断熱リフォームへの関心度が高くなっている

省エネリフォームというと、太陽光発電・燃料電池や蓄電池をつけたり、オール電化にしたりエアコンを買い換えたりと、設備を取り替えたり新たに設置したりするイメージがありますが、本来は住まいの断熱気密性を高めることがベースになります。いくら省エネ設備や発電設備をつけても、住まいそのものが温度を逃がしやすい「スースーする家」ではそれらの設備の効果は発揮できないからです。
断熱リフォーム

断熱リフォームは健康にも大きな効果を与えることがわかってきた

そうした、目に見えない構造部分のリフォームの重要性が認識されてきている様子が、今年2018年1月に発表された「2017年大型リフォーム実施者調査」(リクルート住まいカンパニー実施)でもうかがえます。同調査は直近3年内に300万円以上の大型リフォームをした人約1000人に調査したものですが、これによると一戸建てリフォームにおける重視項目は「省エネルギー性の向上」「断熱性の向上」が「耐震性の向上」「デザインリフォーム」を抜いて第2位、第3位につけています。
リフォーム調査

リフォームで重視した項目ランキング2017(出典:リクルート住まいカンパニー調査)


こうした断熱リフォームへの意識が高まる中、これもまた今年2018年1月に国土交通省から興味深いレポートが発表されました。「住宅の断熱リフォームにより、部屋が暖かくなったこと」で、「血圧の低下」や「夜間頻尿の改善で、熟睡につながり」健康に好影響を与えているという報告です。

断熱リフォームは住む人の健康にも大きな影響

「室温の低い家に住む人ほど、起床時の血圧が高血圧になる確率が高」く、起床時に高血圧になる確率が半分以下になる室内温度は、男性の場合60歳では14度以上、70歳では20度以上、80歳では24度以上、さらに女性の場合は70歳では11度以上、80歳は17度以上なくてはならないということです。特に男性は女性よりもよほど温かい部屋でないと高血圧になってしまうとも。このほかにも、室温の低い家に住む人ほど、動脈硬化指数と心電図異常が多い傾向にあったり、就寝前の室温が低いほど、夜間頻尿リスクが高いという調査結果もでています。
断熱効果

断熱改修後に室温が上昇し、居住者の血圧が低下する傾向が確認された(出典:国土交通省リポート)

では具体的にどんな断熱リフォームがよいのでしょうか? もちろん本格的な断熱リフォームには床や壁全部を取り壊して大がかりなものからありますが、ここでは比較的に気軽に取り入れやすい断熱リフォームを紹介しましょう。

簡単にできる断熱プチリフォーム

断熱リフォームとは、家の熱の出入りを少なくし、夏涼しく冬暖かく、冷暖房やヒーターなどの効きを長く保つことでムダなエネルギー消費と光熱費を軽減させるのが目的です。まず家の中のどこから熱が出入りしているかと言えば、一番は窓、開口部。例えばリフォーム用エコガラスへの交換はとても簡単で、手軽に性能の向上が可能です。エコガラスとは、2枚のガラスの間に特殊な金属膜をコーティングしたもので、断熱+遮熱の2つの性能を持っています。

さらに冬の寒い時期には、床下の冷気が家に伝わってくることも問題です。床は身体に直接触れる部分であるため、断熱効果を一番感じることができる部位ですが、例えば床材をはがすことなく床下から断熱材を貼れば、短工期かつ低コストで断熱性能を向上できますし、フローリング等が傷んできている場合は、床の張替えと同時に床下断熱リフォームも行うと非常に効率的です。

夏はいかに、窓から入ってくる熱気をシャットアウトするかですが(遮熱といいます)、こちらも窓の内側に遮熱カーテンや省エネブラインドをつけるだけでも遮熱できます。

このように断熱リフォームはキッチンやトイレといったリフォームに比べて、なかなか目に見えない部分の地味なリフォームではありますが、家全体の光熱費だけでなく、家族全員の健康にも大きな効果のある、実はとてもコストパフォーマンスのよい大切なリフォームであることがわかります。昨年2017年から2018年にかけての冬は全国的に大雪が降ったり厳寒でしたが、冬が訪れてからでは断熱リフォームは遅いもの。今年はぜひ秋頃から考えてみてはいかがでしょうか?


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