ブルックリンスタイルは、憧れのデザインのひとつに
レンガと合わせた床材、モールガラスを取り入れたチャコールブラックの室内ドアで奥行きを感じる空間を。[ラシッサD ヴィンティア] LIXIL
ブルックリンスタイルとは、素朴で気取らない空間づくり
はっきりとした木目とガラスの組み合わせのアンティークな雰囲気を持つ室内ドアを取り入れ、素朴な味わいのインテリアに。[ラフォレスタF ブルックリンテイスト] YKK AP
ブルックリンスタイルとは、さまざまな捉え方がありますが、NYのブルックリン地区の雰囲気を持つ、素朴で気取らない、どこか手づくり感のあるデザインのこと。古材やアンティークなレンガなどを用いて、古い倉庫やアパートメントを改修したような空間づくりをイメージする方も多いでしょう。
ヴィンテージな素材やアイテムを取りいれるなど、インダストリアルなデザイン空間と重なる部分もありますが、インダストリアルがハードなイメージとすると、もう少しソフトな、ざっくりとした雰囲気のインテリアと言えるかもしれません。
最近では、住宅設備機器や建材にも、ブルックリンスタイルを意識したアイテムもみられるようになりました。素材感を感じる床材や室内扉、システムキッチンや洗面化粧台など、組み合わせ次第で、個性的なインテリアを実現することができるでしょう。
床材はランダムな色や木目を感じるタイプを選んで
落ち着いた床材や扉材にレンガの風合いをコーディネート。ゆったりとした時間が流れる大人のインテリアに。[8つのインテリアスタイル ヴィンテージ 空間イメージ] パナソニック エコソリューションズ
床材として多く用いられるフローリング商品には、突板やシート仕上げなどが豊富に揃っています。ブルックリンスタイルに仕上げたい場合には、経年を感じさせるような素材感を持つタイプを。木目の濃淡やテクスチャーのあるもの、ランダムな雰囲気を持つパーケット調のタイプなどもいいでしょう。
室内扉はダークな色味を。ガラスを取り入れたタイプも
空間を自由に変化させる引戸。木目のはっきりとしてタイプで印象的に。 [ラフォレスタF 室内引戸] YKK AP
ドアハンドルには、ブラックのアイアン調であったり、シンプルなバータイプなどもあるので、扉デザインに合わせて、すっきりとまとめるといいでしょう。
レンガの風合いを持つタイルを取り入れて
深みのあるレンガの色合いのタイルを一面に。照明をあてることで素材感も際立つ。 [INAXエコカラットGシリーズ ブルックリンボーダー] LIXIL
部屋の広さや選ぶタイルにもよりますが、存在感がある素材なので、用いる面積には注意を。ポイントとして、部屋の一面に取り入れるとまとまりやすいでしょう。空間全体の調湿性を持つタイプであれば、快適さを得ることも可能です。
システムキッチンや洗面は扉材でイメージが変わる
誰もが使いやすいシンプルなキッチンプラン。ダークな色合いの扉で空間を引き締めて。[ラクシーナ] パナソニック エコソリューションズ
システムキッチンや洗面化粧台は、扉材や取っ手などの組み合わせによって、大きくイメージも変わるもの。メーカー商品に設定されている扉の素材には、集成材や合板の表面に化粧仕上げを施したものなどが揃っています。
ブルックリンスタイルの場合、ダークな色合いの木目仕上げや塗装仕上げなどが向いているでしょう。また、取っ手の組み合わせにも配慮を。深みのあるブラックなどのすっきりしたデザインが馴染みます。洗面化粧台では、キャビネットやカウンターの上に、洗面器(ボウル)を設置したスタイル(ベッセル式と呼ばれることも)、洗面ボウルを壁に直接設置するようなシンプルなタイプをコーディネートしてもいいでしょう。
陶器製洗面ボウルでヴィンテージの風合いを。深いグリーンの扉が印象的。[ドレーナ] TOTO
照明プランで空間に奥行きを感じさせたい
照明は空間の雰囲気を大きく変える重要なアイテム。一室多灯を基本に、陰影のあるプランニングをしたいものです。間接照明やスポットライトなどを上手にとり入れて、インテリアを構成する素材の風合い、空間の奥行きを感じさせるような計画を。ペンダント照明を選ぶ場合は、金属やガラスなど、素材感のあるデザインを選ぶといいでしょう。インテリアのポイントにもなるダイニングテーブルに複数の光を落とし、空間に雰囲気を。[ペンダント:LGB15021]
パナソニック エコソリューションズ
ショールームでは素材の風合いをチェック
どのような住宅設備機器や建材などを選ぶにしても、必ずショールームで実物を確認することが基本です。ブルックリンスタイルなど、素材感を重視するインテリアとしたい場合は、カタログやホームページだけで選ばないこと。フローリングや室内ドア、タイルなどの色味やテクスチャー、デザイン性などは、しっかりチェックすることが大切です。ショールームの空間展示や住宅展示場では、設備機器や建材だけでなく、家具やファブリックなどのコーディネートも参考にするといいでしょう。【関連記事】
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