中小企業診断士1次試験は直前期が勝負どころ

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直前期こそが、頑張り時。
 

一般的な中小企業診断士試験対策としては、秋頃から1次試験の学習を開始してゴールデンウィークまでに受験科目の知識を順次インプットしていく受験生が多く、受験指導校のカリキュラムも概ねそのように設計されています。

テキストや基礎問題集を中心としたインプット中心の学習を終えた後は、いよいよ直前期の試験対策に移っていきます。

ここでは、中小企業診断士の1次試験まで残り100日を切ったタイミングから試験当日までの期間を、大きく2つに分けて対策のあり方をお伝えします。

  1. 直前期 
    1次試験100日前(ゴールデンウィークがスタートする頃)~1カ月前(全国模試実施時期)
  2. 超直前期 
    1次試験1カ月前~当日
直前期と超直前期では取り組み方針が異なりますが、このことを理解できている受験生はかなり少ないのが実情です。

これまでの答練などの成績はともかく、直前期までに受験科目のインプットが一通り終えられていれば、それ以降での巻き返しは十分に可能です。

そのためにも、直前期と超直前期の取り組み方針と効果的な学習スケジュールを知っておきましょう。


模試までの直前期は、受験科目の総復習と理解度を高める学習がポイント

直前期に入るまでは、特定の受験科目にじっくり時間を割いて学習するスケジューリングが可能でした。

受験指導校のカリキュラムも、ゴールデンウィークまでは、1科目ずつ集中して取り組むことで問題を解く上での土台となる基礎知識を習得できるように設計されています(基本講義)。

とはいえ、基本講義を通してテキストの重要ポイントや頻出論点などの基礎知識を習得しても、2科目め3科目めと移っていくうちに、過去に学習した科目に手をつけないでいると、あっという間に記憶は薄れていきます。

中小企業診断士1次試験は、1科目のボリューム自体も決して少なくないことから、それも致し方のないことです(ただし、経済学・経済政策や財務・会計のように、問題が解けるようになるための継続的なトレーニングが不可欠な科目は別です)。

そこで、基本講義で一度学んだはず、理解したはずの知識を総復習して、答練や過去問題集などを使ったアウトプット学習で対応力を高めていくのが直前期です。

直前期の学習の基本方針は、単なる丸暗記に走らず、繰り返し論点に触れることで理解を深めながら、記憶の定着を図ることです。

この直前期は、必要な知識に対してどれだけ理解度を深められるかが、重要なポイントとなります。

なぜならば、理解が伴っている知識のストックの量が多ければ多いほど応用力が磨かれる上に、この後待ち受ける超直前期の詰め込み学習の負荷が小さくなるからです。


模試以降の超直前期は、詰め込み型暗記にシフトする

受験勉強の集大成となる超直前期は、模試の自己採点結果を踏まえたうえでの最終調整と、詰め込み型暗記に時間を割くべき時期です。

1次試験はマークシート方式なので、ちゃんと理解ができておらずただ覚えているだけで正答できる問題も存在します。

したがって、試験当日の休憩時間まで使って、最後の最後まで知識の詰め込みを行うことが有効です。

特に、1次試験2日目には、暗記科目が集中しており、休憩時間にたまたま一時的に記憶した内容が出題されることも、ありえるのです。

実際に、そのような体験談もよく聞きます。

とはいえ、7科目で合格レベルに到達するのに必要な知識を超直前期の丸暗記だけで詰め込むのは、不可能です。

やはり、直前期に理解度を高める学習を重視することで、長期記憶のストックがどれだけつくれたかどうかが、成否の鍵と言えるでしょう。

そのうえで、超直前期に入った途端に理解は二の次、むしろ理解しようとする時間すら非効率と考え、淡々と機械的に詰め込み型の暗記に徹していきます。

超直前期は、どれだけ短期記憶のストックがつくれるかが勝負どころです。

このメリハリをつけた学習方法によって、私自身も残り1カ月で70点以上伸ばすことができました。

模試の結果がふるわなくても、土台となる基礎力があれば大逆転できるということです。


やらないことを決めて、やるべきことを絞り、学習可能時間に割り当てる

直前期と超直前期の学習スケジュールについて共通して言えるのは、意識的にやらないことを決めることがポイントだということです。

答練や模試の結果がふるわない人ほど不安な気持ちに苛まれ「あれもやらなきゃ」、「これもやらなきゃ」と色々なことをやろうとしてしまいます。

直前期までコツコツと学習を継続してきた人であれば、自分自身の学習ペースもだいたい掴めているはずです。

その感覚でもって、直前期以降の学習スケジュールを立てていくのですが、具体的には以下の手順がおすすめです。

  1. 総学習可能時間を算出する。
  2. 総学習時間の9割程度を受験科目ごとに割り振る。残り1割は、スケジュールの調整のための時間と、重要なタスクが終わらない場合の予備時間とする。この時のポイントは、以下の2つ。

    各科目でおおよそあと何点の上乗せが必要か(目標点数と現在の成績のギャップ)を割り振りの基準とする。
    暗記系科目は超直前期の短期記憶が有効であるため、多めに確保する。
     
  3. 各科目について、割り振った時間で処理できる範囲で、やるべきタスクを優先度をつけて決定する。
  4. 模試の自己採点の結果を踏まえて、スケジュールの最終調整をする。

このスケジューリングの手法をアドバイスした結果、直前期以降にグンと成績を伸ばして見事合格した受験生が何人もいます。

ぜひ、実践してみてください。


気持ちで負けたら、試験でも負ける

中小企業診断士試験は、誰でも受験できる1次試験といえど、直前期と超直前期だけ頑張れば合格できるほど甘くはありません。

ですが、落ち込んでやる気を失ったり投げ出したりしたら、そこで成長は止まります。

験終了のその瞬間まで、諦めずに悪あがきして、最後まで粘ることが大切です。

さらに、直前期の効果的な勉強法とスケジュールを実践すれば、合格可能性は飛躍的に高まります。

ここまで勉強を継続してきたことに自信をもって、悔いのないようにやりきってください。

 

 

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