「好きだけど別れる」の男性心理がわからないのが女心?
仲良しだったのに突然の別れ話……せめて理由が知りたい!
ケンカや裏切り、価値観の違いが露呈するなどして、話し合った結果として別れる場合は、ハッキリと理由が分かった上で別れることができます。
しかし、どちらか片方から別れを切り出す場合、それはもう一方にとって突然の出来事になることが多いでしょう。
理由が分からないまま「別れたい」という事実のみを伝えられた場合、気持ちが混乱して失恋のダメージは大きくなり、その傷は長引くことになるでしょう。しかも、「好きだけど……」というやさしさは、かえって納得できない気持ちを醸造します。
2人にとって明確な別れの原因があれば気持ちの整理もつきますが、「どうして? 私の何がいけなかったの?」という疑問が残り続ければ、相手のことも心に残り続け、復縁のチャンスがあるのではと思ってしまうなどして、なかなかすぐに次の恋愛にも進めないものです。
それでも男性が、「好きだけど別れて欲しい」というような言い方で女性に別れ話を切り出さなければいけない理由とは何なのでしょうか? 今回は、男性の本音や心理について一緒に考えてみたいと思います。
「好きだけど分かれる」の男性心理がわからないのが女心!?
<目次>
男性心理と本音1:「他に好きな人ができた(でも、正直には言えない)」
浮気? 片想い? どちらにしても彼のこころの中には別の人が……?
まず考えられる理由は、他に好きな女性ができたということです。でも、あなたを嫌いになったわけではないので傷つけたくない、悲しませて悪者になりたくない、さらには、自分が浮気をした(もしくは、気持ちが揺らいで浮気しそうになった)という事実を隠すために、明確な理由を告げずに済まそうとする心理がうかがえます。
男性がカラダ目的で浮気した場合、このようなセリフは出てきません。つまり、本気で気持ちまで入ってしまった時の「勝手なけじめ」として別れを告げているということです。
でも、自分が悪役にならないように正当化したい、そして彼女をなるべく傷つけたくもない、だから、核心部分は伝えずに、あくまでも「自分のわがままのせいで別れたい」と告げるだけに留めることで、キレイに収めようとしているというのが本音なのです。
これは比較的短い期間の付き合いで急に別れを切り出された場合、十分に考えられるケースです。好きになった彼が実は既婚者だった、もしくは、婚約者など本命の恋人がいた……ということはよく聞きます。
既婚男性が、独身だと嘘をついたり、家庭のことを明かさずに口説いてくることはあります。故意に自身の身分を隠しておきながら、「隠すつもりはなかった」「好きだから言い出せなかった」と言うのです。
しかし、結局は「遊び相手としては好きだけど、大切な子供や家庭までは壊せない」「本命彼女を捨ててまで付き合っていくことは考えてない」という身勝手な本音があることを忘れないでください。自分が悪者にならないために、「好きだけど」「好きだから」と自分を正当化する別れの台詞は、とても便利なフレーズなのです。
男性心理と本音3:「恋愛相手としては良いけれど、結婚相手ではない」
婚活ではなく知人として出会って恋愛関係になった場合、恋愛相手の「彼女・彼氏」としてはいいけれど結婚までは考えられない……家庭向きじゃない……と感じることは男女ともにあるはずです。結婚については保守的な考えの方が多い日本において、初婚の平均婚姻年齢29~30歳を過ぎて交際をしていれば、「そろそろ結婚?」という話が浮上します。
男性は「家庭を持ちたい、子供を持ちたい」と思ったタイミングで将来を考え、結婚を考え始めます。女性よりも、恋愛と結婚を分けて考えるタイプが少なくないのです。
そんなとき、彼女が結婚を望んでも、彼の方は「僕は君と将来までは考えてない。一緒にはなれないな」と判断すれば、正直な答えとして「好きだけど結婚は考えられないから、僕たちはもう別れたほうがいい」と言うことになります。
しかも、結婚には相手の親や家族も絡んできます。男性側の親があなたの経歴やバックボーンなどを知って反対したり、女性側の親と彼の折り合いが悪かったりすれば、「彼女のことは好きだけど……」ということになり、結婚を決断できず別れを選択することにもなるでしょう。
男性心理と本音4:「結婚前にもっと他の女性も見てみたい」
これは比較的モテるタイプの男性や、社会人になってからモテるようになったタイプの男性にありがちな心理です。男性だって結婚に夢を見るもの。結婚するからには「身を固める」と考える人が多いでしょう。そうなったときに、今の彼女とこのまま付き合っていずれ結婚……それでいいのか?と考えることが正直あります。
そんな時に、嫌いになったわけではないけれど、より自分の理想の相手を求めて、付き合っている彼女に別れを告げることがあります。例えば、学生時代から付き合っている彼女がいるものの、社会人になって社会的地位を身につけたらちやほやされるようになり、もっと素敵な女性と付き合う可能性があるかもしれないと思うかもしれません。また、なんとなく出会って付き合っている彼女がいるものの、もっと理想に近い、条件のいい女性と仲良くなって、あわよくばと目が眩んだりするかもしれません。
