犬に豚肉を与えても大丈夫?

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犬に豚肉を食べさせる時の調理方法は?


犬に豚肉を食べさせることはできますが、必ず加熱する必要があります。豚肉を生で食べてはいけない理由や、部位の選び方を目的別にお伝えします。

<INDEX>
  1. 加熱した豚肉は犬に食べさせても大丈夫!生で食べさせることは絶対にNG
  2. 豚肉の部位は目的に合わせて選ぶことができる
  3. 肉の種類は定期的にローテーションを。動物性脂肪の摂り過ぎは膵炎につながることも
  4. 犬の間食として取り入れる場合、1日に与えていい量の目安 
  5. 豚肉の加工品は健康に良くない食材が含まれることが多いので与えないこと


加熱した豚肉は犬に食べさせても大丈夫!生で食べさせることは絶対にNG

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新鮮さ、部位、品種に関わらず生の豚肉は与えないで!


豚肉は、筋肉、内臓、皮膚や被毛など犬の体のあらゆる箇所に必要な栄養素であるタンパク質が含まれる食材のひとつです。部位によって栄養成分に特徴があり、犬の体調や目的によって使い分けることもできます。

ですが、鮮度に関係なく生の豚肉を食べるとE型肝炎ウイルス、トキソプラズマといった寄生虫、サルモネラ属菌やカンピロバクターといった食中毒菌に感染する恐れがあります。

特定の病原体をもっていないSPF豚や、特殊な無菌状態で育てられた無菌豚(一般的に流通することは考えにくい)であっても、豚肉を生食用として販売・提供することは食品衛生法で禁止されています。あくまで人間の食の衛生に関わる法律ですが、犬に豚肉を生で与えても感染症や食中毒が起きないという保証はありません。豚肉のどのような部位でも中心までしっかり加熱をして、味付けをしない状態で犬に食べさせるようにしてください。

豚の骨は硬いため、犬の歯がかけたり内臓を傷つけることや、消化不良を起こす可能性もあるので取り除くようにしてください。


豚肉の部位は目的に合わせて選ぶことができる

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目的に応じてペーストにしたり、他の食材と混ぜたりして取り入れて


犬が豚肉を食べた時の健康への働きについて、具体的な研究結果は存在していないようですが豚肉の部位ごとの主な特徴をご紹介します。

・豚ロース肉は疲労回復におすすめ
薄切りで売られていることも多い豚ロースは、加熱調理もしやすく、安価で買えるので「まずは試しに食べさせてみたい」という時に選びやすい部位です。

豚ロース肉に含まれるアミノ酸(タンパク質を構成する成分)の調査結果には、筋肉の疲労や怪我をした時の回復をサポートするグルタミンや、筋肉脂質の酸化を抑えることが期待できるカルノシンという種類が豊富に含まれています。

・豚ヒレ肉はダイエットのサポートやストレスケアに
柔らかい食感が特徴の豚ヒレ肉ですが、脂肪が含まれる量がかなり少ないため、ダイエット中の犬にもおすすめできる部位です。精神安定に関わるセロトニンの原料でもあるトリプトファンは、特に豚ヒレ肉に多く含まれています。

その他、神経の働きや糖の代謝を助けるビタミンB1が比較的多く含まれていることも特徴です。

・豚ひき肉は調理が簡単で、シニア犬でも食べやすい
細かく加工されているひき肉は、消化のしやすさを考慮して肉を刻む必要がなく、調理が手軽であることも特徴です。白っぽい豚ひき肉は脂肪が多く含まれているので、なるべく赤身の多いものを選ぶようにしてください。

豚肉に牛肉が混ざっている合いびき肉は、牛肉にアレルギー反応が出ない犬であれば与えても大丈夫です。

・豚レバーは皮膚や粘膜の健康サポートにおすすめ
皮膚や粘膜の健康維持が期待できるビタミンA、ビタミンB2やビオチン、脂肪や糖の代謝を助けるパントテン酸など、豚レバーには肉の部位よりも多くの栄養素が含まれています。

ビタミンAは犬の健康維持に欠かせない成分のひとつですが、豚レバーにはかなり多くのビタミンAが含まれています。レバーに含まれるビタミンAは、摂りすぎると中毒を起こす可能性があるので、与える時は少量に留めておきましょう。

