サブスクリプション契約~「○○放題」が普及している
最近、雑誌読み放題、マンガや書籍読み放題、音楽聴き放題、ドラマやアニメ見放題……などなど、「○○放題」サービスをみかけることが増えたと思いませんか。代表的なサービスを紹介すると
雑誌や書籍の「読み放題」系…… Kindle Unlimited、dマガジン、楽天マガジン、ビューン、マガジンWALKERなど
音楽「聴き放題」系……Apple Music、Amazonプライムミュージック、Google Play Music、LINE MUSIC、Spotifyなど
ドラマやアニメなどの「見放題」系……Amazonプライムビデオ、DAZN、Hulu、Netflix、dTV、dアニメストアなど
などがあげられます。それぞれ10以上のサービスがあるので、ここにあげられなかったものもたくさんあるくらい、百花繚乱の様相です。
いつでもどこでも聴き放題や見放題というのはとても便利ですが、これファイナンシャルプランナーの目、つまり「ムダづかい」とか「お得」という観点ではどうなのでしょうか。
「○○放題」サービスを便利に使いこなしている私が、ちょっとアドバイスしてみたいと思います。
利用頻度とお値段で選ぶならこれはお得!
こうした定額制サービスのことをサブスクリプション契約といいますが、多くは月500円程度から1000円程度に納めています。これはレンタルビデオを数本、雑誌を数冊購入する人であれば元が取れる料金設定です。つまりそれだけの消費をしている人であれば「損しない」ということになります。レンタルCDやレンタルビデオの利用をたくさんしてきた人、本屋やコンビニで雑誌や書籍、マンガを買ってきた人は、一度「放題」サービスを検討してみてもいいと思います。
具体的にいえば、同じ「放題」系でひとつずつ契約して利用をするのがポイントです。そうすれば損するどころかお得な消費スタイルになるでしょう。
私はdアニメストアでアニメ見放題(ドラマや映画はいらないのでアニメだけにすると安上がり)、dマガジンで雑誌読み放題、Apple Musicで音楽聴き放題を契約しています。正直、相当お得感があると考えています。ただ、映像についてはJリーグの試合を見たい関係でDAZNも契約していますので、「見放題」が2契約になっていますが、見られるコンテンツが全く違うので、ダブりではないという整理です。
注意点は3つ 重複購入と自動課金にご注意
聴き放題サービスで便利なのは、「昔好きだった曲を思いつきで聞きたい」のようなときにCDを探す必要がないことです。「渡辺美里のアルバム『Lovin' You』を聞きたい(My Revolution 収録アルバム)」とか「久しぶりにチェッカーズのヒットソングを聴きたい」のようなとき、すぐダウンロードして楽しむことができます。体験してみるとこれはなかなかやみつきになります。便利な一方で、利用の注意点は3つほどあげられます。
まずサブスクリプションで利用できるものを「買わない」ということです。例えば読み放題で読める雑誌や書籍を購入していてはこれは「二重課金」のようなものです。好きなアーチストのCDを買って聴き放題を聞くのも同じことです。
これはサービスの重複という点でも注意です。例えばHuluとNetflixをふたつ契約するとコンテンツの多くが被るのであまりお得になりません。オリジナルコンテンツがそれぞれあるので悩ましいところですが、あえて絞るのがポイントです。
また、自動課金であることに注意し、使わないサービスはきちんと解約することも大切です。自動課金のよくある落とし穴ですが、「ほとんど使わないけど、ときどき使うかもしれないし」と思うあまり、解約をさぼってしまいがちです。
この手のサービスは解約をちょっと面倒にしていることが多いので、これが先送りをする理由にもなっています。時々冷静になって「雑誌読み放題はいらなかったな」というようにサクッと解約することが大切です。
最後のカギは「あくまで所有ではない」ということです。配信されたコンテンツについては「利用権」のようなものであり、配信が終了されればアクセスできなくなります。この点では本やCDを買うのと本質的に異なります。雑誌読み放題系は全ページを配信していないこともあります。
「いつでも、全部」取り放題ではないことにも注意してください。
いろんな「○○放題」がある
ところで、サブスクリプションサービスはネットでアクセスするコンテンツばかりではありません。マイクロソフトのOfficeのやアドビのソフト、日本語変換ソフトATOKのようなPCソフトもサブスクリプション契約があります。常にアップデートされるのが便利です。
服や鞄などのレンタルもあります。月1000円とはいかないのが難点ですが、新作の服を上下セットで毎月借りられたり、ブランドものの鞄を毎月交換しながら使うようなこともできます。
毎月一定額を払い、定期的にサービスを利用できる、という仕組み、契約しすぎると固定費がかさむだけになる恐れもありますが、便利であることも間違いありません。
例えば自分で服を選ぶ時間も洒落たコーディネートを検討するスキルもない人にとっては、そうした「時間」も含めて考えれば定額制サービスで服を送ってもらうのは悪くないコスパになるでしょう。
自分なりに「○○放題」サービスを選んで使ってみてください。便利さに感心するだけでなく、あなたの人生がガラッと楽しくなるかもしれませんよ。