文章:中村 伸(All About「デスクトップパソコン」旧ガイド)
皆さん!パソコン元気に動いてますか?筆者の家は西日のあたる部屋にパソコンが置いて有りますので、暑い夏は如何にパソコンを冷やすかが大問題です。先日から使い始めたDuron使用のブックPCですが、統合チップ搭載であり小型筐体の為か、ちょっと暑い日はご機嫌が悪かったりしています。
先日行なわれたRedBallJapanにて、ゲームチャンネルのガイドさん達とお話する機会がありました。パソコンの処理能力を極限まで酷使するゲームソフトでは、パソコンの冷却は普通以上に気を遣うそうです。シミュレーション・育成ゲームガイドの駒沢さんは、ゲーム以外のメールやWEB用には300MHz程度のパソコンをお使いだそうです。筆者にしても、ごく最近話題性もあって今のパソコンに切替えた次第で、以前は450MHzのPentium-!!!、その前は333MHzのCeleronでした。
さて、「パソコンを冷却する」などと構えたような題材をとり上げると、自作パソコンとか、改造の様な事を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。良く考えて戴くと分かり易いかと思いますが、割と簡単なノウハウでパソコンを効果的に冷やす事が出来ます。
●パソコンの設置場所を決めよう
設置環境はかなり重要です。パソコンを置く場所として、人間がずっと居ても不快でない場所に置くようにすれば、突然のハングアップやフリーズから逃れられる可能性が高まります。あまりに暑かったら熱暴走、逆に寒くても結露によるショートなどでパソコンが壊れてしまうという事も起こり得ます。人間が快適な環境は、パソコンにとっても快適なのです。暑い夏には、エアコンを使用して適温にするのが一番です。
また、日なたに置くのもうまくありませんね。エアコンなどで冷やしても直射日光で暖まってしまいますからね。同様に扇風機もあまり効果がない場合が多いです。人間はご存じの通り汗をかくために風が有れば涼しく感じます(実際に涼しいですね)が、汗をかかないパソコンはいくら風を当てても気温以下に冷えることはありません。昔から大型コンピュータなどはエアコンの効いた部屋に鎮座していますが、パソコンだってあそこまでシビアでなくても冷やすほうがいいのは当然です。
●換気が良ければ全てよし
さて、もう一つ重要な環境として、換気があります。一部のミニノートパソコンを除き、殆どのパソコンにはファン、つまり換気扇が付いています。デスクトップなら電源装置の所、ノートは底とか裏側等に数センチから10センチ程度のファンが有りますね?このファンがCPUなどの熱で熱くなった内部の空気を吐き出すわけです。
空気を吐き出すということは、どこかから空気を取り入れなければなりません。デスクトップ型やタワー型のパソコンでは、フロントパネルの下部などに穴やスリットがあり、ここから空気が取り入れられるようになっています。場合によっては強制的に空気を取り入れられるようなファンがついている場合もあります。
取り入れられたより冷たい空気は、パソコン内部の発熱箇所、すなわちCPUやチップセットなどを冷やし、暖まってファンなどで外に吐き出されます。よって、換気の状態が悪いと、パソコンはちっとも冷えなくなってしまいます。