離婚の原因は「性格の不一致」。ランキングから見えてくることとは?

男女とも離婚の原因は「性格の不一致」が第一位

男女とも離婚の原因は「性格の不一致」が第一位


平成24年度の司法統計によると離婚の原因の1位は、男女ともに「性格が合わない」ということでした。ちなみに、離婚の原因ランキングは以下のようになっています。
  男性(夫の申し立て) 女性(妻の申し立て)
1位 性格が合わない 性格が合わない
2位 異性関係 暴力を振るう
3位 精神的に虐待する 生活費を渡さない
4位 家族・親族と折り合いが悪い 精神的に虐待する
5位 性的不調和 異性関係
6位 浪費する 浪費する
7位 同居に応じない 家庭を捨てて省みない
8位 異常性格 性的不調和
9位 暴力を振るう 家族・親族と折り合いが悪い
10位 家庭を捨てて省みない 酒を飲み過ぎる

比較的上位の理由を見ると、精神的虐待や異性関係、浪費や生活費のお金問題など、男女とも似たような理由で離婚を申し立てています。とくに、性格が合わないことについては、男女ともに離婚原因の1位になっていることもあり、どちらか一方の問題ではなく、価値観や考え方が原因になっているためで解決が難しいということに間違いありません。

「性格が合わない」と言ってもその内容は様々です。そこには、実際どんなエピソードが隠れているのでしょうか? 結婚相談所で再婚した女性の例から、学ぶべきこと、見えてくることとはなんでしょうか?

 

結婚前は「穏やかでやさしい」と思ったら……

ここで、実際にあった37歳女性の例を紹介します。

A子さんは、父親がワンマン経営者で、兄が後継者となっている、いってみれば「社長令嬢のお嬢様」です。A子さんも会社に入ってもよかったのでしょうけれど、父親からは「ひとつの会社に船頭は1人でいい、お前は嫁に行け」と言われていたそうです。家を出ていつかはお嫁に行くという気持ちはありながら、海外の大学院を出たバリキャリでもあったA子さんは、気づけば30代なっていました。

「年齢的に結婚を急いでいたのが原因でしょうか。交際中に“アレ?”と思うところはあったけれど、希望の条件にぴったりだったからすぐに結婚してしまったんです。でも、やっぱりダメでしたね」

元夫は、いわゆるやさしくておとなしくてマジメな普通のサラリーマン。それでいて、A子さんと同じくらいの年収で、高学歴の方でした。押しの強い父の反動か、実家の財産目当ての男性にうんざりしていたからか、おとなしくて欲がない男性がいいという意識もあったようです。

しかし、いざ結婚をしてみると、「とにかくつまらなくて不満だらけの毎日だった」と振り返ります。

例えば、海外での経験から、会社でも家庭でも自分の意見をはっきり言って、家庭に入ってもキャリアアップを考えていたA子さん。一方で彼は、会社でも家庭でも問題を避け、波風を起こすのを嫌うタイプです。仕事やキャリアの相談をしても、向上心や上昇志向のなさにがっかりしてしまい、やがて会話も減っていきます。

また、彼はお金の使い方にとてもうるさかったそうです。「結婚生活3年間に、何ひとつ彼に買ってもらったことがありませんでした。“君は稼ぎがいいから、自分の分は自分で買って”という感じ。私もそれなりの収入があるので、最初はそれでよかったんですけど……。だんだん自分にはお金を使うのに、妻である自分には一切使いたくないってこと? と不満が募っていきました」とのこと。

まさに、価値観の違いだけでもなく、お金の問題だけでもなく、総合的な「性格の不一致」と言える不満です。

 

性格が合わなくても喧嘩をせず、円満離婚を目指す

性格の不一致で怒るのは筋違い

性格の不一致で怒るのは筋違い


ただ、Aさんは実家の手前もあって、自分が原因で離婚するのは避けたい、離婚の修羅場は避けたい、円満離婚をしたいと考えました。そこで、彼が自分に「性格の不一致」を感じるように仕向けたのです。

性格が合わないと違和感を持っていたところを強調しました。例えば、食事や旅行などの贅沢を嫌い、コスパを重視する彼に、あえて「私がおごるから、今日は贅沢しましょう!」とご馳走したり、値の張る旅行を勧めたりしたことも。また、家でも仕事の話を持ち出したり、彼の仕事にも口出しをしたり、「もっと頑張ればあなたは素晴らしくなれる!」「夢と希望を持ちましょう!」と常にハッパをかけるようにしました。すると案の定、「根本的に性格が合わない」ということになり、晴れて(?)円満離婚になったそうです。

結婚生活で性格の不一致に気づいた場合、「お互いに歩み寄る」「気づいても見ないふりをする」「片方が折れる」などの解決法があります。それでも難しければ、円満離婚を目指すというのが筋道です。

性格が合わないからといってカッとなって、相手を責めたり恫喝したり、喧嘩をふっかけていては、離婚問題で泥沼化してもっと嫌な思いをすることになります。特に女性の場合は、離婚の原因上位に「暴力を振るわれる、浪費され生活費を制限される、精神的に虐待される、夫が家庭を省みなくなる」など、性格が合わないことから発展する危険な理由が控えています。

A子さんの場合は、自身が仕事をしていて収入があった点で離婚に向けて一直線に行動できましたが、いかにスムーズに離婚をするか考えた方が得策であることには間違いありません。 

 

女性は計画的に離婚・再婚を考えたい

私が経営している結婚相談所でも、離婚をして再婚を希望する人は増えています。離婚をする際、男性に比べて女性の多くは多大な苦労をするようで、みなさん一様に疲れが見られます。経済面でも、気持ちの上でも、実際に離婚後に自分自身が追い込まれてしまうのは、女性のほうに強く見られる傾向なのです。

女性が再婚をするとき、「子供がいるのかどうか」が大きなポイントになってきます。やはり、子供はいない方が再婚はしやすくなります。

また、仕事を続けていたのかどうかも再婚に影響します。正社員やフルタイムで勤務していれば、自分一人の収入でも生きていけるかもしれませんが、夫の扶養家族となって専業主婦や、パート・アルバイトなどで働いている場合、しかも、子供を抱えていたりするとさらに経済的に追い込まれます。その上、再婚相手を選ぶ際も、相手男性一人で自分や子供を養える人かどうか? という点を考える必要が出てきて、収入に関する条件・ハードルが上がることになります。

▼参考記事
貧困の国、日本に生きるシングルマザーが大変!
シングルマザーの貧困、実態や原因から知る再婚の理由

だからこそ、離婚をした女性は離婚から再婚にかけて、計画的に進めていくことが重要です。離婚をしたことさえも自分の有利な方向に持っていく。そういった柔軟な対応ができるのも女性の特徴かもしれません。
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