収納

片付けのコツ&捨てワザ10選!捨てるコツで部屋をスッキリ快適に

「捨てる」ことは得意ですか? 片付けが得意な方は少ないかもしれません。しかし、スッキリした暮らしには家の中のモノを「捨てる」ことが必要です。今回は「捨てる」ために必要な考え方や、部屋の収納スペースや整理の方法、捨てるコツをご紹介します。

鈴木 久美子

執筆者:鈴木 久美子

プチプラ収納ガイド

捨てることが苦手な人にお伝えしたい、片付けのコツ&捨てワザ

捨てるコツで部屋の片付け

捨てることと収納スペースどちらがもったいない?

私は整理収納アドバイザーとしてお客様のご自宅のお片付けをしています。お客様はさまざまなお悩みをお持ちですが、皆さん共通して、スッキリとしたキレイな暮らしがしたいとお望みです。

「捨てなくてもキレイに片付くの?」との質問がよくありますが、物の量が自宅の収納スペースの許容範囲ならば、捨てなくても片付きます。しかし、許容範囲を超えて物が多い場合は、当然ながら「捨てる」しかありません。

「捨てる」ということが苦手な人は多いです。私でも「捨てる」ということは得意ではありません。でも、いらない物に囲まれて、いつも片付けや掃除が大変で、落ち着かない部屋に暮らすより、私は「捨てる」ことを選びます。
 
今回は、捨てることが苦手な皆さんに、ぜひお伝えしたい「捨てる」ためのコツや考え方をご紹介します。
 
<目次>
 

「捨てる」から生まれる3つのメリット

捨てることで得られるメリットはたくさん!

捨てることで得られるメリットはたくさん!

「捨てる」ことは大変。でも、捨てることで手に入る3つのメリットを考えてみましょう。
 
■捨てるメリット1:お金の無駄遣いを減らせる
「捨てる」ことは心が痛いです。でもその捨てる苦しみを知らずに、どんどん物を増やしていくことがお金の無駄です。捨てるのがもったいないなら、新たに買わず、今ある物をしっかりと使いましょう。捨てることを通して、捨てない方法を学ぶのです。
 
■捨てるメリット2:探し物などの無駄な時間が減る
不要な物がたくさんあると、必要な物がどこにあるかわからなくなり、家の中で探し物が増えます。探し物をする時間は人生において無駄な時間です。また物が多いと、必然的に散らかることが多くなります。少ないと片付けもすぐにできますが、大量の物を片付けるのには時間も労力もかかります。
 
■捨てるメリット3:気持ちが安らぐ
キレイに整った部屋は気持ちが安らぎます。旅行先のホテルや、レストラン、カフェなどで気分がよくリラックスできるのは、空間が整っていることが大きいと思います。また、整った空間からは、リラックスだけではなく、新しいことにチャレンジする気持ちが生まれたり、友人を呼んで楽しく過ごしたくなりますよ。
 

捨てることと収納スペースどちらがもったいない?

捨てることは、本当にもったいないことなのでしょうか?

捨てることは、本当にもったいないことなのでしょうか?

物を捨てる時に、まず頭に浮かぶのは、「もったいない……」という感情です。このもったいない感情をよく考えてみましょう。そもそも物が使われていない状態にあることがもったいないと思います。それに、不要な物を保管するスペースがもったいない。
不要な物が多すぎる!

不要な物が多すぎる!

たくさんの物を保有することで、本当に大切な物を大切にできないことがもったいないです。物が多すぎて、せっかくの自宅がくつろげないスペースだと、もっと、もったいないのではないでしょうか? 不要な物を捨てずに保管しておくことももったいないことだと考えましょう。
 

捨てることはダイエットと同じ!?

身体についてしまった脂肪を落とすのは大変だけど、物ならすぐに捨てられます!

身体についてしまった脂肪を落とすのは大変だけど、物ならすぐに捨てられます!

誰でも、余分な脂肪が少なく、スッキリとした健康的なスタイルに憧れますよね。健康的でスリムな身体を手に入れるためには、日々の食事のバランスや運動を考えることが大切です。

整理収納もダイエットと同じ。部屋をご自身の身体だと思ってください。余分な物をどんどんと入れて、いらなくなっても捨てない。そうしていると、部屋が、余分な物をため込んで、スッキリとした部屋にはなりません。

さて、余分な脂肪がついてからダイエットするのはなかなか大変なこと。すぐには変化が出ないけれど、運動や食事制限を続けるなどしなくてはなりません。一方、お部屋にたまってしまった余分な物は、やる気さえ出せば今すぐにでも「捨てる」ことができますよ!
 

部屋を片付けるコツ、捨てるコツ10選!

捨てるコツを10個、ご紹介します!

捨てるコツを10個、ご紹介します!

さて、「捨てる」ことの大切さはイメージできたでしょうか? 今日から始められる、捨てるコツを10個、ご紹介します。
 
■捨てるコツ1:明らかいらないゴミから捨てる
まずは、簡単な物から捨てましょう。たとえば、期限切れの食品、期限切れのクーポン、空き箱、古い雑誌などです。
 
■捨てるコツ2:お財布の整理をする
まずは毎日使う、小さな場所からがおすすめです。不要なレシート、ポイントカードなどを捨てましょう。
 
■捨てるコツ3:捨てるか悩む服は、着てお出かけしてみる
ちょっと着たくないな……着てみて後悔……と思ったら、潔く処分を。
 
■捨てるコツ4:大切に思えない物は捨てる
たくさんの物をぐちゃぐちゃに扱うのではなく、少ない物を丁寧に大切に扱うことが大切。大切に扱えないような物は捨てましょう。
 
