スペック項目の見方(1)
では、液晶モニタのスペックに書かれている項目の中、主なものを見ていきます。- 画面サイズ
……液晶モニタの表示画面の、左上から右下(または、右上から左下)までの長さです。単位は「インチ」(型)。これが大きくなるほど、モニタは高価になります。現在では、15~19型が標準的ですが、20型以上のものも低価格化が進んでいます。
解像度が高いほど、画面に表示できる情報量が多くなる - 解像度
……モニタ画面のきめ細かさを「解像度」といいます。画面に並ぶ点(ドット)の数であらわされ、「縦×横」の数値で示します。この数値が高いほど、画像を構成する情報が多いことを意味し、高画質で画面を広く使うことが可能です。
モニタの解像度には、800×600(VGA)、1024×768(XGA)、1280×1024(SXGA)、1600×1200(UXGA)などがあり、「W」や「+」がつく変形型もあります(1440×900の「WXGA+」、1920×1200の「WUXGA」など)。
この違いは、Microsoft Excelのワークシートを表示させてみると、よくわかります。標準の状態では、各解像度ではセルは以下のように表示できます。解像度が高いほど多くのセルを一度に表示可能なわけで、縦横へのスクロールの手間がはぶけ、作業が効率的に行えます。
- 1024×768(XGA)……横:A~Mまで、縦:1~33まで
- 1280×1024(SXGA)……横:A~Qまで(XGAにプラス4列)、縦:1~47まで(同プラス14行)
- 1600×1200(UXGA)……横:A~Uまで(SXGAにプラス4列)、縦:1~57まで(同プラス10行)
おおむね15型モニタはXGA、17型はSXGAですが、19型ではSXGAと変形のものがあり、画面サイズと解像度が常に照応するわけではありません。画面サイズが違うのに同じ解像度である場合、サイズの大きいモニタの方が、文字が大きく表示されます。
輝度
……画面の明るさを示します。液晶モニタには発光用のバックライトが内蔵されていますが、その明るさやパネル内にあるカラーフィルタによって、輝度は変化します。輝度の単位は「cd/m2」(カンデラ)で、数値が高いほど明るくなります。
輝度は設定の変更で調節できますが、あまり明るすぎると、白い部分がとんでしまします。また、輝度を上げすぎると目に負担がかかるので、長時間利用するユーザーは注意しましょう。
最近のモニタでは、最大輝度の平均値は300~450cd/m2です。
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