データで実証!実はすごい「パジャマ効果」
ワコールとオムロンが行ったパジャマと眠りに関する調査では、「パジャマを着るとよく眠れる」ことが分かりました。
まず、日中と同じ服を着たときに比べると、パジャマを着たときは寝つきにかかる時間が約9分短くなりました。睡眠薬を飲んでも平均して10~20分しか短くなりませんから、「パジャマ効果」はかなり大きいと言えます。
また、パジャマを着ると、夜中に目覚める回数も減ります。
普段の服装で眠った場合、夜中に目覚める回数は平均3.54回でしたが、パジャマを着ると平均3.01回となり、約15%も減りました。
パジャマは、日中の服と違って体への締め付けが少なく、生地も肌触りが良いものを使っています。これらの要素が心身をリラックスさせ、寝つきを良くし、夜中に目覚めにくくすると考えられます。
また、パジャマに着替えることが、「スリープセレモニー(入眠儀式)」になっている可能性もあります。スリープセレモニーとは、眠る前に行う一定の行動のことです。スリープセレモニーを行うと、気持ちが落ち着いてきて自然と眠る準備が整います。
パジャマを選ぶ時の3つのポイント
1.吸水性と速乾性が高いこと
私たちは、体温が下がると眠くなります。眠っている間も体温は下がり続け、目覚める少し前から上がり始めます。体温を効率よく下げるためには、かいた汗を素早く蒸発させる必要があります。暑い時に大量の汗をかくと、汗が蒸発できなくなります。ですから、パジャマが汗をすばやく吸収してさっと乾いてくれると、体温がしっかり下がって熟睡できます。素材としてはシルクやコットンなどの天然素材がお勧めですが、最近ではよい人工素材もあります。
2.柔軟性があること
心身ともに十分リラックスできないと、快眠できません。ゴワゴワした素材の服を着て眠ると、皮膚の刺激が強くてあまりリラックスできず、あまりよく眠れないのです。新しくパジャマを買うときには、触ってみて、「柔らかくて気持ち良い」と感じるものを選びましょう。
3.表面がなめらかなこと
柔らかい素材でできていても、表面がデコボコしたものは避けた方が無難です。普通の人は一晩で10~30回ほど寝返りをします。寝返りには、睡眠の種類や深さを切り替えるスイッチの働きがあります。パジャマの表面に凹凸があると、自然な寝返りが妨げられて熟睡できないことがあり、注意が必要です。
あなたもお気に入りのナイトウエアを見つけて、今日からグッスリお休みください。
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