香港の地下鉄&鉄道「MTR」の乗り方
路線図(公式ページより)
乗車券の買い方
MTRのチケットは駅の券売機で購入します。最近では主要駅の券売機はタッチパネル式になっていて、スマホを操作するように画面をタッチして行き先を選び購入します。タッチパネルと購入口は写真のように分かれています。左のタッチパネルで行き先を選択、右のお札・コインの挿入口にお金を入れて
路線図を見ながら乗りたい線をチェック
金額表示の際には、その駅までの時間も出てくるので便利
毎回チケットを購入するより「オクトパスカード」がおすすめ
香港滞在での必須アイテム「オクトパスカード」。帰国の際にカウンターに返却すればデポジットが戻ってきます
MTRのチケットは券売機でも購入できますが、旅行中のMTRの利用頻度を想定すると「八達通(オクトパスカード)」が圧倒的におすすめです。これは、日本でいうSuicaのような存在で、料金をチャージして使用するプリペイドカード。MTRはもちろん、バスやコンビニ、一部の飲食店でも利用可。チャージは駅構内ではもちろん、コンビニでもできます。
駅の券売機の近くにあるチャージ機。左にオクトパスカードを入れ、右のお札の挿入口からお札を入れます
空港では、「Airport Express Customer Service Centre」と書かれたカウンターで、市内なら駅構内のインフォメーションで購入可能です。また、不要になったら駅構内のインフォメーションにて払い戻しができ、カード内に残っている残高とデポジットが戻ってきます。
空港からの移動に便利!機場快綫(Airport Express)
空港にある券売機。九龍駅まではHK$105(約1470円)、香港駅まではHK$115(約1610円)。オクトパスカードならそれぞれHK$5ずつ安くなります。
最も利用頻度が高い「港島綫(西鐵綫)」「●灣綫」※「●」は草冠に「全」
港島綫の駅構内。行き先が明確に書かれているので分かりやすい。ちなみに初乗りはHK$4.5(約63円)
港島綫(Island Line)は、香港島の北沿いを東西に走る青い線。観光エリアである「中環(セントラル)」「金鐘(アドミラルティ)」「湾仔(ワンチャイ)」「銅鑼湾(コーズウェイベイ)」を網羅しています。西鐵綫(West Rail Line)は、港島綫から西に延びた路線で「上環(ションワン)」から「堅尼地城(ケネディタウン)」までを繋いでいます。
シャムシュイポー駅の地下鉄の出口。赤地に白のロゴがMTRの駅の目印です
※「●」は草冠に「全」
※▲は土偏に「歩」
新しく登場した路線、南港島綫(South Island Line)
2016年の末に開通した線で、香港島の裏側に延びています。それまでバスやタクシーなどでしか行けなかったテーマパーク「海洋公園(オーシャン・パーク)」などにもアクセスしやすくなりました。おすすめ記事:オーシャンパーク(香港海洋公園)の攻略ガイド
ディズニーや遠出で活躍「東涌綫」「迪士尼綫」「東鐵綫」「西鐵綫」「馬鞍山綫」
この4線のうち、旅で利用する可能性が高いのは、ディズニーランドや郊外最大のアウトレットへ行く際に乗る「東涌綫(Tung Chung Line)」や「迪士尼綫(Disneyland Resort Line)」。また、中国の深センに行くなら「東鐵綫(East Rail Line)」が一般的です。「馬鞍山綫(Ma On Shan Line)」は、香港最大規模の寺院「車公廟」に行く際、「西鐵綫(Island LineWest Rail Line)」は客家の集落が残る「元朗(ユンロン)」エリアに行く場合に活躍します。おすすめ記事:香港ディズニーランド・リゾートの攻略法
住宅地を結ぶ市民の味方「觀塘綫」「將軍澳綫」
緑の線「觀塘綫(Kwun Tong Line)」と紫の線「將軍澳綫(Tseung Kwan O Line)」は、住宅地を結ぶ市民の足。しかし、觀塘綫の路線上には、繁華街「旺角」や有名なお寺「黄大仙(ウォンタイシン)」などがあるので、將軍澳綫に比べて利用する可能性は高いでしょう。乗り換えや料金をチェック!知っておきたいMTR情報
とにかく頻繁に利用するMTRをより快適に使うには、事前にアプリを落としておくのが便利。日本で落とせなくても、MTRの駅構内はWi-Fiが通じているので大丈夫。香港MTRのアプリ:iPhoneはこちらからダウンロード
また、ネット環境に優れている香港では、駅構内に無料で利用できるパソコンが用意されています。アプリを持っていなくても、駅のパソコンでMTR公式サイトから乗り継ぎ情報などをチェックできます。
賢く利用して、快適な旅を楽しんでくださいね!
※HK$1=約14円(2018年5月31日現在)