電球の交換で見るべきは口金・明るさ・光の向き・色!
電球を選ぶ際にどこを押さえておけばスムーズに交換できるでしょうか。ポイント4つ。「口金サイズ」「明るさ」「光の向き」、最後に「光の色」です。明るさについては、もともと「形(ワット)」で表されていましたが、LED電球の普及によって、LEDでは「ルーメン」で表記されており、その点で迷ってしまう場合もあるようです。このあと、それぞれの種類を詳しく紹介しますので、それを参考にして失敗しない電球の選び方をみていきましょう。<INDEX>
・サイズが違うと付けられない?電球の口金の種類
・電球の明るさの種類を確認!
・電球を取り付ける場所によって光の方向を考えよう
・電球の色をチェック。基本は3種類
サイズが違うと付けられない?電球の口金の種類
電球はその照明器具のソケットに口金をはめて使用します。ですから、そのソケットにあった口金サイズの電球を選ぶのが重要。この口金のサイズが違うとその照明器具では利用することができません。通常E26という口金か、それより小型のE17というものが一般的。コンビニなどでよく見かける口金サイズはこの2つでしょう。
それ以外にも外国でよく使われているサイズもあり、5つの口金サイズに分類できます(ちなみにサイズの数字はmm(ミリメートル)のこと。E26であれば口金の直径が26mmになります)。電球の口金にサイズが刻印されていることが多いので、交換の際、まずは切れてしまった電球の口金の刻印を探してみてください。
■E26の口金サイズ
ルミナス LED電球 E26口金【出典:Amazon】
最も一般的な口金サイズ。家庭ではトイレ、洗面所、お風呂場など電球を使用する場所ではほぼこちらのサイズが使われています。白熱電球でもLED電球でももっとも多く見かけるサイズです。
■E17の口金サイズ
ルミナス LED小型電球 E17 口金【出典:Amazon】
ミニクリプトン球といわれる電球やシャンデリア、スポットライト的に使用される電球として使われています。玄関の小さな明かりなどでも見かけるサイズですね。
■E14の口金サイズ
Acidea LED電球 フィラメント 4W E14口金【出典:Amazon】
外国製シャンデリアなどで使われている口金がこのE14サイズです。専門店でなければなかなかお目にかかる機会はないかもしれませんね。
■E12の口金サイズ
LOHAS シャンデリア電球 E12 口金【出典:Amazon】
こちらもE14と同様に輸入される照明器具で一部使われているタイプの口金です。E14よりもさらに口金が小さくなっているので、細かなデザインのシャンデリアで見かけることがあります。
■E11の口金サイズ
エジソン東京 LED ハロゲンランプ(ダイクロハロゲン) E11口金【出典:Amazon】
日本でもスポットライト的にお店や家庭で利用されている小型サイズがこちらです。デザイン性も高いので、インテリアのアクセントとしても活用できます。
電球の明るさの種類を確認!
LED電球のパッケージには60形相当など明るさの記載がある。パナソニック LED電球 プレミア 口金直径26mm 電球60W形相当 電球色相当(7.8W) 【出典:Amazon】
旧来の白熱電球であれば、「60形」「40形」「30形」「20形」といった「○○形」が明るさの違いの表記です。電球によっては「○○W(ワット)」という表記の場合もありますが、「形」と「W(ワット)」は同じことを意味しているのでご安心ください。数字が大きくなればなるほど明るさが明るくなります。交換する際には、電球の頭頂部に記載されている形(W)を参考にして選びましょう。
今までの電球よりもう少し明るめの電球に交換したい場合は数字を上げて、もう少し暗くても大丈夫だと思ったら数字を下げて購入しましょう。ただし、LED電球については、先ほどの「形」「W」表記ではなく、代わりに「lm(ルーメン)」で表記されている場合が多いです。このルーメン表記については、今までの「形、ワット表記」との比較を用いて、交換時のイメージをつかんでください。たとえば「60形」は「810lm(ルーメン)」以上、「40形」は「485lm(ルーメン)」以上という具合です。商品の箱に「○○形相当」と記載されている場合も多く、その場合はわかりやすいと思います。
■形(ワット)とルーメンの関連表
一般電球(口金E26) | 電球型LEDランプ(口金E26一般電球形) |
---|---|
60形 | 810ルーメン(lm)以上 |
40形 | 485ルーメン(lm)以上 |
30形 | 325ルーメン(lm)以上 |
20形 | 170ルーメン(lm)以上 |
ミニクリプトン電球(口金E17) | 電球形LEDランプ(口金E17小形電球形) |
---|---|
40形 | 440ルーメン(lm)以上 |
25形 | 230ルーメン(lm)以上 |
【ルーメンについての詳細は以下の記事をチェック】
LEDの明るさを判断する「ルーメン(lm)」って何?
電球を取り付ける場所によって光の方向を考えよう
電球を選ぶ際には、多くの形が「口金サイズ」と「形(ワット)の数字」を意識するものですが、実は電球には種類によって光の方向に違いがあり、使用場所によって使い分けることで効果的に明かりを照らすことができるようになります。一般的には、リビングやダイニングなどで使う場合や、ペンダント形の照明器具やフロアスタンドの場合は全体的に照らす「全方向タイプ」の電球を使用します。一方で、下方向を明るく照らすための場所、たとえば廊下やトイレ、洗面所、また、スポットライト的に写真や絵を照らす場合は「下方向が明るいタイプ」の電球を選びましょう。パッケージに全方向、下方向が記載されている。パナソニック LED電球 プレミア 口金直径26mm 電球60W形相当 電球色相当(7.8W) 一般電球・全方向タイプ【出典:Amazon】
全方向電球のおすすめ設置場所【出典:Amazon】
下方向電球のおすすめ設置場所【出典:Amazon】
電球の基本色は電球色・昼白色・昼光色の3種類
旧来の電球である白熱電球の場合、電球の明かりの色はオレンジ色のような色味でした。LED電球の場合は、大きく3種類の色味が選べるので、設置場所によって好みの色見のLED電球を選んでみてはいかがでしょうか?その3つとは「電球色相当」「昼白色相当」「昼光色相当」。「電球色相当」はその名のとおり、白熱電球の色に近い、温かみのある色で照らしてくれる電球。寝室などのリラックスしたいと思える場所に向いていると言われてます。「昼白色相当」の電球は自然な雰囲気を作れる光の色見。リビングやダイニングなど、いつでも集まるような場所で使うことをおすすめします。「昼光色相当」は「昼白色相当」の電球よりも青みがかったクールで清々しい雰囲気を作りたいときにぴったりの電球色となります。
■電球色の違い 【電球の色についての詳細は以下の記事をチェック】
LEDの色温度を考える
電球について知れば電球交換が楽しくなる、かも!
いかがでしたか?これらポイントに注意すれば、電球交換もいろいろ選べて楽しいものになるかもしれません。ぜひ参考にして、理想の雰囲気を明かりを使って演出してみてくださいね。【知っておきたい役立つ電球の知識!】
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