化粧シートとは、樹脂やオレフィン、紙などに木目や石目を印刷したもの

天然木では入手が難しい広幅タイプ。柄の違う材をランダムにレイアウトすることで自然のバラツキ感や風合いも再現。[床材 アーキスペックフロアーA 施工例 スギ柄] undefinedパナソニック エコソリューションズundefinedhttp://sumai.panasonic.jp/

天然木では入手が難しい広幅タイプ。柄の違う材をランダムにレイアウトすることで自然のバラツキ感や風合いも再現。[床材 アーキスペックフロアーA 施工例 スギ柄]  パナソニック エコソリューションズ 

床材や室内ドア(扉)、収納扉など、内装やインテリア建材に用いられる木質系の素材には、「無垢材」や「突板(仕上げ・張り)」、「化粧シート(仕上げ・張り)」が挙げられます。最近、多くの商品に用いられ、バリエーションも豊富なのが「化粧シート」でしょう。

「化粧シート」とは、樹脂(フィルム)やオレフィン(※)、紙などのシートに、木目や石目、抽象的な柄などを印刷したもの(プリントシート、樹脂化粧シート、特殊加工化粧シートなど)のこと。印刷技術などの進化によって、本物の素材なのか印刷なのか、判別が難しいケースも多くみられるようになりました。

※オレフィン 炭素と水素が主成分の樹脂。燃却する際に有毒ガスが発生しない環境に配慮されたもの。

化粧シートを合板などに張り合わせたものが「化粧シート仕上げ」

天然木のやさしい素材感を生かしつつ、ペンキを塗ったような質感を再現。[ラシッサD パレット]undefinedLIXIL undefinedhttp://www.lixil.co.jp/

天然木のやさしい素材感を生かしつつ、ペンキを塗ったような質感を再現した室内ドア。[ラシッサD パレット] LIXIL  

これらのシートを合板(シナ、ナラ、ラワンなど)やMDF(中質繊維板)などの基材に張り合わせたものが「化粧シート仕上げ」の建材になります。いずれも、品質や仕上がりが均一で、施工性に優れていることなどが特徴。シートを重ねたり、表面加工を施すなどの工夫が施され、木目の凸凹などを感じることができるもの、メーカー独自の技術開発によって、本来の素材に近い雰囲気を持つものも増えてきています。

フローリングや室内扉、キッチン扉などに用いられる

キッチンの扉だけでなく、床材や扉材など、インテリア空間全体でコーディネートも可能。[リシェルSI PLAIN STYLE オープンキッチン 壁付I型 ウォルナット オレフィン化粧板]undefined LIXIL undefinedhttp://www.lixil.co.jp/

キッチンの扉だけでなく、床材や扉材など、インテリア空間全体でコーディネートも可能。[リシェルSI PLAIN STYLE オープンキッチン 壁付I型 ウォルナット オレフィン化粧板]  LIXIL

「化粧シート仕上げ」は、床材(フローリング)はもちろん、室内扉や収納扉、階段や手すりなどの造作部材、システムキッチンや洗面化粧材の扉材などにも広く用いられています

たとえば、「化粧シート仕上げ」の床材(フローリング)は、分譲住宅や賃貸マンションなどでも広く取り入れられている床材となっていますし、室内扉や収納扉も同様でしょう。新築やリフォームの際には、薄くそいだ天然木の単板用いる「突板仕上げ」ともに、豊富な商品ライナップが揃っているので、予算やプランニングに合わせて、選ぶことが可能。建材メーカーによっては、空間全体のトータルコーディネートができる商品シリーズもみられます。

木目タイプは樹種の美しさや素材感を再現

ホワイトオニックス柄やホワイトローザ柄、芦野石柄など、原石の持つ多彩な表情を再現した石目柄。モダンにも和の空間にも。[床材 アーキスペックフロアーA 石目柄 施工イメージ 珊瑚石柄]undefined パナソニック エコソリューションズundefinedhttp://sumai.panasonic.jp/

ホワイトオニックス柄やホワイトローザ柄、芦野石柄など、原石の持つ多彩な表情を再現した石目柄。モダンにも和の空間にも。[床材 アーキスペックフロアーA 石目柄 施工イメージ 珊瑚石柄]  パナソニック エコソリューションズ 

多様なデザインを楽しめるのも「化粧シート」の魅力のひとつ。たとえば、木目タイプであれば、ウォルナット、チェリー、メープルなど、さまざまな樹木を再現。無垢材では取り入れることが難しい、高価な材料の風合いをインテリアに取り入れることが可能です。

また、木目だけでなく、マーブルやオニックスなどの石目模様や抽象柄などを取り入れたフローリング、ホワイトや特徴的な色合いのペイント調の扉なども揃っています。清潔感があり、すっきりとした色柄は、リビングやダイニングだけでなく、キッチンや洗面、トイレなどの水まわりにも向いているでしょう。

傷がつきにくく、お手入れも簡単

ペットによる引っかき傷に強い特殊強化化粧シートを採用した壁材。ブラウン系やホワイト系も揃う。undefined[ハピアウォールハードタイプ]undefinedDAIKEN https://www.daiken.jp/

ペットによる引っかき傷に強い特殊強化化粧シートを採用した壁材。ブラウン系やホワイト系も揃う。 [ハピアウォールハードタイプ] DAIKEN

「化粧シート」の特徴は、傷がつきにくく、お手入れが楽なこと。床材(フローリング)であれば、凹みや擦り傷をつきにくくしたものなどがみられ、キャスターや車椅子にも対応したものも。耐水性能や抗菌仕様を施したもの、ホットカーペットや床暖房に対応したものなどもみられます。日常的な掃除は、乾拭き程度なのも魅力でしょう。

ショールームで、色や素材感、手触りなど確認を

樹脂化粧シート仕上げの扉は、フラットタイプと横木目タイプがあり、ウォルナット柄やチェリー柄、オーク柄、ホワイトアッシュ柄などが揃う。undefined[玄関用収納 クロークボックス]undefinedパナソニック エコソリューションズundefinedhttp://sumai.panasonic.jp/

樹脂化粧シート仕上げの扉は、フラットタイプと横木目タイプがあり、ウォルナット柄やチェリー柄、オーク柄、ホワイトアッシュ柄などが揃う。 [玄関用収納 クロークボックス] パナソニック エコソリューションズ

「化粧シート」に限りませんが、内装建材は、カタログだけでなく必ずショールームか、見本を取り寄せるなどして、実物を確認すること。商品によって特徴はさまざまなので、色はもちろん、素材感や風合い、光沢などを確かめておくことがポイントです。

床材であれば、サンプルを床に置き、肌触りや照明によって変わる表情などをチェック。靴を脱いで歩いてみてもいいでしょう。扉材であれば、風合いや手触りなども確認しておきたいものです。もちろん、お手入れやメンテナンス方法などと合わせて検討を。水まわりで用いる場合などは特に配慮が必要でしょう。取り入れる空間や好み、予算など、わが家の場合の優先順位を明確にして、住まい全体を考慮してプランニングすることが大切です。


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