日本人の「未婚化」「晩婚化」
日本人男性と外国人女性という組み合わせの婚姻が減っている。
気になる統計データとは、日本人の「未婚率」の高さです。総務省が5年ごとに実施している国勢調査より、男女別・年齢別にみた未婚率の推移を1つのグラフに入れてみました。
<グラフ2>
最新(2015年)のデータを見てみると、20代後半(25~29歳)では男女とも6~7割が独身です。男性はともかく、女性もこんなに多いのです。グラフの推移をみると、未婚率の増加が最も顕著なのが20代後半女性で、1980年代から2005年にかけてはグーンと増えていますね。
今の時代、学校を卒業後に就職し、仕事で一人前になれるよう頑張っていると、20代の時間はあっという間。私も経験があるので、よく分かります。
価値観の多様化で「結婚適齢期」はなくなった?
かつて女性には「適齢期」という言葉がつきまとい、30歳が一種のボーダーラインになっていました。30代になっても独身でいると、周りがうるさくなり、親からは結婚を急かされ、なんだか肩身が狭いような思いをしたものでした。しかし現在では、<グラフ2>からも分かるように、30代前半の女性でも3分の1は独身です。同年代の男性になるとさらに未婚率は高く、半数近くにもなっています。
価値観の多様化が進み、仕事や趣味を優先する生活も選択できる現代。年齢という尺度だけで結婚を急がないのは、悪いことではないと私は思います。
そういえば最近、著名人でも、阿川佐和子さん(結婚時・63歳)、浅野ゆう子さん(同57歳)、LiLiCoさん(同47歳)、森泉さん(同35歳)のように、30代半ば以降に結婚を選択する女性が増えていますよね。
日本人の晩婚化が進み、未婚率も高くなって、全体の婚姻数が減っているのですから、国際結婚が減少するのは当然のことかもしれません。
まとめ
■訪日外国人観光客が増え、日本はますます国際化しているが、国際結婚は減っている。■国際結婚の割合として多い日本人男性と外国人女性という組み合わせの婚姻が減っている。
■そもそも日本人の未婚化・晩婚化が進んでおり、その影響も考えられる。