メルカリの使い方/メルカリの基本情報・ルール

メルカリ即購入禁止・OKの意味は?トラブル防止のコツ

メルカリの独自ルールの中に「即購入禁止」があります。これを無視して購入すると、取引がキャンセルになったりトラブルの原因になりかねません。一方で即購入禁止ではないことをアピールするために、あえて「購入OK」「即購入可」とするユーザーも。「即購入禁止」の意味と、公式(メルカリ運営側)のルールやトラブルを防ぐコツも解説します。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイド

メルカリで目にする「即購入禁止」とは?

メルカリの「即購入禁止」に注意!

メルカリの「即購入禁止」に注意!

メルカリにはユーザー同士の独自のルールがいくつかあります。代表的なものが「専用出品」です。他の人は買わないでねという意味で、基本的にはフリマアプリ全般で使われています。専用については、「メルカリの文化 専用の使い方」で書いているのでご覧ください。

専用の他にも暗黙の了解のようなルールがあり、そのひとつが「即購入禁止」なのです。

メルカリのようなフリマアプリでは、提示されている価格ですぐに購入することができます。それが最大の特徴でもあるのですが、それを禁止するのが「即購入禁止」なのです。つまり、出品者にコメントをして確認した後で購入してくださいということです。

なぜ即購入してはいけないのか?出品者の心理

出品者が即購入禁止にする理由は大きく2つあります。

■他のサービスと併用している
メルカリユーザーは、ヤフオク!やラクマなど、他のサービスも使っている可能性があります。しかも1つの商品を、同じタイミングで複数のサイトに出品していることもザラにあります。もし他のサービスで購入されてしまったら、その商品が売り切れになるので、メルカリで買い手がついてしまうと困ってしまいます。しかも、すぐに支払いを済ませるユーザーも多いので、キャンセルの理由の説明をしなければなりません。それを防ぐためには、メルカリで購入されるときに商品を確保しておく必要があるので、コメントがあったタイミングで他のサービスの出品を停止するといった対応をするのです。

注意したいのは、ヤフオク!とメルカリでは同時に 同じ商品を出品することができない点です。ヤフオク!の禁止行為の中に「同じ商品を、他社のサービスやその他の方法によって、二重に出品すること」とあるからです。
ヤフオク!では、他のサービスに同じ商品を同時に出品してはいけないことになっている

ヤフオク!では、他のサービスに同じ商品を同時に出品してはいけないことになっている


メルカリには記載がないとはいえ、ヤフオク!ではルール違反になるので、二重出品をしてはいけません。また、ラクマには二重出品についての記載がないので、メルカリとラクマでの二重出品は可能といえそうです。

■出品者が購入者を選んでいる
ユーザー数が非常に多いメルカリでは、評価が悪いユーザーもいます。そういったユーザーとの取引を避けるために、いったんコメントをしてもらうこともあります。評価を見て問題がなければそのまま購入手続に入ってもらいますが、評価が悪い場合には取引を断ってしまうユーザーもいます。

即購入禁止の反対「即購入可」「即購入OK」

メルカリのシステム上では、すべての商品は提示されている価格での購入ができます。これが正式なルールなのですが、あえて「即購入可」と書いて、即購入禁止ではないとアピールする出品者もいます。即購入可能とあれば、出品者にコメントをする必要もありません。同じような意味では「即購入OK」が使われます。

即購入禁止はメルカリの公式ルールではない

メルカリ内で浸透している即購入禁止ですが、実はメルカリの公式なルールではありません。冒頭でも書いたように、ユーザー同士が決めているルールなので、これを破ったからといってペナルティを受けることはないのです。

とはいえ、メルカリではかなり使われているルールなのは事実です。即購入禁止を破って購入してしまうと、コメントでクレームを言ってくることもありますし、中には取引をキャンセルする出品者もいます。スムーズな取引を行うためには、出品者が決めているルールを知り、納得できるのであればできるだけ従った方がいいかもしれません。

即購入禁止が書いてある場所

購入希望者は、出品者が即購入禁止にしているかどうかを確認しておいた方が無難です。多くの出品者は商品説明欄に「即購入禁止」あるいは「コメントしてから購入」と書いています。他に書いてあるのはプロフィールです。プロフィールに書いておけば、出品した商品度に「即購入禁止」を書かなくて済むからです。稀に商品名(タイトル)やアカウント名に「即購入禁止」を含めている出品者もいます。過去にトラブルがあったのでしょうか、余程気をつけてほしいのだと思います。

何も書いていなければ即購入可能

商品説明やプロフィールを見ても「即購入禁止」となければ、即購入可能と思っていいでしょう。値下げ依頼をする場合は別ですが、しないのであれば、そのまま購入手続に入っていきます。もし出品者から何か言われたら、「何も書いていませんでした」と伝えれば問題ありません。

購入していいか聞いているときに横取りさることも

あるユーザーが出品者に購入の意思を伝えるコメントをしているときに、他のユーザーが購入してしまうこともあります。メルカリでは「横取り」といって、ユーザーから嫌われる行為ではあるのですが、先に購入手続をした人が優先されるのがメルカリの基本ルールです。出品者によっては、先にコメントをしてくれた人を優先して、横取りをした購入者との取引をキャンセルすることも稀にあります。ただ、本当に稀なことですし、出品者としては提示された価格で買ってくれる人がいればいいので、横取りの取引のキャンセルはあまり期待はできないと思います。

即購入禁止を無視してトラブル?

出品者が即購入禁止にしているにも関わらず、コメントをしないで購入してしまうと、キャンセルなどのトラブルが起きる可能性があります。いくら購入者が欲しい商品だと思っていても、出品者が発送しないと手元には届きません。時間がたつとキャンセル依頼をメルカリ事務局に出せるので、何もなかったようにキャンセルしてしまうこともあります。

メルカリ事務局はトラブルを解決してくれる?

即購入禁止による出品者と購入者のトラブルが起きた場合、メルカリ事務局は間に入って解決をしてくれるのでしょうか。残念ながら、解決はしてくれないと思います。理由は、即購入禁止がメルカリの公式ルールではないからです。あくまでユーザー同士が勝手に決めていることなので、当人同士が話し合いなどをして解決するのが妥当だと思われます。

トラブルを防止するには?

メルカリにおいて即購入禁止のトラブルを防ぐためには、商品説明やプロフィールをちゃんと読むことです。その上で、即購入が禁止されていたら、それに従うのがベターといえます。いくらメルカリの公式ルールではないとはいえ、トラブルに発展してしまうのは面倒です。

また、即購入禁止などが書いてなくても、念のため出品者に質問するのも手です。「購入希望です」だけでもOKです。それに対して出品者から何らかの返事があれば、購入手続を進めます。そうすれば、トラブルもなく取引ができるはずです。相手が見えない取引だからこそ、自分の方で注意をしておくことが、結局自分を守ることにつながっていくのです。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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