「電気代の節約」は節約したい費目の上位常連
「節約したい項目は?」と聞くと、多くの人が上位に答える常連なのが「電気代の節約」。一人暮らしの人も家族と暮らしている人も、電気代の節約を上位に挙げる人が多いのです。とはいえ、使ったあとのコンセントをあちこち抜いてまわるというような手間のかかる電気代の節約はしたくないという人が多いのも現状です。そこで今回は、毎回手間をかけるようなことはしないでもグッと電気代を節約できる方法をまとめてご紹介いたします。
【INDEX】
待機電力カットの節約効果
電気代節約のポイント
電気代節約テク1:タイマーを利用
電気代節約テク2:人感センサー付きLEDを利用
電気代節約テク3:タイマー付きコンセントを利用
電気代節約テク4:電力会社を変更
簡単!電気代節約方法まとめ
待機電力のカットは電気代の大きな節約にはならない
待機電力とは、使っていない家電のコンセントを繋いでいるだけで微量に消費する電力のことです。使っていないのに電気代がかかる状態はたしかに節約につながらないのですが、目くじら立ててあちこちのコンセントを抜いてまわっても、大きな金額の電気代節約にはならないのが現実です。
というのも、待機電力全体で、家庭の電力消費全体のうちの5~6%。家電製品の性質上すべての待機電力をカットできるわけではないことを考えると、金額としては大きな節約にならないのです。
詳しくは以前にご紹介した記事をご覧ください→「節電効果はどの位?待機電力の電気代」
電気代節約のポイント:「ながら」と「消し忘れ」をなくすこと
待機電力とは違い、実際に使っているときには、家電には大きな電力が使われています。だからこそ、「消し忘れ」や「なんとなくテレビを観ながら家事をする」とか「なんとなくエアコンをつけたままにしている」などの無駄をなくすことで、大きな電気代の節約につながります。とはいえ人間の心は弱いものです。無理せず、自然と電気代の節約ができるような環境を作ることをおすすめします。つまり、消し忘れをなくす環境や、無駄に「ながら電力」を使わないような環境にするということです。
電気代節約テク1:テレビの「ながら」も「消し忘れ」もタイマー利用で防げる
現在販売されているテレビの多くは、タイマーがついています。そのため自動でオン・オフすることができるのです。以前の記事「朝家事の効率化で手間を半減させるシステムづくり」でもご紹介しましたが、筆者の家は朝、自動でテレビがつき、家族が出かける時間に自動でテレビが消えるようになっています。これによって忙しい朝でもテレビの消し忘れというものがありません。お子さまはとくに、いつまでもテレビの前から離れないということもあるかと思います。同じように「ながら」を防止するためにも、テレビをつける段階でタイマーでオフ時間を設定することで、強制的にテレビ時間が終了となります。
電気代節約テク2:消し忘れの電気代節約には人感センサー付きLED
人感センサー付きというのは、人が来たなと感知したら電気が点灯し、人の動きがなくなったと感知したら電気が消灯するものです。人感センサー付きの照明器具というと高いイメージかもしれませんが、LED電球1個から変えることができます。今まで電球がついていたところを人感センサー付きのLED電球に変えるだけです。お手洗いや廊下、玄関など、長時間人がいるわけではなく、また電気の消し忘れが多い場所を人感センサー付きLED電球に変えてみましょう。すると消し忘れがなくなり、電気代の節約につながります。
筆者もこの6~7年、人感センサー付きLEDを使用していますが、「このメーカーのものは、お手洗いでは使えたけれど、廊下では使えなかった」など、メーカーによって合う合わないがあるように感じています。メーカーや電気工事会社などに問い合わせしましたが、しっかりとした理由はないとのことでした。そのため、一度にまとめて購入するのではなく、試しながら人感センサー付きLEDに変えていく方法をおすすめします。
電気代節約テク3:タイマー付きコンセントで消し忘れ防止
テレビのように家電自体にタイマーがついていないものでも、コンセントの先にタイマーをつけることができます。こたつや電気カーペットのように、消し忘れに気づきにくいものでタイマーがついていない場合は、コンセントの先にタイマー付きコンセントをつけることをおすすめします。寝る前に本を読み、枕元の照明を消し忘れてしまう……なんてことが多い方にも、タイマー付きコンセントはおすすめです。
電気代節約テク4:電力自由化による電力会社を変えて電気代を節約する
2016年4月1日に電力小売完全自由化が始まって以来、それまで電気は地域電力との契約だったものが、その他の会社と契約することもできるようになりました。電力自由化時は大きくニュースになったものの、その時点で電力会社を変更しなかった人は、その後あまり気にすることのない話だったかもしれません。現在電力を販売している会社は、身近なところでスマートフォンなどの通信業者や、ガソリンスタンドを運営している石油会社などがあります。ほかにも、さまざまな業種が参入しています。家計の中で電気代以外の支出で多くを占めている会社と契約することにより、セット割で結果的に電気代の節約にもつながるケースが多く出ています。
まだ電力自由化後に電力会社を検討していない人は、今の地域で使える電力会社はどこがあるか、そこに変えた場合トータルでいくら節約できるかなど、一度検討してみることをおすすめします。
生活を大きく変えずに電気代をグッと節約する方法まとめ
以上ご紹介したように、一度設定したり、一度機器を変えるだけで、その後の生活は手間をかけずに電気代を節約できる方法はいろいろあります。毎回手間をかけることであれば面倒ですが、一度だけでいいなら頑張ってみようかなと思える人もいるのではないでしょうか。【関連記事】