・豚の茹で汁は水分補給や食欲増進が期待できる
動物性タンパク質や動物性脂肪の香りは、犬の食欲をそそることが期待できます。豚肉の脂質は茹でることで水分に流れ出るため、茹で汁の灰汁を取り除いて人肌以下に冷ましたものを、食欲が落ちている時に犬のごはんにかけてあげる方法もおすすめです。

豚肉の茹で汁は、犬がだけでは思うように飲んでくれない場合の水分補給のサポートにも活用できます。


肉の種類は定期的にローテーションを。動物性脂肪の摂り過ぎは膵炎につながることも

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犬にも色々な食材をまんべんなく食べさせるようにしましょう


どのような食材でも、良い面と良くない面を持ち合わせています。豚肉を避けた方がいい犬はいるのか、豚肉と相性の悪い薬はあるのか、飼い主としては気になるところ。犬の食生活・健康管理の講座も開催している獣医師の丸田香緒里先生(Animal Life Partner代表)にお伺いしました。

「犬は肉食動物から雑食へと食性が変化していったため、食事の中のタンパク質はとても重要な栄養素です。

犬の食事で主なタンパク源となる「肉」は、豚肉、牛肉、鶏肉など種類によって含まれるアミノ酸が異なります。肉の種類を定期的に変えることで様々な成分を摂取できるので、健康な体を維持することへ繋がっていきます。

動物性タンパク質は犬にとって重要な成分である一方で、動物性脂肪を食べ過ぎると膵炎になるリスクが高まります。動物性脂肪を一切与えてはいけないということではありませんが、なるべく脂肪の少ない部位を選んだり、脂身を切り落とすように心がけることをおすすめします。

生の豚肉は細菌やウイルスにより、下痢や嘔吐といった症状が出る恐れがあります。また、すぐに症状が出ないような肝炎になる可能性もあるので、絶対に与えないようにしてください。万が一、生の豚肉を食べてしまった場合は緊急の処置が必要という事はありませんが、下痢や吐き気などの症状が出ることがあれば動物病院で治療をしてもらいましょう。

豚肉と飲み合わせの悪い薬は特にありません。

牛肉を食べることでアレルギー反応が出る犬は、豚肉を食べることで交差反応(※)を起こす可能性があります。少量ずつ様子を見ながら与えてください。」

(※交差反応:アレルギー反応が出る対象物と分子構造が似ているまたは同じという理由で、別の食材や植物などにもアレルギー反応が出てしまうこと。)


犬の間食として取り入れる場合、1日に与えていい量の目安 

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上記の表を参考にして、与えすぎないように注意してください。食物アレルギーはどのような食材でも反応する可能性があります。初めての食材を与える時は必ず少量ずつ与え、体調に変化がないか様子を見てくださいね。


豚肉の加工品は健康に良くない食材が含まれることが多いので与えないこと

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ベーコン、生ハム、ハムは犬には食べさせないで!


豚を加工した食品を犬に食べさせることはおすすめできません。その理由を把握しておきましょう。

・チャーシュー
調理する時に、ネギ類やにんにく、香辛料など犬の命に関わる食材を使うことが多いです。

食材の形は目に見えなくても、チャーシューに染み込んだ成分で中毒症状を起こすことも考えられます。洗っても与えていいことにはならないので、食べさせないようにしてください。

・ハム、生ハム、ベーコン
犬にとって塩分が多すぎるため、心臓や腎臓に負担がかかることがあります。どのような調理法であっても犬には与えないようにしましょう。


犬に豚肉を食べさせても大丈夫?まとめ

  • 犬には必ず加熱した豚肉を与える
  • 豚肉を生で食べると、寄生虫症や食中毒、肝炎のおそれがある
  • 豚肉には疲労回復、ダイエットや精神安定が期待できる成分が含まれる
  • 動物性脂肪の摂りすぎは膵炎を引き起こすことがあるので、脂はなるべく切り落とすか少ない部位を選ぶ
  • ベーコンや生ハムといった加工品は犬には食べさせないようにする


【執筆協力】
犬undefined豚肉undefined食べて良いundefined量undefined病気undefined薬undefined食べ合わせ

丸田香緒里 獣医師

丸田香緒里 獣医師(Animal Life Partner 代表)
日本大学卒。動物病院勤務後、飼い主様にもっと近い存在になりたいと思い「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。ペット栄養管理士など様々な資格を取得し、病院での診療や往診の他、セミナー講師やカウンセリング、企業との製品開発など活動は多岐にわたる。
ホームページ:http://animallifepartner.com/



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