■捨てるコツ5:人からもらったけど、いらないな……という物は捨てる(手放す)
もらった物を捨てるのが失礼なのではなく、もらったのに、いらない、邪魔になる、不満を感じる方が失礼です。
 
■捨てるコツ6:スペースに入りきらない物は捨てる
ここに入るだけと決めて、容量オーバーな物は処分を。
 
■捨てるコツ7:1度に片付けようとせず、日々少しずつ「捨て習慣」をつける
次の休みの日に、年末に……ではなく、日々の心掛けが大切です。
 
■捨てるコツ8:「まだ、使えるかどうか?」ではなく「今、使えるか?使いたいか?」を基準に考える
まだ、使えるか?なんて考えだすと、どんな物も捨てられなくなってしまいます。
 
■捨てるコツ9:「捨てる」ではなく、必要な物を残す
捨てないと……ではなく、必要なお気に入りの物に囲まれた暮らしを選ぶのです!
 
■捨てるコツ10:捨てる以外の手放し方を見つける
まだ使える物ならば、人に譲る、フリマアプリで売る、寄付する、リサイクルショップに持ち込むなど。いろいろな方法を考えて、自分が納得できる方法を見つけてください。
 

「捨てる」にまつわるQ&A

■Q1:子供の作品や工作はどうしたらいいですか?
子供の作品はどうすればいいか、迷うママは多いです

子供の作品はどうすればいいか、迷うママは多いです

ママ達からの質問で多いのが、「子供の工作、作品などはどうしたらいいの?」という質問です。

牛乳パックや紙コップで作った物など、立体的な物は取っておくのは物理的に難しいので、子供と一緒に写真に撮って残すといいですよ。作品だけ撮るよりも、子供の成長記録として残るのでおすすめです。

また、写真にとってもすぐに捨ててしまうのはかわいそう……と思われる方は、作品スペースを決めて一定期間飾りましょう。お気に入りの物でも、最新作でもよいですよ。作品スペースに置く数などお子さんと話し合いながら決めましょう。
 
■Q2:夫が物を捨ててくれません……
夫が片付けてくれないパターンはけっこうあります

夫が片付けてくれないパターンはけっこうあります

ご主人様やご家族の誰かが捨てるのを嫌がる場合は結構あります。何を隠そう、我が家も夫が捨てないタイプで相当苦労しました。

しかし、「自分は変えられても、人は変えられない」という名言があるように、無理やり捨てさせようとしても難しいです。絶対に、勝手に捨てることもやめてくださいね。勝手に捨てられた記憶から、より物に執着するようになってしまいます。

対策としては「自宅内で公平にスペースを分け、お互いにそれを超えないようにするというルールを決めてしまう」「スッキリした暮らしがもたらすメリットを伝え続ける」ということがあります。あとは、「キレイな暮らしをしている友人宅におじゃまする」ことも、やる気スイッチが入るきっかけになりますよ。

また、「全部捨てて!」ではなく、この中のどれが一番必要?と聞きながら、いらない物から順に手放してもらうといいかもしれないです。
 
■Q3:何に使うのかわからない、コードや付属品を捨てていいのかどうかわかりません
よく分からないコードなどはいったん、使途不明BOXに入れましょう

よく分からないコードなどはいったん、使途不明BOXに入れましょう

基本的に、何かわからないような物は不要な物と考え、捨ててもいいと思います。ですが、コード類などは、なかなか難しいところですよね。大切な電化製品の付属品かもしれないし、賃貸にお住まいの方だったりすると、退去の際に必要になる物だったら困るし……ということも。

もちろん、我が家でも「これは何だろう?」というコード類もあります。そんなときに、いちいち悩んでいては、整理が進まないので、使途不明BOXを用意しています。そして、このBOXもたまには見直し、結局いらなかった物は捨てていきましょう。
何だかわからなくなる前にコード自体にラベルを付けてみましょう

何だかわからなくなる前にコード自体にラベルを付けてみましょう

また、何かわからなくならいように、最初からコードに何のコードかとラベリングをしたり、小さな部品などもジッパー付き袋に入れてラベルを貼ったりするといいですよ。
 
■Q4:プリント、DMなど紙物がどんどんたまってしまいます
プリント類の一時置きボックスを用意しています

プリント類の一時置きボックスを用意しています

紙物は基本、情報を得るためのツールです。本当に必要で保管しなければいけない物はファイルや保管BOXとしてきちんと保管しましょう。

日々のお便りは必要な期日までは置いておきますが不要になったらすぐに処分を。また、学校からのお知らせなども、スマホの写真に撮るなどしてすぐに処分するのもよいでしょう。広告、DMなどもすぐに要、不要を分別。

我が家は、プリント、DMなどの一時保管ボックスを、無印のポリプロピレンケースで作っています。A4サイズで高さ9cmほどですが、何年たってもこのスペースがあふれることはありません。不要になった物や期限切れがないかをたまにチェックして、処分していきます。

ちょうど、BOXの下を、古新聞やミックスペーパーの置き場にしているので、すぐに捨てられます(写真矢印)。
 

捨てるコツまとめ

今回は、捨てるための考え方や捨てるコツをご紹介しました。「捨てる」ことは悪いことではなく、前に進むための必要なステップだと考えてください。そして、「捨てる」ことが苦しいのであれば、できるだけ「捨てる」ことをしなくていいように、物を手に入れるときは本気で考えてみましょう。

どうやって物を片付けるか、物がどこにあるかわからない、そんなことで悩むより、皆さんの大切な家で、家族や友人と何をして過ごしたいか考えてみませんか? 「捨てる」ことは簡単ではないかもしれませんが、誰でも必ずできます!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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