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メルカリとヤフオク!の違いを徹底比較! プロが使い分けを伝授

メルカリとヤフオク!の違いは何か、不用品をどちらで売るか、迷う人も多いと思います。手数料やユーザー、そして市場規模などに違いがあるので、使い分けをするといいでしょう。実際に、どんな基準で使い分けるのか、2つのサービスを徹底比較してみました!

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイド

「ヤフオク!」と「メルカリ」の違いを徹底比較!

不用品を売る場所としてヤフオク!などのネットオークション、メルカリなどのフリマアプリがある

不用品を売る場所としてヤフオク!などのネットオークション、メルカリなどのフリマアプリがある

使わなくなったものを売るとなった場合、売る場所としてはメルカリなどのフリマアプリ、ヤフオク!などのネットオークションがあります。この2つのシステム的な違いは、ヤフオク!は基本的にはスタート価格よりも落札価格が上がるけれど、メルカリは提示されている価格で即購入ができるという点です。

ただし、ヤフオク!には即購入ができる即決価格がありますし、フリマ形式で出品されている商品もたくさんあります。メルカリに関しては、提示されている価格で即購入できるものの、出品者と購入希望者の間で値下げ交渉が盛んに行われています。そのため、最初の価格よりも若干安い価格で販売することになるケースも少なくりません。

ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年の筆者が、メルカリとヤフオク!をどんな基準で使い分けるのか、2つのサービスを徹底比較してみました。
 
<目次>
 

メルカリとヤフオク!の市場規模

2023年時点で、ヤフオク!はどのくらいの市場規模なのでしょうか。2021年度通期の取扱高実績は9288億円、常時出品数が7283万点です。

参考:ヤフオク!について

メルカリは2013年7月2日にサービスを開始していて、約1年で1日の流通額が1億円を突破し、さらに2年半後には10億円を超える、ものすごい成長を遂げています。2022年10月には月間利用者数が2075万人を突破、そして11月には累計出品数が30億品を突破しています。日本のフリマアプリの中では圧倒的な市場規模となりました。

参考:フリマアプリ「メルカリ」累計出品数が30億品を突破
 

メルカリとヤフオク!のユーザーの違い

ヤフオク!のユーザーは30~40代の男性が多く、メルカリは20~30代の女性が多いといわれています。この違いから、売りやすい商品にも違いが見られます。もちろん、どちらも非常に雑多な感じで、出品禁止物以外ならば出品することが可能なのですが、ヤフオク!は男性向け、メルカリは女性向け商品が目に留まります。
ヤフオク!の場合には、マニアやコレクター向け商品の品揃えが良い

ヤフオク!の場合には、マニアやコレクター向け商品の品ぞろえが良い

特にヤフオク!はマニアやコレクターが多い市場でもあります。そのためコアなファンがいるような、コレクター向けの商品も多数出品されています。
 

メルカリとヤフオク!の手数料はほぼ同じ

ヤフオク!とメルカリで気になるのが手数料です。ヤフオク!はプレミアム会員になると月額508円(税込)かかりますが、落札されたときのシステム手数料は8.8%です。プレミアム会員でない場合には10%。これはメルカリの販売手数料と同じです。メルカリは月額の会費はありません。

手数料に関しては、「メルカリの手数料はいくら?高い?ヤフオクとの比較」の記事でご確認を!

ヤフオク!で商品を落札した後は、Yahoo!かんたん決済で支払いをします。ヤフオク!の場合、この方法しかありません。落札者はPayPay残高払いやクレジットカード、銀行振込、コンビニから現金で支払うなど、いくつかの方法を利用できます。コンビニ支払いの場合は手数料が100円かかります。

メルカリでは主に売上金支払い(メルペイ残高支払い)、クレジットカードの支払いなら無料、キャリア決済、コンビニ決済などは100円かかります。

メルカリの支払い方法と手数料は「メルカリの支払い方法の種類と比較!手数料に要注意」の記事で紹介しています。
 

メルカリとヤフオク!の両方に出品することはできない

物を売るなら、できるだけ高く、そして早く売りたいと思うはず。だったらヤフオク!とメルカリの両方に出品すればいいのでは?と思ってしまいます。でも、残念ながら1つの商品を同時に両方のサイトに出品することはできません。メルカリとヤフオク!の両方の規約に二重出品を禁止する文面があるのです。
メルカリとヤフオク!に同じ商品を同時に出品することはできない(画像はメルカリの画面)

メルカリとヤフオク!に同じ商品を同時に出品することはできない(画像はメルカリの画面)

もし両方のサイトに出品するのであれば、タイミングをずらさないといけません。たとえば、まずはメルカリに出品をしてみて、なかなか売れないので出品を取り消す。その後で、ヤフオク!に出品するという流れです。
 

