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Vistaに必須!? ビデオカードとは何か(2ページ目)

Windows Vistaの登場を前に、高性能ビデオカードへの注目が高まっています。ところが初・中級ユーザーは、ひごろビデオカードへの関心度は低いもの。ASUSTeKの協力で、ビデオカードの性能チェックを行いました。

大島 克彦

大島 克彦

デスクトップパソコン ガイド

パソコンを使い始めて20年以上。WindowsもMacも使いこなすIT系ライター。特にオーディオ系パソコンに強い。「日本経済新聞」「R25」「オズマガジン」などにも執筆を行っている。最近は業界全体の予測や、企業活動に関する執筆なども行う。

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ビデオカードはなぜ「地味」なのか

こんな大切な役割を果たすビデオカードですが、初・中級ユーザーは関心を払うことがほとんどありません。これは当然です。日本国内で販売されているPCは、ビデオカードが搭載されていない(あるいは増設できない)ものが多いからです。

ビデオカードの仕組み
ビデオカードが描画処理を行うことで、高速な処理が可能になる


これらの機種にはビデオカードがない代わりに、チップセットにグラフィックス機能が統合されています。これを、内蔵グラフィックスといいます。内蔵グラフィックスは専用のメモリをもたず、メインメモリの一部を利用します。

内蔵グラフィックスの仕組み
メインメモリに情報を保持するため、内蔵グラフィックスは性能が劣る


内蔵グラフィックスはメインメモリの一部を利用するため、こうしたPCでは、利用できるメモリ量がカタログ値よりも低くなります。効果てきめん!メモリ増設の効果?を参照してください。

内蔵グラフィックスを採用したPCが多いのは、チップの性能向上とメインメモリの高速化・大容量化で、内蔵グラフィックスでも十分な性能を発揮できるようになったこと、さらに低コストというメリットがあるからです。

内蔵グラフィックスはアクセラレータ機能をもっているものの、その描画性能は、一般に、ビデオカードに搭載されたものには劣ります。高速になったとはいえ、メインメモリはVRAM用のメモリよりは低速で、大容量の描画情報を高速に転送するにはまだ不十分です。このため、内蔵グラフィックスはメールやWeb用途では十分な描画性能を発揮できますが、ゲームやビデオ映像の再生にはあまり向いていません。

ビデオチップのメーカーとは……>>NEXT


Page1:ビデオカードとは?
Page2:内蔵グラフィックスとは?
Page3:ATI社とnVIDIA社
Page4:ビデオカードを増設する
Page5:ベンチマークの結果
Page6:Windows Vistaとビデオカード
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