特に男性は、仕事や金銭面での自信がつくと、自分がレベルアップしたように感じ、自分を高めたい、実力を試したいというような思いが強まる傾向にあります。
正直、タイミングによっては、今の彼女であるあなたに不満がまったくなくても、まだ落ち着きたくない、もっといろいろな女性と付き合ったり、もっと遊んでみたいと思うのが男性心理なのです。
男性心理と本音5:「付き合いが長く、マンネリしてしまった」
長年付き合っているカップルの場合、徐々に倦怠期に入ることがあります。特に決定的な事件があったわけでも嫌いなところがなくても、「異性としてドキドキしない」「居て当たり前で、感謝の気持ちが薄れている」「飽きて欠点が目につくようになる」などということが起こり得ます。そこで、お互いの結婚への熱量やタイミングにギャップが生まれ、二人の将来についてYESかNOの答えを出すことになります。そうなったとき、このまま一緒にいる意味があるのかわからない、結婚の約束ができない、将来を期待されても応えられない……と判断すれば、嫌いではないけど別れを選択をすることもあるでしょう。
男性心理と本音6:「今はとりあえず独りになりたい」
仕事やプライベートに夢中で、恋愛の優先度が低い男性も……
このタイプの男性は、付き合う前のアプローチをかけている状態が収まると、交際を継続すること自体を負担に思うところがあり、独りの時間が欲しいということを理由に、別れを告げることがあります。
例えば、付き合っていても連絡が途絶えると不安になる寂しがり屋、かまって欲しい、束縛や嫉妬心が強いタイプの女性は要注意です。
週末のスケジュールが合わずにデートできないだけでも放っておかれたと喚いたり、メッセージの返事が遅いと他に女がいるんじゃないかと浮気を疑ったり、ちょっとしたことで相手を責めたり泣いたりすると、さらに男性を追い詰めて困らせることになります。
別れたい彼の態度に不安を感じて、その不安をまき散らしてしまうと、彼はますます今の状況から逃れたい、一人になりたいと願うことになります。
男性心理と本音7:「自分の夢を追いかけたい」
こちらも比較的正直に「好きだけど別れたい」という言葉通りの理由です。自分が夢を追い求めている時だったり、仕事が順調で充実していたりすると、プライベートの恋愛に時間を割けない、仕事と両立できないと考えるタイプの男性によくあるパターンです。例えば、夢を追って独立や起業したばかりの時期などは、寝る間も惜しんで取り組みたい、必死の努力をして仕事に集中したいと考える人もいます。そんな状態で、彼女を気遣うことができない……もっと言えば、一か八かの挑戦をしていれば、自分がこの先どうなるかわからず、他の人の人生まで責任が持てないということもあるでしょう。
そんなとき彼女が不平不満を言ったり、浮気を疑ったりすれば当然応えられないと思うでしょうし、黙ってじっと彼を待っていたとしても罪悪感を感じてしまったりするかもしれません。そんな気持ちが強くなれば、嫌いではないけれど今は別れたい、距離を置きたいという選択になってしまうのでしょう。
「好きだけど別れる」の男性心理=あなたが彼の一番でなくなった
今回は、男性が「好きだけど別れたい」と言ったときの本音・心理について考えてみました。さまざまなパターンがありましたが、単刀直入に言えば「あなたが一番でなくなった」ということです。
その理由を大きく分けると2つあり、
・奥さんや本命彼女、新しい好きな人など、他の女性と比較してあなたの優先順位が低い(低くなった)場合
・プライベートが欲しい、独りになりたい、仕事や趣味に集中したいなど、自分の時間と比較してあなたとの時間の優先順位が低い(低くなった)場合
に分類できます。
いずれも、結局は「あなたよりも自分の方が大事」という意志表示であり、やはり何かしらの「比較対象」があるのです。
言葉通り、他に優先したいものができて、相対的にあなたの優先順位が下がっただけで、嫌いになったわけではない、というのは正直なところでしょう。だからこそ、明確な理由が伝えにくいのです。そんな時に、あなたを傷つけないための「配慮」、ある意味では「言い訳」として使いやすい言葉が「好きだけど別れたい」に表れているのです。
女性としては、他の女性のせいなのか、仕事やプライベートのせいなのか、気になることでしょう。でも、「本当の理由」を問いただしても彼の心は決まっているから別れを切り出しているのも事実。ここは身を引いて美しい思い出にするのも一つの手かもしれません。
自分が悪者になりたくないというのも本音ですが、楽しい思い出や感謝の気持ちがあるからこそ、傷つけ合わずにキレイに別れたいという心理が働くとも言えるからです。やんわりとした別れの言葉を言われ、納得できないときこそ、その裏にある本音や心理を考えてみてはいかがでしょうか。
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