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バーミーズの性格や特徴・毛色や目色、飼育法など解説

バーミーズはカラフルなポイント模様が見られる、愛くるしい猫種。丸いシルエットのお顔や活発な性格で、世界中の人たちの心を虜にしています。今回はそんなバーミーズの歴史や特徴・飼育法などを詳しくご紹介いたします。

古川 諭香

執筆者:古川 諭香

猫ガイド

「バーミーズ」ってどんな猫?

バーミーズの性格や特徴・毛色や目色、飼育法など解説

丸みのあるシルエットが愛くるしいバーミーズ

シャムの血を受け継いだ、バーミーズはカラフルなポイント模様が見られる、愛くるしい猫種。丸いシルエットのお顔や活発な性格で、世界中の人たちの心を虜にしています。今回はそんなバーミーズの歴史や特徴・飼育法などを詳しくご紹介いたします。
 
<目次>

猫種の歴史

バーミーズ

バーミーズは自然発生で誕生

バーミーズの起源は1930年頃にまでさかのぼります。当時、現在のミャンマーであるビルマの寺院では、筋肉質なボディを持つ猫が確認されていました。この猫はクルミ色の被毛と茶色いポイント模様を持っていたので、人々は色が濃いシャムだと思い、特に気にとめていませんでした。
 
しかし、新しい品種の可能性が感じたジョセフ・G・トンプソン博士はシャム説を疑わしく思い、この猫を自分の家に連れ帰り、シールポイントを持ったシャムと異種交配をさせ、バーミーズを誕生させました。
 
こうしてバーミーズは1936年、CFAに公認されましたが、シャムとの異種交配により、遺伝性疾患が多く見られたため、1947年に一度公認を取り消されています。そのため、ブリーダーたちは遺伝性疾患に配慮しながら育種を進めていき、1965年に再公認されました。
 
なお、1959年にアメリカでバーミーズの新しいスタンダード(理想的だとされる姿)ができたことから、イギリスは自国で育種されたバーミーズにアメリカのバーミーズの血が混ざることを防ぎたいと考えました。
 
そこで、アメリカで生み出された個体を「アメリカンバーミーズ」、ヨーロッパで誕生した個体を「ヨーロピアンバーミーズ」としたのです。アメリカンバーミーズは1944年に、別猫種としても登録されています。
 

アメリカンバーミーズの身体的特徴

バーミーズ

日本で見かけるのはアメリカンバーミーズであることが多い

2つのバーミーズは被毛パターンや目色などに違いはありませんが、ボディタイプや顔立ちは異なります。アメリカンバーミーズは筋肉質でどっしりとした体型のコビータイプであり、360度どこからみても丸い頭部をしています。
 
大きくて丸い目は耳のラインによって離れ気味についているでしょう。四肢は筋肉が発達しており、先は丸みを帯びています。尻尾は中くらいの長さで、先端に向かって徐々に細くなっているでしょう。
 
また、サテンのような触り心地をしている被毛は、下毛が明るい色味に。どちらのバーミーズも背中より、お腹周りの毛色のほうが明るくなっています。ちなみに、日本で見かけるバーミーズは、アメリカンバーミーズであることが多いとされています。
 

ヨーロピアンバーミーズの身体的特徴

バーミーズ

ヨーロピアンバーミーズはよりがっちりとした体型に

ヨーロピアンバーミーズはセミフォーリンタイプであるため、アメリカンバーミーズよりも重量感があります。しかし、見た目のサイズ感に大きな違いは見られないので、目視で見分けるのは難しいかもしれません。
 
また、ヨーロピアンバーミーズの頭部はアメリカンバーミーズよりもシャープな逆三角形。目もややつり上がり気味であるため、オリエンタルな印象を与えるでしょう。なお、四肢がやや長いのもヨーロピアンバーミーズの特徴です。
 

