スペイン

スペインで英語は通じる?発音の特徴や観光の英語事情

非英語圏のスペインへ旅行しようというときに気になるのが現地でのコミュニケーション。現地でスペイン語は通じるのか? 今回はスペイン人の英語スキルや発音の特徴、観光地での英語表記など、旅行前に知っておきたいスペインの英語事情について解説します。

秦 真紀子

執筆者:秦 真紀子

スペインガイド

スペイン旅行で英語は通じる?

旅行者

近年英語が通じる確率がぐんぐんアップ

旅行で気になるのは、現地でのコミュニケーション。目的地までの道を聞いたり、交通機関の切符を買ったり、スーパーで買い物をする時など、様々な場面で現地の人と最低限の会話は必要でしょう。スペイン旅行を決めたら、「スペインって英語が通じるの?」と気になるのは当然です。

さて、その答えは、「場所による」ところが大きいです。まず大都市の観光施設では通じます。観光施設とは、例えば空港、ホテル、美術館などの観光名所など。これらの場所では、英語が話せるスペイン人だけでなく、主にEU圏の英語が得意な人々も働いています。旅行者の多いレストランやデパート、ショップの店員さんは流暢でないにしても大抵英語が話せます。

マドリードやバルセロナなどの大都市では、駅員さんやタクシーの運転手さんも英語が話せる人は多々いますが、ほぼ話せない人もいます。道行く人やスーパーの店員さんなどは、英語が話せない人は少なくないでしょう。若い人は初等教育から英語を学んでいるので、全く分からない人は少ないですが、年配の人には英語は通じない場合が多いです。そして旅行者の少ないスペインの田舎となると、英語話者の数はぐっと減ります。小さな博物館などでも英語が通じにくいこともあるでしょう。

とはいえ10年、20年前に比べると、スペインでも英語圏へ旅行する人や留学、移住をする人も増え、英語がぐっと身近になり、英語を話す人が増えています。さらにマドリード、バルセロナで勉強をしたり働いている英語圏のネイティブは多いし、マラガなど南スペインでも定年退職をしたイギリス人が多い街もあります。
 

レストランのメニューや駅の標識に英語の記載はある?

メニュー

都会のレストランには英語表示のメニューもある

英語が通じるか心配な場面に、レストランやバルでの食事のシーンがあるかと思います。旅行者に人気のお店はもちろん、マドリードやバルセロナの多くのレストランには英語のメニューがあるのでご心配なく。

大都市の駅の構内の標識には、英語表記があります。切符の券売機も英語が選択できます。観光名所の案内やパンフレットも英語表記のものがあります。

またスペイン語が話せないからと気を悪くするスペイン人はほぼ皆無です。なので英語が得意な方はどんどん英語でコミュニケーションをとられたらいいと思います。そしてスペイン語は話せないし、英語も得意でないという方。スペイン人はそんな方にも優しいのでなんとでもなります。

一般的なスペイン人の英語が分かりやすいかと聞かれたら、分かりやすいとは言えません。それは日本人の私たちには聞き慣れない発音だからです。でも日常会話、旅会話がOKなレベルの方なら、ネイティブの英語よりもゆっくりの非英語圏の英語のほうが気後れしないのではないでしょうか。
 

スペイン人の英語の発音の特徴

道行く人など観光業以外のスペイン人と英語で会話をしたい場合、相手が英語があまり得意でなかったら、通じにくくなるポイントというのはあります。スペイン人がスペイン語のように、英語をローマ字読みしてしまう場合です。例えば鳥、Birdですが、「ビルド」とスペイン語風に読んでしまう人も。
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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