メルカリのとヤフオク!使い分けのポイント

メルカリとヤフオク!に同時に出品しないことを前提として、ではどうやってこの2つのサービスを使い分ければよいのでしょうか。いくつか判断のポイントをまとめました。

■出品禁止物かどうか
ヤフオク!とメルカリには、それぞれ出品禁止物がありますが、実は微妙に違う点もあります。たとえば、商品券やギフト券です。メルカリではこれらは出品禁止物となっていますが、ヤフオク!では出品が可能です。他にもメルカリでは生体は全部NGですが、ヤフオク!では「ほ乳類」「鳥類」「はちゅう類」意外であれば原則としてOKです。ただし、生き物に関しては色々な条約があるので、出品前には必ず確認が必要です。

ヤフオク!の出品禁止物は「ヤフオク!ガイドライン細則」で確認ができます。

■相場がわからない物はヤフオク!
過去の取引を見たときに、同じような出品物がなく相場がわからないときもあります。あとは「まとめ売り」です。筆者もよくまとめ売りをするのですが、数や種類によって内容が変わることもあって、相場が読みにくいのです。そんなときには、安い価格でスタートができて、欲しい人が価格を上げていってくれるヤフオク!を使っています。

またヤフオク!の最低出品価格は1円ですから、送料さえ負担してくれればいくらでもOKという商品ではヤフオク!の方がおすすめです。

■クーポンがあるかどうか(購入の場合)
購入する場合でも、どちらで買うかはとても重要です。物によっては、かなり金額が違っていますし、送料を負担するかどうかも違います。まずは、両方のサイトで調べてみて、明らかに安いとわかれば、そちらで買います。

でも、値段にほとんど差がない場合、筆者はクーポンで決めることもあります。
メルカリではメンズカテゴリで使えるクーポンが発行されている(2023年4月25日)

メルカリではメンズカテゴリで使えるクーポンが発行されている(2023年4月25日)

例えば2023年4月25日の時点では、メルカリには、メンズカテゴリー限定のクーポン(ポイントバック)がありました。
毎月5日、15日、25日は「5のつく日」のクーポンが発行される

毎月5日、15日、25日は「5のつく日」のクーポンが発行される

ヤフオク!もクーポンが出ています。例えば毎月5日、15日、25日は「5のつく日」で、5%オフのクーポンが発行されます(1万円以上の商品が対象で、割引上限額は1000円)。

対象商品や割引される金額などを見て、どちらを使うのか決めています。
 

匿名配送はどちらでも使える

配送で匿名配送が利用できるのは、メルカリもヤフオク!も同じです。ただ料金や対応サイズに違いが出ています。

■ヤフオク!のおてがる配送(ヤマト運輸)の場合(送料出品者負担)
ネコポス:175円
宅急便コンパクト:450円(専用BOXが別途必要)
宅急便
60サイズ:750円
80サイズ:850円
100サイズ:1050円
120サイズ:1200円
140サイズ:1400円
160サイズ:1700円
180サイズ:2100円
200サイズ:2500円


■メルカリ便のらくらくメルカリ便の場合
ネコポス:210円
宅急便コンパクト:450円
宅急便
60サイズ:750円
80サイズ:850円
100サイズ:1050円
120サイズ:1200円
140サイズ:14500円
160サイズ:1700円

■ヤフオク!のおてがる配送(日本郵便)の場合(送料出品者負担)
ゆうパケット:180円
ゆうパケットポスト:175円
ゆうパック
60サイズ:750円
80サイズ:850円
100サイズ:1050円
120サイズ:1200円
140サイズ:1400円
160サイズ:1700円
170サイズ:1900円

■メルカリのゆうゆうメルカリ便の場合
ゆうパケット:230円
ゆうパケットポスト:215円
ゆうパケットプラス:455円
ゆうパック
60サイズ:770円
80サイズ:870円
100サイズ:1070円
120サイズ:1200円
140サイズ:1450円
160サイズ:1700円
170サイズ:1900円

ヤマト運輸の宅急便の場合には、メルカリとヤフオク!では対応できるサイズに違いがあります。大きな荷物になると、ヤフオク!を選んで送りやすくするのも手です。
 

落札者や購入者負担にできるものの……

ヤフオク!やメルカリでは、出品時に送料の負担を出品者にするか、落札者・購入者にするか決めていきます。ヤフオク!で落札者負担にすると、出品者負担の時と方法はほぼ変わりません。また支払いの時に、送料分を含めた金額での決済になります。

メルカリの場合は、購入者負担にすると着払いしかありません。しかもメルカリは出品者負担になっている場合が多いので、落札者負担の着払いはとても敬遠されてしまいます。ヤフオク!は、以前から落札者負担の文化があったために、今でもそうしている出品者も少なくないので、落札者の抵抗感もメルカリほどはないと思われます。

メルカリとヤフオク!ではここで紹介したような違いがあり、それに応じて使い分けができます。とはいえ、使い慣れている方がよいという考えもあるので、自分のスタンスで利用していくのがベストですし、長続きさせるコツになってくるでしょう。

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