日本の都市公園100選に数えられる大宮公園
大宮公園は大宮駅から北東約1.5キロで、67.8ヘクタールの広大な敷地をもつ都市型公園です。かつての見沼の湿地帯を利用して公園に整備されました。1885年に太政官布達により氷川公園の名称で誕生した後、日本の公園の父として知られる本多静六が手を加え、年齢や性別を問わず誰もが親しめる公園が完成しました。園内は多彩な趣向が凝らされ、日本の都市公園100選に選ばれています。四季の自然を体感することができる舟遊池・百年の森・自由広場
造園前に沼地だった場所は公園の北東部の舟遊池に生まれ変わり、昔の名残をとどめています。舟遊池は遊歩道で囲まれ、水際に沿って一周すればピクニック気分を味わうことができます。北側の百年の森には様々な樹木が育ち、四季折々の彩りを見せてくれます。特に秋にはモミジやイチョウが紅葉します。 舟遊池の南側は自由広場です。木陰にシートを敷いてお弁当を食べることができます。広場にはソメイヨシノを中心に約1000本のサクラが植栽され、初春には薄紅色の屋根が覆います。埼玉県下で屈指のお花見スポットとなっており、1990年には日本さくら名所100選に選ばれています。小さな子ども歓声に包まれる小動物園・児童遊園地
舟遊池、百年の森、自由広場には自然に包まれ四季の移り変わりを体感することができますが、公園内には他にも様々な施設を備えています。自由広場の南東に接する小動物園、児童遊園地は、いつも小さな子ども達の歓声であふれています。児童遊園地の飛行塔やバッテリーカーは有料ですが、それ以外はすべて無料です。
小動物園の規模は大きくはありませんが、小動物、猛獣、鳥類、爬虫類など小さな動物をメインに数多く飼育されています。珍しい動物を観察できるばかりでなく、フサオマキザルのおやつタイム、ブチハイエナのガリガリタイム、ツキノワグマのペロペロタイム、テンジクネズミのふれあいタイム、ドキドキコンタクトなどのイベントがバラエティー豊かに実施されています。小動物に触れながら生態を間近で観察できます。
スポーツ観戦で熱狂することができるスタジアム大宮・野球場
また園内にはスポーツ施設も充実しています。北側の体育館、水泳場、弓道場、陸上競技場は競技用ですが、南側のNACK5スタジアム大宮、野球場ではスポーツ観戦をすることができます。NACK5スタジアム大宮は、Jリーグ大宮アルディージャがホームグランドとしており、公式戦開催日には観客で満席になります。スタジアムからは公園の中に、歓声が怒涛のように流れ込んでいきます。野球場では春から秋のシーズンには高校球児の熱戦が繰り広げられるばかりでなく、女子プロ野球リーグの公式戦の会場となっており、埼玉アストライアの試合などが行われています。
サッカーや野球の観戦で熱くなりすぎた場合には、日本庭園を歩いて熱を冷ますこともできます。 大宮公園は都心にありながら、自然にあふれるばかりでなく、娯楽施設やスポーツ施設を完備し、目的の違う人々が数多く訪れる憩いのスポットなのです。
■大宮公園
住所:埼玉県さいたま市大宮区高鼻町4
TEL:048-641-6391
アクセス: JR大宮駅東口より徒歩約20分、東武アーバンパークライン大宮公園駅または北大宮駅より徒歩約7分
駐車場:東駐車場271台、西駐車場43台(無料)
小動物園開園時間:10:00~16:00(月曜日定休)
児童遊園地開園時間:10:00~16:00(木・金曜日は飛行塔・バッテリーカー停止)
日本庭園開園時間:8:30~17:30
地図情報:Googleマップ
ホームページ:https://www.pref.saitama.lg.jp/omiya-park/index.html
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