デザインバリエーションも豊富なタイル
ラスター釉の光沢がきらめくタイル。リズミカルな華やかさも感じるデザイン。[INAXインテリアモザイク スパークル] LIXIL
耐候性、防水性に優れ、メンテナンスが楽なタイル。キッチンや洗面、浴室などの水まわりに用いる壁や床材として身近な素材のひとつです。最近では、その素材感や風合いの魅力から、空間のアクセントとしてポイント的に取り入れるケースが多くみられるようになりました。カフェ風のインテリア、ホテルのようなモダンな空間を生み出す素材としても注目されています。
特に、モザイクタイルは、限られたスペースでも用いやすいこと、形状の美しさや組み合わせの楽しさなどから、取り入れたいと望む方も多いようです。メーカーからは、豊富なデザインバリエーションが揃い、わが家ならではの空間を生み出すことが可能でしょう。
モザイクタイルとは小型のタイルのこと
タイルにはさまざまな大きさや形があり、100角、200角などが正方形(それぞれ100×100ミリ、200×200ミリ)や210角(100×200 ミリ)といった長方形のタイプも揃っています。
モザイクタイルは、小型(表面積が50平方センチメートル以下)のタイルのこと。商品としては、通常、施工しやすいように、多数枚をシートやネット(台紙)に並べ貼られたユニット状となっています。
正方形だけでなく、長方形や丸など形はさまざま
モザイクタイルには、細かな正方形のタイプだけでなく、長方形や丸、六角形、異なる形を揃えたものなどさまざまなタイプがあります。また、単色だけでなく複数色をミックスしたタイプ、光沢のあるものやマットなタイプなども。同じ商品でも使い方や組み合わせ次第で異なるイメージを生み出すことができるでしょう。
ガラスや大理石などを用いたタイプも揃う
素材的には、一般的な陶磁器だけでなく、ガラスやミラー、大理石などを用いたタイプも揃っています。ガラスには、透明ガラスの裏に彩色したもの、色ガラスやすりガラスを用いたものなども。また、陶磁器のタイルとガラスなど、異素材を組み合わせたタイプもみられます。
ガラスやミラーを用いたタイプは、太陽や照明の光によって輝いたり、色が微妙に変化するなど、空間を印象的に仕上げることができるのが魅力。ひとつの壁面に用いたり、部分使いをすることで、空間のポイントともなるでしょう。
モザイクタイルのコーディネートのポイント
■キッチン
キッチンで多くみられるのは、カウンター前の壁にモザイクタイルを用いるプランでしょう。選ぶ際には、キッチンキャビネット扉材、カウンター素材とのバランスに配慮することがポイント。リビングやダイニングから続くようなオープンなキッチンの場合は、LD空間とのコーディネートも忘れずに。キッチンのレイアウトプランによっては、くつろぎの場から見える場合もあるので、全体のバランスを考慮して選ぶようにしましょう。
■洗面・トイレ
キッチン同様に多くみられるのは、洗面ボウルやトイレ手洗器を設けたカウンター前などにアクセントとして取り入れるプラン。カウンターや収納キャビネット素材を考慮して選択を。洗面ボウルと同系色でまとめたり、逆に際立たせるような色を選んでもいいでしょう。夜間の使用も多い空間なので、照明の光で映えるようなタイルを用いることで印象的なインテリアが生まれるでしょう。
簡単に張ることができるシートタイプも
最近では、リフォームしやすい素材も多くみられるようになりました。モザイクタイルでは、スペースに合わせて切断し、接着剤で貼りつけるだけの簡単な施工で仕上げることができるタイプもみられます。大掛かりな工事が不要なのが魅力でしょう。
ショールームや見本を取り寄せるなどして確認を
タイル素材そのものも大切ですが、配慮したいのは、タイルの目地。最近では、色(カラー)目地の種類も増えてきており、タイルとの組み合わせ次第で個性的に仕上げることも可能です。また、プランニングによっても異なりますが、一般的にキッチンや洗面にタイルを用いる場合、掃除のしやすさには配慮したいもの。どちらかというと、表面がざらついているタイルではなく、施釉された光沢のあるタイプの方がお手入れはしやすいでしょう。
モザイクタイルを選ぶ際には、カタログやホームページだけでなく、ショールームや見本を取り寄せるなどして、必ず実物で確認すること。色や素材感をしっかりとチェックすることが大切です。できれば、システムキッチンや洗面化粧台など用いる設備機器と一緒に検討するようにしましょう。
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