ヶ国語表記もあるので、用途でお選びください。

5.付属情報
国旗・世界遺産・特産品など、様々な情報が記載されている地球儀もあります。情報が多いと、子どもは興味を持ちやすいのですが、その分、見にくくなってしまうことも。地球儀のサイズや使い方に合わせて選びましょう。

そのほか、音声で情報を聞くことができるもの、照明つきのものなどもあります。


それでは、ここから、おすすめの地球儀を見ていきましょう(なお今回は、注記のあるものを除き、日本語表記の地球儀をご紹介しています)。
 

世界の定番地球儀! リプルーグル「リビングストン」

 
リプルーグルの地球儀「リビングストン」

世界の70%を占めるというリプルーグルの地球儀「リビングストン」


リビングストンは、陸地は森林・草原・砂漠・ツンドラなど10種類の気候によって色分けされている地勢型の地球儀です。けれど、ライトをつけると、行政型に変身! コードは若干邪魔になりますが、1つで2台分の情報を得ることができます。
 
リプルーグルの地球儀「リビングストン」

ライトをつけると国別に色分けされた行政型へ!


海の青い色味は上品で美しく、インテリアの邪魔をしません。でこぼことした山岳隆起加工が施されているので、子どももつい触りたくなるようです。球径30cm、必要なことがパッと見て分かる、永遠の定番と言える地球儀です。

   

学習向きスタンダード地球儀、帝国書院「N32-5」

 
帝国書院の地球儀「N32-5」

地理系の教科書、地図帳でおなじみ帝国書院の地球儀「N32-5」


帝国書院N32-5は、地図帳と同じ色調の行政型の地球儀です。球径32cmで、1周100cm、1cmが400kmと、距離の計算がしやすいのがポイント。「主要航空路」「世界一の○○」「最高気温を記録した地点」などの情報が豊富ですが、文字が大きめで、見にくさはありません。

「世界の国旗」(首都・人口・面積・通貨・言語なども記載)「国旗シール」「特製かんたんメジャー」(方位や距離をはかることができます)「地球儀シート」(地球に関する基本情報を記載)など、子どもが興味を持ちやすい付属資料も充実しています。
   

地球儀デビューにぴったりの「絵入りひらがな地球儀」

 
昭和カートン「絵入りひらがな地球儀」

幼児期から使える昭和カートン「絵入りひらがな地球儀」


珍しい、ひらがな表記の地球儀です。
 
昭和カートン「絵入りひらがな地球儀」

「東京」など一部漢字も使われていますが、全てふりがながふられています


行政型で、国や地域別ごとに明るい色がつけられているほか、富士山・ピラミッド・自由の女神などイメージイラストが描かれています。保護者のための解説書付き。

幼児期にも使いやすい「絵入り」「ひらがな表記」なので、小学校低学年のお子さんなら、自分で調べ、理解する喜びを味わえるでしょう。

大きさは、21cmと26cmがあります。大きめの文字とイラストで見やすい地球儀ですから、将来オーソドックスな地球儀を購入する予定があれば、軽さを重視して21cmを選んでもいいかもしれません。

   

AR搭載! しゃべる地球儀パーフェクトグローブ最新作、EXAR

 
ドウシシャのしゃべる地球儀「パーフェクトグローブEXAR」

ドウシシャのしゃべる地球儀「パーフェクトグローブEXAR」



パーフェクトグローブは、ワイヤレスの専用タッチペンで触わると、地名や言語・人口・通貨・文化、国歌などを、音声で教えてくれる「しゃべる地球儀」。クイズ機能も充実していて、遊びながら知識を身に付けられると、今や大人気です。

最新作EXAR(エクサー)では、音だけでなく、AR(拡張現実)で、視覚的に地域の特色を知ることができるようになりました。

アプリをインストールして、スマートフォンやタブレットをかざすと、その地域の動物・建物・恐竜などを見ることができるのです。
 
AR機能搭載のしゃべる地球儀「パーフェクトグローブEXAR」

AR機能搭載!子どもの好きな昆虫・乗りものなども見られます

 
しゃべる地球儀「パーフェクトグローブEXAR」

地球儀を本体から外して開くと、地球内部と天体について学ぶこともできるようになりました


EXARの情報量は、パーフェクトグローブシリーズの中でも最多。でも、データは年齢に合わせて3段階になっているので、子どもから大人まで「ちょうどいい」レベルを楽しめます。もちろん、インターネット経由で更新可能。小学校入学ギフトとしても喜ばれます。

日本語と英語の切り替えできるバイリンガル機能も搭載されているので、語学教材としても利用できます。

   

子どもも大人も一緒に遊べる、ほぼ日のアースボール

 
 「ほぼ日刊イトイ新聞」から生まれた地球儀、「ほぼ日のアースボール」

 「ほぼ日刊イトイ新聞」から生まれた地球儀、「ほぼ日のアースボール」


「ほぼ日のアースボール」は、空気を入れて膨らませる、ビーチボールのような地球儀。実際にボールとして遊ぶこともできます。

けれど、決して「地球柄のビーチボール」ではありません。国名や都市のほか、その地域に関するアイコンが描きこまれた、地勢型の地球儀です。

また、最新のAR機能で、さまざまなコンテンツを楽しめます。たとえば、世界の基本情報の掲載された「世界の国々」、世界各国の朝の挨拶と朝ごはんメニューのクイズ「おはよう! 世界の朝ごはん」など。「昼の地球と夜の地球」では、宇宙に浮かんで地球を見ているような気分になります。
 
 「ほぼ日刊イトイ新聞」から生まれた地球儀、「ほぼ日のアースボール」

「恐竜」は、なんど大人気の図鑑シリーズNEOから!