バーミーズの毛種・毛色

バーミーズ

シングルコートなので抜け毛は少なめ

猫の多くはアンダーコート(皮膚の一番近くに生えている毛)とオーバーコート(体の表面を覆っている毛)という2種類の被毛を兼ね備えています。しかし、バーミーズはアンダーコートを持たない、シングルコートの短毛種です。アメリカンバーミーズ、ヨーロピアンバーミーズの共に、被毛には光沢感が見られ、サテンのような手触りをしています。
毛色

ホワイトのバーミーズは認められていません

毛色はブラック、チョコレート、シナモン、レッド、ブルー、ライラック、フォーン、クリームといったカラーが現れますが、ホワイトのバーミーズは存在していません。なお、特徴的なポイント模様は、地肌よりも少し濃いめに入っています。
 

バーミーズの目色

目色

バーミーズの目色はゴールドのみが認められています

バーミーズの目色はゴールドのみが認められています。ただし、ゴールドが入っていても、左右で瞳の色が違うオッドアイは公認されていません。
 

バーミーズの平均体重は3~7kg程度

バーミーズは骨格がしっかりしているので、平均体重も一般的な猫よりやや重いでしょう。アメリカンバーミーズの場合はおよそ3~6kg、ヨーロピアンバーミーズはそれよりもやや重い3~7kg程度が平均だといわれています。
 

バーミーズの平均寿命は13~15歳

バーミーズの平均寿命は13~15歳程度だといわれています。寿命はこまめな健康チェックや普段与えているフード、日常の中で感じるストレスによっても左右される可能性が高いので、飼い主さんは安心できる生活環境と食事を与えてあげましょう。
 

バーミーズの性格 

バーミーズ

しつけがしやすく、鳴き声の小さい猫種です

バーミーズはシャムの血を受け継いでいますが、シャムほどの依存心はありません。ただし、膝の上で眠ったり、肩に乗ってきたりして自分の存在をアピールすることはあります。社交性もあるので、来客時には自ら近寄っていくこともあるかもしれません。
 
また、バーミーズは活発な性格なので、運動量は多め。飼い主さんと一緒に遊ぶことも好むので、ぜひ遊び相手になりながら、スキンシップをとっていきましょう。
 

バーミーズの飼い方や注意点 

バーミーズ

たっぷりと運動できるスペースも必要に

バーミーズは一般的な猫よりも低い声で鳴きますが、鳴く頻度が少ないため、集合住宅でも飼育しやすい猫種です。また、バーミーズは抜け毛の原因となるアンダーコートを持っていないので、被毛のお手入れはブラッシングのみでOKです。
 
短毛種であるバーミーズには1日1回を目安に、ブラッシングを行いましょう。なお、運動量が多いため、カロリー消費が激しい傾向があります。成長期は高カロリー、高タンパク質なキャットフードを与え、健康な体を作っていきましょう。
 

バーミーズがなりやすい病気 

バーミーズ

子猫期から定期的な健診を

遺伝性疾患が原因で、公認が取り下げられたことがあるため、現在購入できるバーミーズは体が丈夫な個体が多いでしょう。しかし、シャムの血を受け継いでいるので、シャムに起こりやすい遺伝性疾患が引き起こされる可能性はあります。
 
中でも、気を付けたいのが「緑内障」や「流涙炎」。シャムは眼病にかかることが多い猫種だからこそ、バーミーズも目の病気には注意が必要です。また、バーミーズは他の猫種よりも、「腎臓病」や「猫伝染性腹膜炎(FIP)」になりやすいともいわれています。
 
猫伝染性腹膜炎ははっきりとした原因がまだ分かっていないため、予防法や有効な治療法もない恐ろしい病気です。ささいな異変を感じたらすぐに病院へ連れて行き、命を守っていきましょう。
 

バーミーズに適している飼い主の性格 

バーミーズ

遊ぶ時は時間を長くするよりも回数を多くするように意識していきましょう

人間に対して愛情深い態度を見せてくれるバーミーズには、時間をしっかりと取りながら構ってあげられる方が適しています。バーミーズは遊び好きなので運動量が少ないとストレスを溜めこんでしまう可能性があります。そのため、猫用おもちゃを使用して一緒に遊んであげましょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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