オーストラリアで食べたい厳選グルメ
オーストラリアの料理と言われても、いまいちピンと来ない……そう思う人も多いのではないでしょうか? たしかに、フランス料理やイタリア料理、中国料理などのように、すぐにイメージできる明確な料理というものが、オーストラリアにはありません。ですが、自給率200%以上を誇る国ですから、おいしい料理を作り出す素材は基本的に自国産。様々な気候に適したバラエティ豊かな農産物はもちろん、周囲の海で獲れる魚介類の種類も豊富で新鮮そのものです。
そんな、素材そのものがおいしいオーストラリアで、「これだけは食べて帰りたい」ものをご紹介! 日本人が大好きなシーフード系とオーストラリアならではの変わりミートを含めた肉系に分け、産地や味などを解説していますので、メニュー選びの参考にしてくださいね。
オーストラリアのシーフード
汚染の少ない南半球の海に囲まれ、熱帯から南極に程近い海域まで幅広い漁場があるオーストラリア。ですから、国内で流通しているシーフードの種類も驚くほど豊富です。シドニーフィッシュマーケット(魚市場)の取扱い種は、日本の築地に次ぐ世界第二位の規模を誇り、南半球ではもちろんNo.1!ロブスターやアワビ、牡蠣といった日本人の好きな高級シーフードはもちろん、マッドクラブやバラマンディといった熱帯域で獲れる珍しいシーフードもあります。また、エビやマグロ漁も盛ん。オーストラリアのエビは大きめで甘みが強く、種類や大きさによっては輸出先の日本で大正エビや車エビとして売られることもあるとか。また、マグロは「サシミ・ツナ」として生のままお刺身で食べられるほど新鮮! 一度も冷凍されていないマグロは本当に甘く、日本で食べるのとは一味違います。
これ以外にも数え切れないほどのシーフードがありますが、今回は日本人に人気で他ではなかなか食べられないものを選んでみました。
シーフード系 - ロブスター
高級なシーフードのひとつに挙げられるロブスターは、オーストラリアでは夏が旬! ロブスター漁が解禁になるのが毎年11月以降ですので、だいたい11月下旬頃~4月くらいまでが食べ頃です。日本の伊勢海老より一回り以上大きく、甘くてプリプリした身は、どんな調理法でもおいしく食べられます。豪州産伊勢海老とも言われ、味も姿も伊勢海老とよく似ています。日本では豪州産ロブスターという名称が一般的ですが、珍重されるのは伊勢海老同様にハサミを持たない品種だから。ただ、厳密に言うと日本の伊勢海老とは少し異なる種類だそうです。
とはいえ、呼称は当地でもロブスターが一般的で主な産地は西オーストラリア。その他、南オーストラリアとビクトリア州の南部沿岸沿い、タスマニア等にも産地が点在しています。食べるならこれらの産地で食べるのがベスト!
主要都市にはロブスター専門店も多くあり、店内の水槽で飼育していますので1年中食べることができます。またシーズン中の西オーストラリアでは、ダイビング会社がその場で食べられる「ロブスター獲りツアー」を組んでいることもあります。
価格は、シーズン中ならマーケットで1匹10オーストラリアドル程度~。レストランではほとんどの場合時価で、重さで値段が決まります。安いところで1品25オーストラリアドル程度~(ただし半身程度)。
■オーストラリア産ロブスターのシーズン(漁期): 西オーストラリア州=11月中頃~6月まで、南オーストラリア、ビクトリア州=11月~5月まで