相手の“言葉に乗った思い”をくみ取るには?
相手の“言葉に乗った思い”をくみ取るというのは、思いのほか難しいもので、聞き手側の思いが強ければ強いほど、話し手の思いをくみ取りにくくなります。だからこそ、きちんとキャッチできるように、自分の心を整え、聞ける体制(相手の言葉をそのまま受け止められる状態)になることも大切です。
例えば、好きな男性に「好きだ」と言われたからといって、付き合ってもいないのに、簡単にHをしてしまい、都合のいい女になってしまう女性は多くいます。そんな人は、「相手の思いをきちんとキャッチしていたのか?」を考えた方がいいでしょう。
自分の願望を強く抱いて相手を見てしまうと、自分の都合のいい解釈をしてしまうことが多いので、相手の口先だけの言葉に騙されてしまうこともあります。そんなときこそ、相手をよく見ないといけません。
恋をしている人の表情というのは、だいたい見れば分かることも多いもの。目がキラキラしてくるし、「好きだ」という言葉以外にも、好意があることが伝わる言動も出てくるし、また、相手が醸し出す雰囲気、呼吸にも、恋している人ならではの様子が表れることもありますしね。
基本、“その言葉に乗った思い”をくみ取るためには、相手の表情、声のトーン、雰囲気、呼吸などをキャッチすることが大切です。
それで言うと、仕事では、最近は会議のときに議事録を会議後に作るのが面倒だからと、ノートパソコンで会話を入力しながら、相手の話を聞いている人も少なくありません。でも、それでは相手の本心が見えないこともあるので、気を付けた方がいいでしょう。本当に相手の気持ちを理解したければ、時として相手の一挙一動を見逃さないくらいの気持ちが必要なこともあるからです。
人は建前を言うこともあれば、嘘をつくこともあります。それをただ単に言葉を音として受け取って、ノートパソコンで記録をとってしまうと、相手の気持ちをキャッチできていないので、むしろ「効率が悪い」こともあるのです。
ただし、どう頑張っても、相手の本心が見えにくいものがあります。それが、メールやLINEなどのメッセージです。これらを使われた場合、相手が嘘をついたところで、表情も声のトーンも分からないので、気付けないことも多いでしょう。それこそ、笑顔のLINEスタンプが送られて来たら、実際は相手が怒っていようと、受け手は「機嫌がいいんだな」と解釈するものですしね。
さらに言えば、メールは、書き手より“読み手の感情”によって意味合いが左右してしまうものです。しかも、人はそのときの状況によって、感情は変わるものです。だからこそ、思いのすれ違いが生じやすくなってしまうのです。
できることなら、メールは連絡事項や軽いやり取りのときに使うことにして、大事な話はメールよりは電話、電話よりも直接会って話した方がいいのです。
でも、コミュニケーション下手な人ほど、大事な思いをメールで伝えようとしがちです。だから、大切な人とすれ違いやすくなってしまうのです。それについていは、最後に紹介します。