国や都市の位置を教えてくれる「教えてゾウさん」を活用すれば、地球儀を購入しない理由でよく聞かれる「場所をとる」「重い」「地理が苦手で、調べたい国が見つけられない」は、全てクリアできますね。

ただし、アプリの操作性は、起動や読み込みが遅いなど、もう一歩。ドキドキしながら、待つ時間が必要です。

ちなみに、見る位置を変えたり、拡大したりするときは、画面上で操作するのではなく、物理的に動くことになります。アースボールを動かしたり、自分が移動したりすることで、地球の丸さを体感できます。

ARという最新の機能がありながら身体を使うということ、さらに「世界」ではなく「宇宙」という視点が持てることが、アースボールが「次世代の地球儀」と言われるゆえんかもしれません。
   

かわいいインテリアになじむ渡辺教具のピンクの地球儀

 
渡辺教具製作所の卓上用地球儀CTピンク

渡辺教具製作所の卓上用地球儀CTピンク


海面部分がピンク色のかわいらしい地球儀は、文房具の老舗・伊東屋の地球儀イベントで好評を博し、商品化されたもの。ピンクの好きな方、姫系やガーリーなインテリアがお好みの方には、きっと喜ばれると思います。

渡辺教具製作所は、日本の代表的な地球儀メーカーで、高い技術力を持つ職人さんが手作業で作りあげます。情報量と調べやすさのバランスがよいのも、工夫のうち。必要な情報をしっかりと記載する分、たとえば川の小さな蛇行をうまく省略するなど、全体にスッキリと見えるようにしているのです。

このピンクの地球儀はやや小ぶりな20cm。行政型、英語表記です。
  地勢タイプ(日本語表記)もあります。
   

勉強中、机で使いやすい、昭和カートンのミニ地球儀

 
昭和カートンの13cmミニ地球儀

昭和カートンの13cmミニ地球儀
 

昭和カートンのこちらの地球儀は、直径13cm×高さ17.5cmの極小タイプ。とにかくコンパクトで、片手でサッと取り回せるのが最大の特徴です。

地球儀のサイズに対し、文字は比較的大きめです。行政型なので国の形がよく分かるのですが、国境線にほとんどズレがありません。小さな地球儀だけでなく、物によっては一般的な30cmの地球儀でもずれていることがあるので、これはやはり老舗の職人さんの技だと言えるでしょう。

地理や理科が好きで専用の地球儀が欲しいお子さん、1人1台地球儀が欲しいというごきょうだいなどにも人気の地球儀です。

   

ソファの横に置きたいスタンドタイプ、リプルーグル「トレジャリー」

 
フロアスタンド型の地球儀、リプルーグル「トレジャリー」

フロアスタンド型の地球儀、リプルーグル「トレジャリー」



家族の定位置がソファであれば、スタンドタイプの地球儀も選択肢の一つとして考えてみてください。トレジャリーは、高さ82cmと椅子にかけて見るのに適した高さです。
 
フロアスタンド型の地球儀、リプルーグル「トレジャリー」

木製の支柱は取り外し可能。金属製の台に変えれば、卓上用としても使えます


サイズは一般的な30cm。行政型で、4000を超える豊富な地理情報が、教科書に準拠した表記で記載されています。表面がでこぼこした山岳隆起加工で、山の高さが分かりやすい上、球を南北方向にも回すことができる全回転型で、卓上用にしても、南半球も見やすくなっています。

「宝庫」という意味を持つ、「トレジャリー」。引っ越し祝いとしても用いられる、家族の中心に置きたい地球儀です。

   

地球儀の使い方― 「買ったのに使っていない!」というときには……

置き場所の工夫や、大人からのちょっとした働きかけで、地球儀は、生活の真ん中にやってきます。もし、お子さんが自主的にどんどん触ることをご希望の場合は、おもちゃ感覚で使えるタイプを選ぶとよいかもしれませんね。
  • 地球儀の置き場所を変える
もし、今、使うときだけ出してきているのであれば、子どもの手の届く位置に置きっぱなしにしてみてください。手軽に調べられるので、小耳にはさんだ地名などを、気軽に地球儀で探すことがあるかもしれません。
  • 好きなだけグルグル回させる
特に幼児や小学校低学年の子どもは、地球儀をグルグル回して遊ぶのが大好き。特にグルングルンと勢いがつき過ぎることもありますが、「壊れる!」と言いたくなるのはグッとこらえて、地球儀に親しませてあげてください。回している間になんとなく目に入る文字や記号に興味を示すこともあります。
  • 「世界」が話題になったら、すぐに地球儀に触れる
食事のメニュー、人気アイドルや俳優、スポーツ試合の対戦国、バラエティー番組で出てきた地名、家族の出張先、旅行の思い出など、意識してみると、普段の会話には多くの国名・地名が登場しています。学びの種を見つけたら、すかさず地球儀を触ってみましょう。
  • 図鑑や絵本と併用する
図鑑や絵本とあわせて使用することで、地球儀の楽しみ方は無限に広がります。大人向けの雑誌などでも、話題を共有してくれたうれしさで、きっと盛り上がりますよ。
 

地球儀の見方や使い方の基礎知識が欲しいときには……

  • NHK for School
地球儀に関する様々な動画が掲載されています。
たとえば、「地球儀には何が表されている?」など、子ども向けで分かりやすいので、大人の復習にもおすすめです。
  • 図鑑『地球儀で探検! まわしながら新発見をしよう』

その他、地球儀メーカーのHPなども、基礎知識や地球儀ができるまでの工程が説明されているものが多く、楽しんで読めます。
 

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。