中小企業診断士試験の相対的な難易度は?

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中小企業診断士試験は、やっぱり難しい?


近年注目度の高い中小企業診断士資格ですが、やはり気になるのは、その難易度ではないでしょうか。

あらゆる資格講座を提供する資格の学校TACでは、目安として難易度をランク付けしています。

それによれば、公認会計士のようなもっとも難しい試験は星5つ、中小企業診断士試験は星4つで、社会保険労務士と同程度となっています。

決して片手間に勉強して合格できる試験ではありませんから、中小企業診断士試験制度や合格要件を踏まえたうえでの、適切な対策が必要です。


合格のためには、3つの試験をクリアすることが必要

中小企業診断士試験は、8月上旬に1次試験、10月下旬に2次筆記試験、12月中旬に2次口述試験が実施されます。

・マークシート方式で、7科目で構成されている1次試験
・筆記方式で、事例企業4社についての分析力や助言能力を試される2次筆記試験
・筆記試験で出題された事例問題について、面接方式で助言能力を試される2次口述試験


これらの試験をすべて通過して、初めて中小企業診断試験合格者を名乗ることができます。

試験制度の仕組みや中小企業診断士登録までの流れは、中小企業診断士試験の実施団体である(一社)中小企業診断士協会のサイトなどに説明がありますが、以下では、統計資料などからは把握できない中小企業診断士試験の難易度の実態について、ご紹介します。


中小企業診断士試験の合格率は4%って本当?

中小企業診断士1次試験の合格率は、年度によって波があり16~26%程度となっていますが、大まかに20%前後で推移しているといえます。

1次試験合格者のみが受験できる2次試験の合格率も、17~25%程度と、やはり20%前後の推移になっています。

1次試験の平均的な合格率20%に、2次試験の平均的な合格率20%を掛け合わせた数字が、中小企業診断士試験の合格率は4%程度といわれる根拠です。

この4%という数字だけを捉えてしまうと、「100人中4人しか受からない試験に合格できる自信がない」と、大半の方が思うのではないでしょうか。

私は、受験生時代まで遡ると中小企業診断士試験に携わるようになって10年以上たちますが、様々な合格者を見たり、体験談を聞いたり、一度だけですが1次試験の試験監督をする機会に恵まれました。

これらの経験からいえることは、実態としての難易度は、それほど高くないということです。

なお、合格率を含む中小企業診断士試験の統計資料は、こちらから閲覧できます。


 誰でも受験できる1次試験は、必ずしも合格を目指す人ばかりではない

中小企業診断士の1次試験には、科目合格という制度があります。

合格基準となる60点以上(正確には、満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率)を得点できた科目については、受験申し込みの際に申請することにより、翌年度と翌々年度の受験が免除されます。

したがって、独学者を中心に、最初から7科目すべてでの合格を狙うのではなく、3年間で2~3科目ずつ科目合格を狙う方法を選ぶ方が少なくありません。

そのような方々は、自分が合格を狙う科目だけ受験し、他の科目は欠席するため、1次試験自体は不合格となります。

また、それほど勉強をしていなくても記念受験する方や、翌年度の1次試験に向けて学習を始めたばかりの方が、本試験の雰囲気を味わうために受験するケースもあります。

以上のことから、1次試験は、合格する前提で対策を積んだうえで受験する方にとっては、それほど高いハードルではないといえるでしょう。


中小企業診断士試験の本丸は、2次筆記試験

誰でも受験できる1次試験とは異なり、2次試験は1次試験合格者のみが受験できる試験です。

さらに、1次試験の合格年度と翌年度の2回続けて2次試験に不合格になると、再度1次試験から受験しなおすことになります。

2次試験は、1次試験とは異なり科目合格制度もありませんから、マイペースに何年もかけて合格を狙うこともできません。

2次試験には、先にご紹介したように筆記試験と口述試験がありますが、口述試験は筆記試験合格者だけが受験でき、その合格率は99~100%です。

2次口述試験はコミュニケーション能力を試す試験だといわれており、筆記試験通過者発表日の9日後に実施されますが、この間にしっかりと対策をとればまず不合格となることはありません。

よって、中小企業診断士試験の本丸は、2次筆記試験です。

受験生の誰もが合格するための対策を積んで、本気で2次筆記試験の会場に向かうのです。

合格率だけを見れば、1次試験と2次試験は同程度ですが、その実態は大きく異なります。

全体の合格率が4%だとすれば、ストレート合格者はほとんど存在しないのではないかということになりそうですが、実際は毎年多くのストレート合格者が誕生しているのです。

 



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