愛し方2:「放っといてあげる」ことも愛情

大人は「恋人を信じて、放っといてあげる」ことができる

大人は「恋人を信じて、放っといてあげる」ことができる

「相手に何かをしてあげる」ことばかりが愛情ではありません。相手を信じて放っといてあげることも、大切な愛し方です。
 
でも、これは大人でないとなかなかできないことかもしれません。なぜなら、若い頃は、「相手に必要とされる」ことを望むからです。
 
実は、「相手に必要とされたい」という思いは、相手への愛情というよりは、依存であることも多いものです。相手に必要とされることで、「自分は価値のある人間なんだ」と思いたいのです。
 
多くの人が「恋人を幸せにしたい」と思うものですが、もし「自分の力で相手を幸せにしないと意味がない」と感じる場合は、そこにあるのは、愛ではなく依存です。なぜなら、相手がどんな形であれ、幸せでいられることを喜べることが、本当の愛だからです。

もし、自分の手によってしか、相手が幸せになることを望まない場合は、単に「彼(彼女)にとって、自分は重要な人間なんだ」ということを証明したいだけだと言えるでしょう。それは、ある意味、自己満足のために“相手を利用している”とも言えるのです。
 
もちろん自己重要感を高めることは、生きる上で大切なことです。それが自己肯定にもつながり、生きていく自信を高めます。だから、「恋愛で自己重要感を高めてはいけない」と言っているわけでもありません。でも、そこにあるのは愛ではないことは、ハッキリ言いたいです。そんな“ニセモノの愛情”を向けられても、相手がしんどい思いをすることもあるでしょう。

特に女性の中は、恋愛を通して自己重要感を高めようとする人は、意外と多いものです。恋人に求められることで、「自分は価値のある魅力的な女性なのだ」と思いたいのです。

でも、自己重要感は、恋愛だけではなく、仕事や趣味などを通して色々な人と関わり合い、人の役に立つことで高めていくことも大切です。そうすると、むやみに恋愛だけで自己重要感を高めようとはしなくなります。だから、「恋愛だけにならず、自分の世界を広げていくこと」は、いい恋愛をするために重要なことなんですよね。
 
それで言うと、恋人を放っといてあげられない人の中には、依存体質の人も多いものです。恋愛は手っ取り早くワクワクさせてくれるものなので、暇でたいくつな時間を恋愛で埋めようとしがちです。

さらに、自分が自分で楽しませることができない分、恋人が自分のいないところで楽しんでいると嫉妬し、さらに「浮気しているのではないか」なんて余計な不安も抱いて、恋人を束縛する傾向があります。それでは、その恋を壊してしまうでしょう。
 
恋人からしてみたら、自分のことを信用してくれず、しかも楽しんでいる時間を邪魔する恋人なんて、たまったものではありません。

もちろん付き合うことを決めたのであれば、お互いにちょうどいい会う頻度を決めて、スケジュールを調整することは大切なことですし、それができない人は、問題があります。でも、必要以上に自分の自由を奪う相手と、関係を長く続けることは、誰にとっても難しいことです。多くの人にとって、自由の時間は必要であり、それがないと不幸だと感じてしまうからです。
 
相手は、あなたのために生きているわけではありません。恋人になろうが、結婚して家族になろうが、相手には相手の人生があり、あなたにはあなたの人生があります。

だから、自分の人生を快適にするために相手を利用しようとすることは、いいことではありません。お互いに基本的には自立し、その上で何かあった時には支え合うくらいの形にしないと、負担がかかり、遅かれ早かれ負荷がかかっている方が離れていくでしょう。だからこそ、「相手を自由にさせる」くらいの、大人の愛情を出せるようになることが大切なのです。
 
最後は、多くの人ができていない愛し方です。次のページをご覧ください。