中小企業診断士1次試験の模試を受けるべき3つの理由

中小企業診断士,1次試験,模試,勉強法

模試を活用すれば、合格可能性を上げられる


以前の記事『中小企業診断士1次試験:直前期勉強法とスケジュール』でもご紹介したように、本試験を約1カ月後に控えた6月下旬から7月上旬は、各受験指導校が主催する全国模試が行われる時期です。模試は、本試験同様のスケジュールで2日間にわたって実施されるため、休日を2日間費やすことになります。

そのため、勉強が思うように進んでいない受験生の中には「模試を受験するよりも、通常の学習に取り組んだ方がいいのではないか?」と考える方もいるようです。でもその考えは、模試の位置付けや受験する目的を理解していないに他なりません。10年以上中小企業診断士受験対策に関わってきた私が思うに、模試を受けるべき理由は3つあります。

  1. 本試験のシミュレーションができる
  2. 現時点の実力が定量的に把握できる
  3. 効率的に知識・スキルが身につけられる

模試を本試験のシミュレーションの場と捉える

せっかく模試を受験するならば、本番さながらに臨むことを強くおすすめします。本試験でやろうと思っていることを、すべて試してみるのです。

  • 起床時間から自宅(宿泊先)を出るまでの過ごし方
  • 移動手段
  • 服装と持ち物
  • 昼食の調達手段とメニュー
  • 会場到着時間
  • 会場の確認(特に、トイレや喫煙場所)
  • 休憩時間の過ごし方

これらについては、模試の段階で本試験さながらに準備・確認することをおすすめします。「模試当日、外が暑かったから薄着で行ったら、冷房が直撃する席にあたってしまい寒さに耐えながら受験した」なんて失敗があったとしても、本試験での対応策に活かすことができます。

また、模試を模試と思わず本試験さながらに臨むことで緊張感も増すため、心理的なプレッシャーの疑似体験もできます。模試は、自宅受験も可能ですが、特に初受験の場合は、会場の雰囲気に慣れるという意味でも会場受験を強くおすすめします。

模試の結果から定量的に実力を把握したうえで、超直前期の学習計画に反映する

模試が終了したら、すぐに自己採点をしましょう。それが、現時点の実力であり、合格点に達していなければ、約1カ月でそのギャップを埋めなくてはなりません。模試の結果を踏まえたうえで、本試験の目標点数を最終決定し、そこに到達するために各科目でやるべきことを決めるのです。

以前の記事『中小企業診断士1次:暗記系科目対策でやるべきこと』でもご紹介したように、模試受験後から本試験までの超直前期の学習次第では、大幅な得点アップが十分に可能です。そのためには、自己採点の結果から目を背けず、合格点に到達するためにあと何マークが必要か、今何をすべきかを自分の意思で決め、実践するしかありません。

模試は予想問題でもあるため、効率的な知識・スキルが身につけられる

模試で出題される問題の中には、各学校がテキストや答練では未学習の内容を補う意図で出題されているものも、一定数含まれています。それらを復習することで、新たな知識を身につけることができるため、問題への対応力が高まります。ただし、すべての科目の未学習論点を覚える必要はありません。あくまで、高得点狙いの科目に絞って、新たな知識を習得すべきです。

また、試験時間中においては、「学習済みの論点か、未学習な論点か?」を判断する力が必要です。「学習済みの論点は得点可能だから先にやる、未学習論点はできなくてもいい問題だから後回し」という具合に、取り組みの優先順位を決める重要な基準となるからです。本試験では、必ず未学習論点が一定数出題されるため、問題を見極める力が必要なのです。

中小企業診断士1次試験は総得点の60%以上を取れればいい、裏を返せば40%は取れなくてもいい問題なのです。つまり、得意科目で高得点を取り、不得意科目は40点未満を回避することで、総合的に狙った得点を取りにいくのです。落ち着いて解けば正答できるであろう問題をしっかりと見極めて、それらを優先して解くことで、目標点数に近づけていくイメージです。模試では、その判断力を実践形式で養うことができます。

このように、模試は、知識の補充と問題に対する判断力というスキルを身につけるうえで、有効なツールなのです。

目的意識を持って受験することが重要

模試は休日2日間を使うことになるため、有意義な対策ツールとすべく、自分なりの目的意識を持って受験することが重要です。

  • 本試験のシミュレーションをする
  • 普段解いていない問題を経験する
  • 経験値アップの機会とする
  • 相対的なレベルを把握する
  • マイルストーンにする

自分なりの目的を達成するために、しっかりと事前準備をして模試に臨みましょう。

模試の選び方のポイント

模試はたくさん受ければいいというものではなく、各校を比較したうえで自分自身が重視する基準を満たしているものを選択すべきです。

  1. メジャーかどうか(受験人数が多いほど、相対的レベルが把握できる)
  2. 問題が良質かどうか(問題そのもののつくりや難易度の設定、本試験での的中率など、品質はピンキリ)
  3. 解答解説が丁寧かどうか(模試も復習しやすさがポイント)
  4. 受験番号と席順が決まっているかどうか(事前に決まっていると、本試験のような緊張感が味わえる)

模試の結果で一喜一憂しない

もっとも避けなければいけないのは、模試の結果に一喜一憂することです。模試はあくまで模試。どう活かすかが重要で、それにより結果的に本試験合格という目標を達成するための手段にすぎません。

かく言う受験時代の私も、模試の自己採点結果に落ち込んでしまい2時間ぐらい頭が真っ白になりましたが、すぐに気持ちを切り替え、やるべきことを見極めて残り1カ月でなんとか巻き返すことができました。どんな結果であっても、模試をとことん活用してこれまで以上に効率重視の学習をすれば、合格を手繰り寄せることができるはずです。

 

【関連記事】


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。